24.なんとも不思議なゆっくりとした他の映画にはない映画でした。テンポも心地よくパリもきれいで、こんな映画があったんだと思い、観た後に観てよかったなと思うような映画でした。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-27 08:39:34) |
《改行表示》23.ストーリーはどうということは無いが、雰囲気がすてき。住んだら悪いところもたくさん見えてくるんだろうけど、訪れるには本当に花の都だと思う。そしてヒロインは、こちらまでうっとりさせる。 制作が米・スペインなところが面白い。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-08-31 22:56:02) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 オープニングにパリの街並みが次々と映し出されるのはいいけど、映画としては異例の長さでして 「おや?」となるんですが、すぐに神経質で辛辣でごちゃごちゃした会話が始まる。 真夜中のパリでタイムスリップ、ロマンチックです。 1920年代のパリというと狂騒のパリ、アールデコ。モボ、モガなんていう言葉もこの時代ですよね。 よくは知らなくても名前は知ってる、ナニした人か知ってるというアーティストや作家がワンサカ出てきちゃって 作家はみんなパリに渡ったアメリカ人で、ウディ・アレンの憧れの時代なんだろうなというのがよくわかる。 エイドリアン・ブロディのダリと神経質そうなルイス・ブニュエルが良かったな。 自信満々にあれこれ解説するアメリカ人旅行客のことを「知識人ぶった男」と言うのは元スーパーモデルのカーラ・ブルーニなんですけど、この当時って大統領夫人だったんじゃ?フランスはこういうのOKなんですねぇ。 マリオン・コティヤールに初々しいレア・セドゥ、レイチェル・マクアダムスもキュートです。 アレンの女優選びは相変わらずソツがないですな、流石です。すごくたのしい映画でした、にやにやニタニタしながら観てた。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-13 18:15:44) (良:1票) |
《改行表示》21.当時の文学者や芸術家の描写はわりかし細かいのに、タイムスリップの手法はすさまじく雑なのが笑える。 ヘミングウェイ、フィッツジェラルド夫妻、ガートルード・スタインなど、いわゆるロストジェネレーションの文学に詳しかったり、ダダイズム以降のアートに詳しい人なら、いろいろクスクス笑える要素がたくさん盛り込まれているように思う(ヘミングウェイの面倒くさいマッチョな感じや、ダリのキテレツな雰囲気は、個人的にはツボだった)。笑いどころがわからないという方は、とりあえずヘミングウェイの初期作品や回想録を読んでみると、当時の世相やパリの雰囲気を掴むことができるので、そちらの読書をおすすめする。 世の中には知識があると格段に面白くなる映画が確かに存在するが、今作はまさにそれだと思われる。 あと主人公がマリオンコティヤールやレアセドゥといい感じになるなんて、なんてうらやましい。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-04-04 11:22:48) |
20.アレンの久々の楽しい映画。タイムスリップして、パリに行く。真面目に考えれば、馬鹿らしいが、そこが楽しい。ララランドに何かにているとー思いませんか 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-12-25 21:32:08) |
19.《ネタバレ》 ウディ・アレンのパリへの愛がわんさか伝わってくる。パリ好きな表現者って本当にパリ至上主義ですよね。序盤の展開が遅くて退屈なのでマイナス2点。中盤以降は最高。ロートレックやピカソに夢でも会えたらハッピーだろうなあ。 【なす】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-05-10 09:55:03) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 タイムスリップとは少し違うけど、『カイロの紫の薔薇』がよぎって、つらい結末かも?って心配になったものの、清々しいラスト。 ちゃんと現実を見て選択した主人公になんだかホッとした。 マリオンでもレイチェルでもない、あの雑貨屋の女の子が一番ファンタジーだと思う。 そしてパリジャンが傘を差さない所に妙に納得。あそこは濡れて行くのがいいよね。 いい女の役しかやらないイメージのレイチェルに悪女を演じさせてるのも、珍しくて面白かった。 |
《改行表示》17.《ネタバレ》 こういうのってやっぱりヨーロッパが舞台でないと成立しなさそうですね。古い街並みがそのまま残っているからこそ、地続きでタイムスリップが出来る。自分はヨーロッパってイタリアしか行ったことないけど、イタリアの街もやっぱり、「外国に来た」ってトリップ感だけじゃなく、其処ここに残されている何世紀も前の建造物のせいで、時代までトリップした感覚に襲われた。この映画はそういう「体感」をも上手く作品世界に生かしているんじゃないかな。そう、これってきっと「テーマパーク」なんでしょうね。1920年代のパリの世界にようこそっていう。オプションで1890年代もちょっとアリ(笑)。 主人公のオーウェン・ウィルソンが当時の有名人たちとお友達になっちゃう妄想全開シーンは、ウディ・アレンらしいペダントリーに満ちていて「やり過ぎ」な感じもしたけど、恋のエピソードはちょっと良い。彼がタイムスリップして出逢ったアドリアナという女性(マリオン・コティヤール)の手記?を、現代のパリで見つけて読んでみたら、なんと自分への想いが綴られていた!こりゃテンション上がるね~(笑)。現代の自分が過去の彼女に影響を与え、また彼女が過去に書いた文章によって、彼が行動を起こす・・・という時間のメビウスの輪の中でグルグルしちゃうような展開に、ワクワクしてしまった。 こういう「大人の妄想」は楽しいですよ。自分も銀座のルパンで飲んでたら隣に太宰治が座ってた、なんてことになったら舞い上がっちゃうだろうなぁ。「アタシも志賀直哉キライ!」とか、まともに読んじゃいないクセにおべんちゃら言っちゃうね(笑)。玉川上水に誘われても行きませんが。 【ポッシュ】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-26 18:52:56) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 所謂「過去問題」。過去は存在しませんから、憧れても仕方ない。もちろん恨んでも仕方ない。「現在は常に不満。それが人生」と割り切れない人は原因を過去に求める。現政権のキャッチフレーズが「日本を取り戻す」。いつのどのような日本を取り戻すのか?そもそも取り戻せるのか?全く意味不明なコピーですけど、高度成長期よもう一度!という事なんでしょうか?ナントカ会議の隠れファシストゾンビたちは戦前の日本なのかもしれませんが。これが、どうやら国民にはウケているようで、支持率も高いようです。年齢を重ねて未来がなくなると、懐古趣味になってしまう事は仕方のない事ですけど、日本人が主人公のように目を覚ます事はあるんでしょうか?主人公は政治的にはリベラルでありながら文芸的には保守です。実は似た者同士の米仏対立・対比を通じて監督はその辺の業界事情も皮肉りたかったのかなと。哲学的でありながら政治的でもありますが抑制も効いており、ウディ・アレンも大人になったような? |
15.美しいパリの街並みを背景に流れる素敵な音楽、有名人たちとの楽しい会話・・・。映画全体の雰囲気がとても上品でオシャレでした。オーウェン・ウィルソンの親しみの湧く役柄もすごく良くて、まさにハマり役。タイムスリップもごちゃごちゃしていなくて、とにかく見ていて楽しい映画。 【素晴らしき哉、映画!】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-03-28 20:11:11) |
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《改行表示》14.《ネタバレ》 街そのものがファンタジーとなり得る、それは世界中探してもパリほどふさわしい場所は無いと思っちゃう。なんとしっとりと美しい芸術賛歌な街であることか。都市のかたちと建造物の圧倒的な美。悔しいなあ。 そこに繰り広がる人間ドラマの配役も実に絶妙。パリの盲目的信者の作家に典型的なアメリカン娘である婚約者。その父はバリバリの共和党支持者で 知識人を鼻にかけるうっとうしい知人も登場。ヨーロピアン的な情緒とアメリカンなざっくり文化との対比がくっきり現われて面白い。 過去の偉人たちに薫陶を受けて、そのうえで現実へと戻ることを選択する結末は人生の円熟期に入ったアレンの出した結論のように思えて興味深い。 非現実のファンタジーに心を酔わせるプロットは「カイロの紫のバラ」にも似るけど、なんだか苦味ばかりが残る30年前の作に比べると 今作はずっと優しく前向きで、監督自身が円みを増したかのようで私はこちらの方が大好きだ。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-23 00:12:03) (良:1票) |
13.ただただ楽しい映画。すごくフランスに行きたくなりました。 【たぬき野郎】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2014-11-02 23:57:33) |
【JF】さん [DVD(吹替)] 8点(2014-06-17 16:17:38) |
《改行表示》11.美しい風景画を見ているようなもう何て言うのか?とにかく美しい映像だけで飽きさせない力、魅力とでも言うべきか?そんな映画だ。冒頭からこれだけの美しい街並みを見せられたらそりゃあ、この映画の主人公じゃないけどフランスに住みたいて気持ちにさせられてしまいます。ウディ・アレンの映画って確かに話も面白いけど風景が良いのだ。美しい風景、美しい街並みを見てそこに行きたい。そう思わせるのだ。今作においてはウディ・アレン本人が出てこないのも良い。私としてはウディ・アレンの映画は好きだけどウディ・アレンは嫌いなので、出てこないでとにかく監督だけに専念している作品の方に惹かれる。雨の音、雨の匂い、夕方の空の色と夕方ならではの夕焼け、色んな意味でこの映画における美しさを見てると映画ってストーリーも大事だけどストーリー以外での楽しみ方を見つけ出せる気がして、そういう映画も映画を見る上での一つの楽しみ方だと改めてウディ・アレンの描く世界を見ると思わずにはいられなくなる。派手なアクションシーンやCGなんか無くても良い映画はいくらでも作れるんだよというウディ・アレンの叫びみたいなものが聞こえてきそうだ。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-04 21:44:37) (良:2票) |
10.《ネタバレ》 ウディ・アレンの映画で一番すきなのは「マンハッタン」なのだけれども、今回はパリ。若い時に撮ったのとはまるで切り口も鋭さも違うので、なんかアレンも年をとってうまく力の抜けた作品をつくるようになったなあと感慨深いです。でもこの映画、ウディ・アレンじゃなかったらどうか?と考えると、いささかえこひいきしてしまっているのかなと自分でも思う。俳優さんたちがみんなすごく楽しそうに演じていて(特にエイドリアン・ブロディ)、それだけでも観ていて楽しくなってしまう。観ている間、自分も一緒にタイムスリップして、すごく幸せ。ブニュエルにギルがアドバイスするところがおもしろかったけど、あれってどの映画なんだろう? 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2013-06-27 22:58:18) |
9.タイムスリップ物は、強引な辻褄合わせで台無しになってしまうことが多い。そこはさすがのウディ・アレン。いじらないんだ。そう、いじらずスルー。脚本の見事さに脱帽。 |
8.《ネタバレ》 今度はオーウェン・ウィルソンにウディ・アレンがのりうつって、パリの真夜中の夢の時間。 題材的にも恋愛だけじゃないので他のアレン作品より間口が広く、本・音楽・美術・写真といった時代を彩った芸術に興味のある方はより楽しめそうで、著名なアーティストたちを数多く登場させ、それを演じる俳優たちもまた楽しそう。(特にサルバドール・ダリのエイドリアン・ブロディ) 「失われた世代」の20年代に加え、終盤ではベル・エポックも垣間見られる贅沢な映画(ポスターの空はゴッホ風)は、一度ではもったいなく再見したくなる。 マリオン・コティヤールがこの時代のエレガントな美女として主人公を魅了し、レイチェル・マクアダムスは性格的にあわなそうな現代のフィアンセ。(主演級の彼女がこの役なのは意外な感じですが、きっとアレンのファンなんでしょうね) ギルが「人は自分の時代ではない時代に憧れる」から一応は脱却しても、「時代」を「人」に入れかえれば、(この作品に限らず)気が多いアレンのキャラクターそのものではないかと思え、最終的にギルがたどりついたのが2人のどちらでもないのにもそれはあらわれているようで、アレンとしては自分の作品は移り気ではなく、真実の相手を探す旅だと思っているのかも。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-05-05 07:05:00) (良:3票) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 タイムトラベル的な要素があるけど、SFではなくファンタジーです。全体がマイルドに、温かくまとめられています。その雰囲気に包まれ、とても楽しい時間を過ごしました。 パリが最も輝いていた(と主人公が思っている)時代の芸術家たちがゾロゾロと出てきます。美術的知識が乏しい私でさえ、名前くらいは知っている人ばかり。そして、みなさんとても個性的。彼らのアクの強さが可愛いく思えるのは過去の人として評価が定着しているからでしょう。本作は、そんな芸術家たちが集った街としてパリを捉えています。時間を越えてそこを訪れる主人公と、パリの空気感の中に息づく芸術家たちとの交流が愉快で刺激的。「芸術の都」の美術品めぐりではなく芸術家めぐり。その構成が秀逸です。 懐古に対する皮肉もチクリと効かせます。芸術は常に現在進行形の葛藤の中から生まれて来たということです。でも、そんなお題目がテーマということでは無く、単純にパリを魅力的に見せたい映画だったという印象が残りました。冒頭のパリのスナップが情緒に満ちています。特に演出されなくても絵になるところに、改めて感心した次第です。 NY以外は認めない人だと思っていたウデイ・アレンは、その反動なのか、このところは〝世界いい街発見〞で楽しんでいるようです。日本も撮って欲しいです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-21 13:05:26) (良:2票) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 アレンの映画について書くときのいつものインサートのことから。 アレンは殆ど物のインサートを撮らない。 今回はイヤリングをプレゼントされるシーンが分かり易い。 大概の映画がイヤリングの寄りのインサートを撮る。 こんなイヤリングだ、という説明のショットだ。 アレンはこういったショット恐らく好んでいないであろう。 それはここで描きたいものはイヤリングをプレゼントするという行為だからだ。 インサートが入り行為そのものの流れに淀みが出来ることが嫌なのだ。 行為そのものの素敵さとイヤリング自体の素敵さは、 このシーンではほぼ無関係なのだから。 さて、そんなアレン映画の根底にある主題とはと考えると、 今を生きているということは決して幸せなことではない、 という正にこの映画がストレートに描いていることな気がする。 しかしそれでも今を生きるしかない 生きているからこそに見つけられる幸せ それはたとえ雨の中でも自分の脚で歩いて見つけるしかない 現在への虚無感と過去への憧憬。 憧憬の中で生きようとも、それはいずれ虚無へと変貌を遂げる。 「過去は死んでないんだ、それは過去ですらないんだ」 今を生きることを選んだ男の最高の未練だ。 素晴らしい。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-04 05:16:42) |
5.オーウェンにまでウディ・アレンが憑依するとは!でも唸らされますなあインセプション張りの深層にも、それぞれの設定にもです。パリに住む!と簡単にいえてしまえるのがうらやましいのであります!あ、大好きなあの書店が出てきます、うきうきです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-11-21 17:15:39) (良:1票) |