007/スカイフォールのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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007/スカイフォール

[ダブルオーセブンスカイフォール]
Skyfall
2012年上映時間:143分
平均点:6.50 / 10(Review 129人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-12-01)
アクションサスペンスアドベンチャーシリーズもの小説の映画化スパイもの
新規登録(2012-09-28)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2024-01-27)【イニシャルK】さん
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監督サム・メンデス
助監督アレクサンダー・ウィット(第二班監督)
キャストダニエル・クレイグ(男優)ジェームズ・ボンド
ハビエル・バルデム(男優)ラウル・シルヴァ(ティアゴ・ロドリゲス)
ナオミ・ハリス(女優)イヴ
ベレニス・マーロウ(女優)セヴリン
レイフ・ファインズ(男優)ギャレス・マロリー
ジュディ・デンチ(女優)M
アルバート・フィニー(男優)キンケード
ベン・ウィショー(男優)Q
ロリー・キニア(男優)ビル・タナー
ヘレン・マックロリー(女優)クレア・ドワー
トム・ウー(男優)シルヴァの傭兵
マイケル・G・ウィルソン(男優)(ノンクレジット)
藤真秀ジェームズ・ボンド(日本語吹き替え版)
内田直哉ラウル・シルヴァ(ティアゴ・ロドリゲス)(日本語吹き替え版)
杉本ゆうイヴ(日本語吹き替え版)
岡寛恵セヴリン(日本語吹き替え版)
谷育子M(日本語吹き替え版)
原康義ギャレス・マロリー(日本語吹き替え版)
稲垣隆史キンケード(日本語吹き替え版)
佐々木敏ホール(日本語吹き替え版)
寺内よりえダワー(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣ビル・タナー(日本語吹き替え版)
木下紗華両替係官(日本語吹き替え版)
かぬか光明ボディガード(日本語吹き替え版)
原作イアン・フレミング(キャラクター創造)
脚本ニール・パーヴィス
ロバート・ウェイド〔脚本〕
ジョン・ローガン
音楽トーマス・ニューマン
作曲モンティ・ノーマン「ジェームズ・ボンドのテーマ」
主題歌アデル「スカイフォール」
撮影ロジャー・ディーキンス
アレクサンダー・ウィット(第二班撮影監督)
製作バーバラ・ブロッコリ
マイケル・G・ウィルソン
MGM
製作総指揮アンソニー・ウェイ
カラム・マクドゥガル
制作東北新社(日本語版制作)
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
シネサイト社(視覚効果)
ムービング・ピクチャー・カンパニー(視覚効果)
美術デニス・ガスナー(プロダクション・デザイン)
アンナ・ピノック(セット装飾)
ダニエル・クレインマン(タイトル・デザイン)
衣装ジェイニー・ティーマイム
トム・フォード〔監督・デザイナー〕(ダニエル・クレイグのスーツ)
編集スチュアート・ベアード
録音スコット・ミラン
グレッグ・P・ラッセル
スチュアート・ウィルソン[録音]
カレン・ベイカー・ランダーズ
パー・ハルベルク
字幕翻訳戸田奈津子
日本語翻訳松崎広幸
その他カラム・マクドゥガル(ユニット・プロダクション・マネージャー)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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22.アクションシーンに少し落ち着きが出てきた。物語のスケールは、少しダウンしたが、キャラが全て魅力的で作品を重ねるごとに良くなっていると思います。しかし、エレベーターを追跡するのになぜ命を賭してぶら下がる必要がある!!ボンドならここで知恵か秘密道具でしょうが!!!
代書屋さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-01-17 17:47:36)
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21.《ネタバレ》 正直ダニエル・クレイグのボンドにはあまり興味がなかったのだが、3本目でついに白旗を上げることになった。 いや、面白い。 否、興味深いと言うべきか。 これまでジェームズ・ボンドの過去なんて考えたこともなかったし、それが007シリーズのセオリーでもあったと思うのだが、ボンドの生家がラストの舞台になり、彼の幼少期が明かされる展開になるとは思ってもみなかった。感傷的なボンドの真骨頂というところか。 まあアクションのド派手でスタイリッシュなことは、他のアクション映画の追随を許さない面白さ。嫌な奴だった上司が実はけっこういい人で次のMになる、なんて演出も月並みだけど嫌いじゃない。 そしてダニエル・クレイグの着こなしにも要注目。 やっぱ面白いわ、007。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-01-04 08:40:36)
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20.《ネタバレ》 -Skyfall-造語。あるサイトに“天が落ちても正義を成就せよ”というラテン語の格言から引用…って書いてあったけど、真偽の程は定かではない。 クレイグ・ボンドも安定の3作目。前の2作が前編・後編だったので、実質本作からが新しい展開となる。 列車上のアクションで、パワーショベルの橋を渡った後、カフスボタンを直すのが、何とも言えないくらいセクシーで格好良い。アクションヒーローは沢山居るけど、こんな仕草が似合うのはやはりジェームズ・ボンドだなって思う。あと前作にあった“2秒で切り替わる忙しいカメラワーク”も出てこないので、迫力のアクションを安心してじっくり楽しめた。  死んだと思われたボンドが復帰テストを受けるのは新鮮。スパイの秘密兵器を少しずつクレイグ・ボンドのリアル路線の世界に馴染ませてくるのも面白かった。もっとも、現実にありそうな銃と発信機とシンプル。本シリーズは秘密兵器で冒険はしないんだな…と思わせといて、マシンガン搭載のDB5登場にニヤリ。テーマソングの使い方も見事。射出座席もあるよ。って感じにシフトノブの蓋を開けるボンドがお茶目。これ1作目でディミトリオスから巻き上げたDB5(改)だろうか?  前作のボンドが、スパイなのにコマンドー並みに暴れまくってたけど、今回はMI6の仲間との連携、チームワークを感じさせた。Qが若者だったり、現場エージェントが実はマネーペニーだったりと、今までのイメージを覆すお馴染みのキャラの登場のさせかたで、往年の007らしさを上手に取り入れてきたと思う。最高齢のボンドガールをMが熱演。ボンドだけでなくMも人間味がどんどん出ていて良かった。Mの交代劇も『そうなるんだぁ』と納得してしまった。あれ、名字がマロリーじゃなかったら“M”じゃなくなってたのかな?ボンドの手に渡る犬の置物も涙を誘う。  今回ボンドの出生地が舞台で、ジェームズ・ボンドというのがコード・ネームじゃなく本名だったことに軽く驚いた。 エンディングでお馴染みの『JAMES BOND WILL RETURN』も、てっきりコード・ネームだからこそ。と思ってたから…
K&Kさん [映画館(字幕)] 8点(2021-11-25 23:51:08)
19.MI6の爆破シーンは圧巻
おさむさん [DVD(字幕)] 8点(2019-04-10 10:54:57)
18.《ネタバレ》 カジノロワイヤルでは新人だったボンドが知らない間にロートル扱いされてて一瞬「えっ」てなった。クレイグボンドの激シブな格好よさにはさらに磨きがかかり、ただただ眺めていたい本当に良い男だ。今回は敵もなかなかに存在感があり、非常に完成度が高かった。まさかの最高齢ボンドガールとなったM、お疲れさまでした。
けんじマンさん [映画館(字幕)] 8点(2016-10-07 20:02:25)
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17.《ネタバレ》 タイトルからして大空を舞台にした空前絶後の大アクションが展開されるのかと思ってたら・・全然違った。スカイフォールとはボンドの出生地の地名。「スペクター」同様、コアなファンならピンとくるタイトルだったんですかね? 相変わらずクレイグボンドの動きがイイ。毒気に満ちた魔都上海、メジャー映画初登場?の世界遺産軍艦島、荒涼としたスコットランド僻地の幻想的で雄大な風景・・ロケーションの素晴らしさは他のアクション映画の群を抜いている感じ。 今回の悪役シルヴァは個人的には残念。「ダークナイト」がヒットしてしまったせいか、この手のトラウマ自慢のスーパーサイコマンはもう食傷気味・・。そもそも中国軍に酷い目に遭わされたなら復讐の目は中国に行くはず。「嫌だったけどMの命令で止むを得なく」・・というならわかるけど、Mが停止命令出してるのに自ら勝手に攻撃したわけで、何でMを恨むのか今一つ説得力がない。 今までの役者のボンドシリーズと大きく異なるのは、祖国愛と組織描写が色濃く出ている事。 ボンドとシルヴァの違いも結局は祖国に対する思いから来ているものだし、反発し合うMとボンドを結ぶ固い絆も結局は祖国を守るという1点のみ。(というかMがエリザベス女王に模されている気配がある。) 組織を死守する為に経費削減・組織解体を要求する閣僚と対決する政治ドラマもこれまでに無かったもの。その中でQやマニーペニーなど同僚と濃密に連携しあいながら話が進んでいく様は、何かしら池井戸潤あたりの現代サラリーマンものに共通するものがある。本作がかつてない支持を得られたのもその辺が理由の一つではなかろうか・・と思ったりします。
番茶さん [DVD(字幕)] 8点(2016-04-17 14:02:30)
16.《ネタバレ》 2016.03/22 鑑賞。プロローグから派手な追跡劇が延々と続く。スピード感、アクション、爆発等々迫力満点。今回はMが準主役、何故か?ラストシーンで納得。007/スペクターでMが亡くなっていた訳だ。 満足した。2016.04/19 2回目観賞。
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-03-22 22:08:40)
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15.《ネタバレ》 大人気シリーズにおいてとても重要な作品。過去2作で若きジェームズ・ボンドを描いていながら、今作ではボンドはロートル扱いされています。それは老朽化したシリーズを象徴させたボンドの姿。そして悪役はあり得たかもしれないボンドの影を表しています。 監督にサム・メンデスを起用したことで過去作と比べて芸術性が飛躍的に上昇しているのは、これからの007は娯楽映画以上のものを見せていくという姿勢の表れではないかと思いました。初期作へのオマージュを捧げたシーンが何度も登場し、ついにボンドの実家まで登場しますが、それらは木っ端微塵になっているんですよね。さらにMとの決別を経て、若返ったおなじみのキャラクターたちと共に新たな時代を築きあげるのだと宣言したラスト。過去への決別をストレートに表現している今作の持つ意味はとても大きいと思います。 また、オープニングも見事でした。これまでのオープニングで表現されていた「女性と死」から女性がフェードアウトし、死の匂いしかしない鳥肌モノの映像と、アデルの主題歌。最高です。今後これ以上のボンド映画が生まれるかどうか…。
カニばさみさん [映画館(字幕)] 8点(2013-10-11 21:41:28)(良:1票)
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14.《ネタバレ》 プロジェクトチーフは私にこう言った。 「最新の機材だの、ソフトだの技術だのはとりあえずはどうでも良い。どうやってやっつけるかは好みの武器の使い方を一つ身につけてから考えろ」   あの日、処理しても処理しても尽きないトラブルに巻き込まれながら、横目に隣のチーフを覗う。先のプロジェクトリーダーから引き渡された機械のアセンブリを解析しながらいつもの冷静な横顔を崩さないまま、両腕の動きははとめどない。  目を私自身が扱う部品に戻そうとしたとき、彼の額の汗がこの後のベトナム戦争のような泥沼を暗示していた。この不良品の開発を引き渡された瞬間、彼はこのプロジェクトチームが組織内で既に廃棄されたものと理解したに違いない。そして、自分自身が廃棄場にやってきてしまった事に気付いて慄然したことも想像に難くない。  しかし、彼は冷静に言う。一つ一つを雑に扱った事で起こったトラブルのリカバーは最初から丁寧にやるよりもずっとやっかいだ、と。そして合わないつじつまを一つ一つ回収し、解きほぐしていく。   いつもであれば美女とセックスして、自分以上にトロい敵を間抜けな新兵器で撃退していく。今回の事件もそうなるはずだった。しかし、アメリカ映画の流行において行かれてはまずい。本部が壊滅し、主要な武器も取り上げられてテロリストに蹂躙されなければならない。007にとってこれほど難しい状況を用意されてしまってはもう色々、お手上げだ。  二時間の間に何回死んでもおかしくないジェームスが自力で何とかするしか無い。そうなれば現代技術とデバイスにどう考えてもついて行けない彼が取ったのは、自分のグラウンドに相手を引きずり込む作戦であった。   女を抱いている余裕も無い。武器も、知識も、見透かされていた。こんな状況で彼は結局敵が足をすくわれるような幸運で生き残った。私もチーフも、講じたあらゆる手段が初期設計の時点で否定される運命にあったにもかかわらず、偶然のタイミングで基準が下がったという外的要因で踏みとどまる事が出来たのである。これも一つの強みに頼る術があったからこそ、転がり込んできた幸運であった。   最後には間抜けなブービートラップと、間抜けな心理戦。いつもの007がそこに居たのである。   とは言え、大事な暗号はきちんとパスワードジェネレータで作れよ。駅名を入れてしまう彼はどうしようも無くいつものボンドである。
黒猫クックさん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2013-04-30 03:00:41)
13.《ネタバレ》 007だ50周年だと期待しなければ、いつもらしくて、なかなか楽しめたと思う。で、ボンドガールはベレニス・マーロウと思ってたんですが、ジュディ・デンチがボンドガールだったんですね。有終の美だったとは。
minさん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-29 23:03:47)
12.《ネタバレ》 シリーズ50周年の節目に相応しい風格ある作品でした。アデルのOPタイトルもいい感じ! ここ数年のリアル路線も現状維持ですが、伝統ある007映画 数々のアイテムやお決まり事また配役の復活は嬉しいかぎりです。アクションのボリューム不足は予算カットの影響か?がしかしそこはサム・メンデス監督です。ドラマで持っていきます。オープニングでボンドは瀕死の状態へ追い詰められます。元諜報部員シルヴァが不気味に立ちはだかりボンド達にこれでもかと揺さぶりをかけてきます。自分の仕事のとは?スパイは時代遅れか?Mへの忠誠心も揺らぎます。 がしかし英国人として、ダブルオーとしてのアイデンティティを再認識しながら、時代のながれさらには過去とも折り合いをつける。そうしてボンドは復活を果たす。まさに「伝統と革新」がほどこされた007映画。
idekoさん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-01 18:32:58)
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11.《ネタバレ》 見終わってすぐ「おもしろかった!でもチョット切ない」これが一番最初に感じたことです。  この映画は007として観たときに意見が別れるのではとも感じました。  シリーズの中でお馴染みのサメ男や現実離れした秘密兵器や状況設定などというより、よりリアル感があるように思います。実際出てくる「Q」から受け取る武器も至ってシンプルで実用的なものでした。  そしてやはり50周年記念という記念すべきものになっているのでやはり時代の変化と共に007も進化したと思いたい。  映画の中でもスパイはもう過去の産物的なことで叩かれていますが私はどれだけ時代が進んでもやはり人力を尽くさなければならないものは、ならないものとしてシッカリ見極める必要があると思う。  Mが「見えない脅威への闘いをしている」と発言していたのは印象的である。平和ぼけをした極楽トンボには解らない感覚だと思う。  そして印象的なのは今回は普段あまり出番のないMが全篇を通じて出てくる。鉄の女と言われたサッチャーのように英国の女性もやはり強い!と感じました。 ジェームズ・ボンドが最初理不尽な目に遭い後でそのことでMとのやり取りがあるがお互いのプロ意識というものを感じた。この世界そのような「理不尽」が日常のように起こる世界なのかな・・・と思った。 そしたらその理不尽によって精神が歪んでしまった黒幕が出てくるではないか!  元エージェントと現役エージェントのバトルが繰り広げられて行く。この元エージェントはポリシーもなく利己的でかなり偏った思想の持ち主でしかもメチャメチャ頭がイイ!怖いよ~っ、不気味。 そのバトルはまさにインテリジェンスの闘いで「羊たちの沈黙」を連想してしまった。 それにしてもあの悪役不気味でした。怖~いっ  最後の死闘の場を007の故郷スカイフォールを選ぶ。Mのコカミに銃を突き付けられた時、あの強いMが思わず「キャ!」と短く悲鳴を上げた時、凄く恐怖が伝わって来ました。そして同じ玉で死のうとシルヴァが迫る。まさにこの時の為に生きて来たと言うことが伝わって来た。  結局Mはボンドの腕の中で亡くなって行くのだが、個人的に死んで欲しくなかった・・・ やはりハッピーな終わり方にして欲しかった。 でも観て本当に心から「面白かった!そしてスタイリッシュ」と思いました。私の中ではまた観てみたいと思う数少ない映画の一本になりそうです。
レスポーラーさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-28 18:24:00)
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10.《ネタバレ》 007シリーズ誕生から今年で50年という節目。その記念すべき本作は、素晴らしいアクションシーンで幕を開けた。観光名所として有名なあのイスタンブールの街、大勢のエキストラの中でのカーチェイス。屋根の上を激走するバイク、疾走する列車上での闘い。畳み掛けるようなシーンの連続、息つく間もない展開で一気に作品へと惹きこまれたかと思うと、まさかの殉死。そして、それと同時に流れ始めるアデルのオープニングテーマ曲。洒落ていて心憎い演出です。 「スカイフォール」とは、ボンドの生まれ故郷だと後に知ることになるのですが、誕生の地とも言えるその副題が示す通り、過去シリーズの伝統をしっかり受け継いでいる。 束の間の休息中に愛飲するマティーニ、ワルサーや追跡中でも気にする腕時計、そして、驚きの登場を果たしファンを笑わせた愛車アストン・マーチンなどなどお決まりのアイテムにも抜かりはない。 とはいえ懐古趣味だけに走ってるわけでもない。MI6という諜報機関そのものが時代遅れだと存在意義を問われる本作だが、インテリ若造の新QをはじめとしたパートナーやMの死(退場)など、ボンドの周りに革新たる要素が大胆に配置され、そして徐々に復活を遂げていくボンドの様はまさに「革新的」といえ、本作が、「伝統と革新」がテーマである事を知らせてくれる。 ただ、クライマックスの舞台がボンド誕生の地であるのに、死の淵から蘇り復活をしていく過程の描き方が妙にあっさりしている。革新的誕生という意味合いから大切な部分だと思ったのだが、いつになく弱々しくみえたボンドの姿も一因か。 裏を返せば、シリーズ3作目となるクレイグ・ボンドも人間味を増したことは確かで、荒唐無稽だと言われた1,2作目のアクションにとって、“人間ボンド”はまさに革新の種だったが、本作で大きく実を結んだようにみえる。 そして新体制で臨む次回作が楽しみである。
シネマブルクさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-15 21:37:51)
9.《ネタバレ》 最初に映画館で観たのが「女王陛下の007」。結婚しちゃうし、相手(ダイアナ・リグ)死んじゃうしで中学生には重たい展開でしたから、それ以降劇場では観たことありませんでした。ダニエル・クレイグ主演になり、作品が「カジノ・ロワイヤル」ということもあってなんとなく観てみたら気に入っちゃって… 今作、冒頭の追っかけっこはすごくよかったけど、上海、マカオはすごくダレた展開。なおMI6爆破シーンは、ベルリン陥落後のナチ本部爆破に似てたように感じました。アストンマーチンDB5登場以降の展開は完全に大藪春彦なもの。“傭兵たちの挽歌”かと思ったもん。個人的には大好きですが007としてどうかっていうとこです。今回のボンドガールはMでしたね。ということで助走区間終了、次回作は間違いなく「007は殺しの番号(ドクター・ノオ)」リメイク。
shintaxさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-14 13:30:04)(良:1票)
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8.《ネタバレ》 ダニエル・クレイグのボンド、好きです。 前回のくら~~い復讐劇よりスッキリ観られて良かった。 ボンドカーも登場して、お~~来たかって感じでした。 レイフ・ファインズが出てきて、ずいぶん大物を使ってるなあ、と 感心したんですけど、最後に、なあんだ、そうか引継ぎだったのね、と 納得しました。ジュディMさん、長いことご苦労様!少し寂しいな。 そうそう、いつも両足を踏ん張って立ってるボンドさん、 背中が泣いてます; 最後に登場した猟師さん?管理人さん?どこかで見たことあるなあ、と 思ってたら、あのポアロさん!? 
AKOさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-14 01:10:10)(良:1票)
7.《ネタバレ》 007に期待する事と言えば、美しい海外風景、あっと驚くような斬新な追跡&逃走シーン、スパイ特有の小道具、ボンドガールなど、様々な要素を思いつくのだが、今回の007は残念ながらそのうちのいくつかの魅力が薄かった。007は困難な課題をその超人的な知識と能力、MI6の技術力で軽々と打ち砕いていく爽快感が欲しいところなのだが、最近の007は現実的というか、人間ぽい苦労がにじみ出るような存在になってしまい、そのあたりがちょっと物足りない。アクションもスケール感が乏しくなり、機関銃バリバリの戦争ものっぽくなってしまい、本来の魅力と少しずれた方向性に走っているのが心配だ。だが、そうは言っても、やはり007らしさは残っていて、マカオのシーンなど、実際にはあんな場所は無いと思うのだが、上手く雰囲気を出していて、まあ、そこそこ面白い映画だった。次回作に期待したい。
小鮒さん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-06 21:47:33)(良:1票)
6.《ネタバレ》 オープニングがすごく007らしくて期待が高まる。 がしかし進んでいくにつれ、あんまり国家的な危機じゃなく、正直ボンドが動くようなことかいな? 最終的に「M」の個人的因縁の為に動いてるのはどうなんだろ、、つかまさかMが死ぬなんて! 全く予想外でちとショック…デンチさんM 今作では何故かマムと呼ばれていたが、毅然としたこの人のMは好きだったんだけどなぁ。 50周年ということで懐かしのアイテム(アストンマーチンかっこいい!ボタンのシーンは笑えるね)登場やマネーペニー・Qの登場やMの交代(デンチさんお疲れ様でした!)など新しい007への流れが見えました。クレイグ版ボンドの次作に期待が高まりますねコレは。  ※軍艦島の登場はビックリ、あんな廃墟は世界レベルでもそうないでしょうから、どっからか監督さんのお耳に入ったのかな。改めて見るとやはりスゴイですね。ここがロケ地に選ばれたのはちょっと嬉しい。そこら辺を加味して+1点デス
Kanameさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-06 09:18:47)
5.《ネタバレ》 前作で強大な組織の存在を匂わせていたが、今回の敵はMに逆恨みを抱く元エージェント。ボンドはMのことを「Mom」、敵のシルヴァも「Mother」と呼んでいる。つまりボンドとシルヴァはMを母親とする一種の兄弟であり、彼らがMを巡って殺し合わなければならない、というギリシア悲劇のような展開がミソ。また、冷戦終結後、用済みとなった〈スパイ〉の是非を巡るMと女性大臣の舌戦の場に、シルヴァたちが攻め込んでくるクライマックスはかなり興奮する。さて、今回は『007』シリーズの50周年記念ということもあり、オールドファンへの目配せが抜かりなく利いている。アストンマーチン、ワルサーPPK、Q、マニーペニーと、お馴染みのアイテムとメンバーが勢揃いしており、思わずニヤリとしてしまう。アクション面では『ボーン』シリーズの物真似であった前作に比べれば大分観易くなったが、前々作『カジノ・ロワイヤル』に比べると地味な印象が拭えない。それはサム・メンデスがアクション畑の監督でないことにも一因するのだろうが、寧ろ往年の『007』を意識した作りと捉えることもできる。個人的に嬉しかったのは長崎の軍艦島がロケ地として選ばれたところ。上海篇は正直かなり眠かったが(会話シーンばかりで中弛みがある)、軍艦島の威容を観てハッと目が覚めた。ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、アルバート・フィニーといった豪華キャストも見もの。
フライボーイさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-05 01:49:13)(良:1票)
《改行表示》
4.《ネタバレ》 毎度毎度、楽しみながら不満もあるし、完璧な名作など出来ようもないのでそのつもりで観ていたが、今回の古風な演出はすごく楽しめました。 超人的で過剰なアクションは冒頭のお約束アクションのみというのは、007に限らず最近では珍しい。 全体的に地味なアクションシーンが続くのですが、この監督、今のアクション映画でありがちなケレン味がなく、1カット1カットしっかりした撮り方をしている所が好感持てました。 つまり今回は、アクション映画というより、スパイが置かれるであろうシチュエーションを大事にしている演出と脚本です。 例えば地下鉄のチェイスでも、絶対人間には無理というアクションではなく、出来るかもしれないと思わせる所で抑えているが、ドラマにサスペンスがきちんとあれば地味でも楽しめるし、予算をかけなくてもちょっとしたアイデアで驚かせたり出来るというシーンが多々あります。 こういう演出は007だからこそ、古いと批判を浴びながらも伝統として守っていって欲しいなと思います。 後半はさすがに長く感じた。いつもなら世界の危機を止めるためにアクションが過剰になる所を、何故個人を守るためのアクションになっていくのかと思ったら、ああいう結末が待っていたわけですね。 2作前のボンドの誕生から一回りして、次回はまた荒唐無稽な方向に行くかもしれませんが、1作ごとにありえない方向に行ったりシリアスに戻ったりするというのもいいのではないかと思います。 あと、軍艦島は見た瞬間に「あ、軍艦島だ」と思ったのですが、日本人としてこういうロケ地が選ばれるのは嬉しいです。 音楽は定番のデビッド・アーノルドが降板してしまいましたが、トーマス・ニューマンの音楽も実に過不足無く007ぽい音楽で良かったです。
どっぐすさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-04 22:26:23)(良:1票)
《改行表示》
3.《ネタバレ》 シリーズ誕生50周年のメモリアル・イヤーに相応しく、色々な要素がてんこ盛りの記念碑的作品。 Web情報に因るとダニエル・クレイグのボンドはあと二本観られるらしいが、それが事実ならば気が早い話だが否が応にも次作への期待が高まる。 何故なら、リアル路線を追求しそれが故に批判も多かったと聞くダニエル版ボンドが、本作の中で描かれたまさしく世代交代と言える一連の流れ(主要キャラクターの交代と再登場 等)を経て、往年の007作品の魅力の一つで有るユーモアのセンスとようやく絶妙に融合出来るのでは無いかと思えたからだ。 シリアスなボンド像も興味深いが、ロジャー・ムーアを筆頭とする何とも言えない緩い雰囲気のボンドも、ユーモアを重んじる英国らしいもう一つの良さが有った。 旧作並みの緩い展開では勿論駄目だが、本作を経て次作で初めて、時代に即した理想的なボンド像が見られるのでは無いだろうか? 往年の秘密兵器の粋な再登場・頑張っていたハビエル・バルデム・IMAX上映の迫力に加え、50周年記念のご祝儀も加えて少々甘めの8点を献上します。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-04 13:48:35)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 129人
平均点数 6.50点
000.00%
100.00%
221.55%
332.33%
443.10%
52519.38%
63124.03%
73023.26%
82217.05%
975.43%
1053.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.42点 Review7人
2 ストーリー評価 6.36点 Review11人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review12人
4 音楽評価 8.50点 Review10人
5 感泣評価 5.62点 Review8人
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【アカデミー賞 情報】

2012年 85回
撮影賞ロジャー・ディーキンス候補(ノミネート) 
オリジナル主題歌アデル受賞“Skyfall”
作曲賞(ドラマ)トーマス・ニューマン候補(ノミネート) 
音響効果賞パー・ハルベルク受賞 
音響効果賞カレン・ベイカー・ランダーズ受賞 
音響賞グレッグ・P・ラッセル候補(ノミネート) 
音響賞スチュアート・ウィルソン[録音]候補(ノミネート) 
音響賞スコット・ミラン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2012年 70回
主題歌賞アデル受賞"Skyfall"

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