《改行表示》15.《ネタバレ》 天城峠の自然の美しさは勿論だが、何よりも田中裕子の妖艶な演技が素晴らしい。 雨の中、少年と向き合うシーンは心奪われて魅入ってしまいました(本当に菩薩のように見え、私の中では忘れられない名シーンの一つになりました)。 聞くところによると、失禁シーンは仕掛けではなく本当にしたとか?・・・ その女優魂にも感服です。 あと思春期の少年の何とも言えないモヤモヤ感も良く描かれていたと思います(私はすんなり感情移入できましたし)。 という訳で、なかなかの良作だと思いましたです。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-01-06 05:56:48) |
《改行表示》14.原作は読んだことがあり、この映画が公開された時はすでにストーリーは知っていた。しかしそれでもなお、強烈に惹きつけられた映画だった。なかでも田中祐子のなまめかしさと演技は、多くの人が賞賛通りなので敢えて付け加える必要はないと思う。 原作は短編小説であったが、映画は人間の心理の綾を巧みに表現して、大変すばらしい。この映画製作前の大谷直子主演のTVドラマ版は見ていないが、評判は良かったらしい。それもぜひ見てみたいのだが、なかなか巡り会うことができない。 しかし1998年の元旦に放映された田中美佐子主演のTVドラマはDVDでも再鑑賞したので、さらに作品への理解が深まったと思う。「天城越え」は「砂の器」と共に原作を上回る映画だと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-03-23 06:58:49) |
13.「砂の器」でもそうだったが、本作もサスペンス・ミステリーよりは人間ドラマに焦点が置かれた重厚で深みのある作品で、天城峠の美しいロケーションも素晴らしい。しかしなんといっても田中裕子。今まで何本か映画やドラマで見てるけど、こんなにも美しく、妖艶な魅力を放つ彼女を見るのは初めてな気がする。とくに犯行を自供したあと雨の中でびしょ濡れになるシーンはなんともいえない美しさでついウットリしてしまう。はっきり言ってこれなら主人公少年でなくてもこちらも惚れてしまいそうなくらいとにかく美しく、そして切ない。中盤の取り調べのシーンの演技もかなりの熱演で今まで田中裕子に対してこういう激しい演技をするというイメージがあまりなく、どちらかといえば少し病弱そうでおとなしい役が多いイメージが強かったため、かなり驚いた。そんな田中裕子にすっかり魅せられてしまったからか、ラストはやるせない気持ちになった。最初に書いたように重厚で深みのある映画で、映像も美しいのだが、やはり田中裕子の存在がこの映画の質をかなり高めているのは間違いないだろう。じゅうぶんに傑作といえる映画である。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-06-17 20:38:18) (良:2票) |
12.ストーリーは清張の名作だから、悪くなりようがありません。ミステリーの形をとりながら、謎解きより緻密な人物描写に力点がおかれてるので、役者は映像化における最重要ポイントでしょう。本作と大谷直子のNHKのTVMと、ついでに田中美佐子が演じたTVドラマも観ていますが、本作の田中裕子はなんか発するオーラが違うんですよね。演技力はよく考えると皆さん(演じた当時で)それほど変わらないと思うし、大谷さんも美佐子さんもそれなりの雰囲気は出してたんですが、本作の手ぬぐいを姉さんかぶりにしてそぼ濡れた田中裕子の、背筋をなぞられるような、色気というのか気だるい魅力というのか、なんとも形容しがたい吸引力にはかないません。取調べの壮絶なシーンも印象的ですが…。少年時代の主役も思春期の少年らしく良かったですね…ってこの時22歳なんですか!いや、撮り方が上手いんだろうなあ、ううむ。トンネルや霧雨など天城峠の日本的な映像美も素晴らしい名作。 【あっかっか】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-04-20 13:21:40) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 重厚な素敵な映画です。 田中裕子の怪しげな艶やかが光ってました。 【ASF】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-09 23:29:47) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 この作品は「犯人は誰か?」ではなく「なぜ殺したのか?」に焦点を当てている。序盤で犯人の見当はついてしまう。だが犯行の動機は不明のまま。妻と一緒に鑑賞したが、鑑賞後に彼女は「動機がいまいち分からない」と言った。しかし、自分は痛いほど「犯人」の気持ちが分かった。きっと本作は田中裕子の虜になるか、ならないか、で感じ方が違ってくるのである。彼女の仕草は妖艶で美しく、完全に自分は落ちてしまった。あの「さよなら」はとても印象的。40年事件を追い続けた刑事。40年女を思い続けた男。そして40年男を翻弄させた女。とても切なく、心に残る良作。年上の女性に恋したことがある男性は必見。 【tonao】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-13 22:26:42) (良:1票) |
9.菓子屋が見せてくれたオマケ、しょうもねえ~~~。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-10-02 21:31:55) |
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8.「はばかりに行かせて!」の壮絶な取り調べシーン、そぼ降る雨の中、頭に被った袈裟を振り落とし集まった野次馬に一瞥を加え、その直後少年に投げ掛ける慈母観音のような笑み・・・。田中裕子という女優のか細い肉体から発せられるエロチシズムが全面的に押し出せた作品は後にも先にもこの映画一本のみ。それだけでも観る価値有りです。しかし・・・、雨に濡れた女性っつうのはマジ魅力的っすね。 |
7.《ネタバレ》 田中裕子という女優はこんなにも美しかったのか、と心底驚いた。20代の女の私でさえ心奪われる。ましてや思春期の少年なら尚更だろう。甘酸っぱくも切ない、ダウナー系「マレーナ」。でも、色香を放つ大人の女性に心奪われる思春期の少年を描いた作品ということでは、私は断然こっちの方が好きです。少年の内に渦巻く複雑な感情、その欲望と愛憎、憎悪の表出。切な過ぎる、ことの真相。そしてあの天城峠の姿は、記憶の中でも記録の中でも悠遠の彼方に消え失せ、少年の心抉られる痛切な葛藤も、事件の真相も、その全ては過去のものとして、永久に守られるように、滅失してしまった。かつての幽遠の峠は、今は暴走族の出す爆音に包まれている。 【ひのと】さん 8点(2004-04-06 20:37:55) (良:2票) |
6.田中裕子の妖艶さがすべてだろう。それだけでこの物語が昇華している。その後の話の展開の中で事実が明らかになるに連れて、その妖艶さが際立っていく。彼女の存在感に対して、事件そのものの存在感が薄れてしまっているのがやや残念だが、そういう結末だから仕方ないと言えば仕方ない。 【もとや】さん 8点(2004-03-09 14:42:23) |
5.エキゾチックな伊豆を舞台とした、純文学の香り漂うサスペンス映画の秀作。14才の少年と大人の女の淡い恋物語でもあり、雨が降りしきる中、二人の別れのシーンはただただ切ない。娼婦役ハナを演じた田中裕子の妖艶溢れる演技が鮮烈な印象を残し、いつまでも脳裡に焼き付く。私的に大きくハマった作品です。 【光りやまねこ】さん 8点(2003-06-28 20:41:36) |
4.松本清張の話の中では好きな作品の一つ。田中裕子の方を観たけど、今度は大谷直子の【天城越え】を観て見ようと思っています。どちらもお肌の美しい女優さんだ・・・。 【クラリス】さん 8点(2003-06-17 13:26:25) |
《改行表示》3.連行されるハナを涙ながらに見つめる少年に、ハナは全てを悟って許し声なき声で「さようなら」と言っている。 山道を裸足で歩くハナの足元といい、スローモーションで繰り返される映像が美しくとても印象強い。 映像と田中裕子が素晴らしいので、サスペンスで話が分かっていても繰り返し見られる。 残念なのはやはり渡瀬恒彦の老人演技に無理があってまずかったこと。 【キリコ】さん 8点(2003-02-06 15:01:36) |
2. 助監督が長かった三村晴彦の初監督作品。天城隧道など丁寧に撮られるとられているところは評価できる。なんと言っても田中裕子です。あの喜、怒、哀、楽、の表情、輝きに文句なし。8点だ! 【偏見マン】さん 8点(2002-08-23 13:38:58) |
1.まぁ~俺的には 名作だと思います。 切ない 切なすぎる あぁ~あの少年の切ない心理描写 見事だったなぁ~。 【東京JAP】さん 8点(2002-03-07 13:34:42) |