12.《ネタバレ》 差別主義者のロクデナシがHIV患者の救世主になるまで。確かに品行方正ではなく、HIVになったのは完全に自業自得。ただ、根は悪くないのだろう、意外にも図書館で猛勉強して問い詰めたり、強がってても死の恐怖を感じたりする。そして差別主義者が差別される立場に回ることによって、人として忘れかけたものを取り戻していく姿は、皮肉にも成長物語として見れなくもない。実際は生きることで手一杯で、気が付いたら体制側との戦いを支えてくれる仲間がいた程度かもしれないが、結果的に多くの人を救うことになり、単純な善悪では片づけられない爽快感があった。マコノヒーとレトの骸骨のような窪んだ目の奥から発する強い眼差しが、痩せこけた肉体に魂を宿し、生への執着をフィルムに焼きつける。かつて傍観者として他者を嘲笑していた男が、今度は参加する側として危険なロデオに身を投じる。精一杯生きた彼を誰が嫌味を言うことができようか。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-10-17 20:33:02) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 主人公のマシューマコノヒーの表現が素晴らしかった。生に対する逞しさというか執念が。レイヨンの死に間際の演技に泣かされる。うまく感想書けないけど、感じるものはあった。良作だと思います。あとでコメントみたら、マシュージャレッドとも賞取り。なるほど、納得。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-06-29 15:24:17) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 マシュー・マコノヒーの名演がとにかく光る作品。本当に病人なんじゃないかと思わせる、役作りでHIV感染で余命30日を宣告された時の、強気な自分から、徐々に弱気になっていく様は凄い。 内容的には、アメリカのHIV承認薬はロクなのが無いので、自ら探し回った結果、メキシコに未承認薬ではあるが、効果があるものを発見し、密輸してアメリカで販売。行列が出来る程の売れ行きですぐに問題視されてしまうが、最後は裁判で勝ち取る。余命30日と言われてしまうが、薬を自分で探して、7年も生きれた。感染してからも、あれだけ不摂生で気ままな生き方で7年生きたのだから、薬の効能は凄い。結果、この人のおかげで何千何万の感染者が延命出来たという実話。薬の良し悪しで人生が変わってしまうんだな〜、恐ろしいと思わされた。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-04-16 06:52:12) |
9.自然な人間の感情が現れた、非常に良質な映画。この手の映画は下らん演出が多くなりがちだが、それをしないことと、それを自然に演じた俳優たちに拍手。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-06-07 00:26:26) |
8.《ネタバレ》 難病モノ映画だと、元気だった人が段々憔悴していくという描写がよくあるけど、本作はそれとは真逆。ボロボロだった主人公がどんどん顔色が良くなっていく(笑)。ちょっといつもと違う新鮮な映画でした。南部の差別的で保守の男をただ批判的に描くだけでなく、カウボーイとしてのカッコよさを最後にキッチリ描いてくれたところが好きです。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-06-01 01:54:24) (良:1票) |
7.日本人役の中国人はひどすぎて笑ったが、とても心に残る映画だった。 【アキラ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-12-16 15:51:01) |
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《改行表示》6.勧善懲悪ではなく、いいところもあれば悪いところもある、とても人間くさい映画でとても好き。 医療もの映画は苦しむ人を見せたり、人が死んだりするところを見せ場にして観客を満足させようとするつくり手側の理論が見え隠れするものが多い中、ノンフィクションの説得力にあぐらをかくことなく真面目につくられた良質の映画。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-30 21:33:04) (良:1票) |
《改行表示》5.マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトーの激痩せぶりについ目をうばわれ、肝心のストーリーに入っていくのにしばし時間が必要でした。しかし、忘れ難い一本になりました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-10 14:47:36) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 皆さん仰ってますが、アカデミー賞を獲得した主演と助演の男優2人の演技が凄まじく、思わず見入ってしまった。特にマシューは激痩せにより、あの役をやるのに相応しいリアリティさを体現していたと思う。そのお陰で終始安定してその存在感を画面の中に焼き付ける事に成功しています。 ストーリーは全然予備知識無く観たので驚きましたが、これ実話なんですね。最初はいかにもチョイ悪オヤジ風のチンピラだったのが、HIVと申告されたことにより、なんとか生き延びようともがいて行くストーリーで非常に引き込まれます。普通だったらヤケクソになって酒浸りになったり犯罪を犯す所ですが、そうならないのがこのオッサンの凄い所。人間、死に直面したら変わるもんだなあなどと呑気に観ていたら、必死で勉強して効く薬を買い付けに世界中奔走するわけです。その辺の才能は生死がかかっているとは言え神懸かり的です。あっという間に大量の薬物を仕入れて、しかも自分と同じ境遇の奴らも救ってやろうとする所が素晴らしいです。最初はただ金儲けの為だったと思うのですが、彼らの涙して喜ぶ姿を見るにつけ、段々使命感にとらわれていくようになる。しかしそれらは違法な行為で、やがて政府と対立して行くことになり…。とにかく、彼の必死で生きようとする姿は人間味に溢れ、応援せざるを得ないほど感動的であった。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-07 14:38:28) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 M・マコノヒーが別人でびっくり。冒頭のやさぐれた彼の姿にどんな展開になるのか少々不安だったが、段々まともになっていき最後はちょっと感動。マーク・ボラんはホモにすかれるミュージシャンだったのか。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-09-14 00:13:15) (笑:1票) |
《改行表示》2.《ネタバレ》 序盤のマコノヒーは、クソ野郎。 カウボーイ気取りで常にくわえタバコ。ゲイを差別する。女好き。賭けに負けると逃亡して警察に泣きつく。エイズはゲイがなるものという偏見を彼も持っていたが、彼はゲイではなかったのにエイズになってしまう。 同じ境遇で苦しむ患者の多くはゲイ。ゲイ嫌いの彼は、孤立してしまう…かに見えたが、彼は強かった。 自ら道をバリバリと切り拓き、最初は会話すらも拒絶していた1人のゲイとも、利害の一致をきっかけとして信頼関係を作り上げていく。副作用の危険な医薬品は認可されているのに、他国では安全性も効果も実証されているビタミン剤も使えないのは、どうも利権が絡んでいるらしい…。 そんな不条理に違法行為で対抗するマコノヒー。違法行為とは言え、彼は誰も傷つけない。 しっかりきっちり勉強もするマコノヒーかっこいい! 最初は悪党にしか見えなかったのに。生き残るために、自分のために戦っていただけなのに。結果として、彼は多くの人を救うことになるのだ。 難病が絡むので辛いところもあるが、とても気持ちの良い物語である。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-03-22 18:25:29) (良:2票) |
1.《ネタバレ》 ○重たい映画かと思ったが、実はコメディ要素もある。○主人公のマシュー・マコノヒーのメインストーリーも印象的だが、その彼に惚れるジャレッド・レトーのサイドストーリーが切ない。オスカー獲得には納得。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-03-21 21:25:33) |