8.《ネタバレ》 まず、私は小学校5年の時に今はもう無いテアトル東京でエピソードⅣを観て以来、30年越しで本シリーズの大ファンなので自ずと採点が甘くなる事をご容赦頂きたい。
何はさておき、先ずは世界中の注目と期待の中で想像を絶するであろうプレッシャーを背負いながら、世界中のファン達に一定以上の喜びと満足を与え、次作への期待を更に大きくさせた製作に携わられた方々を讃えたいと思う。
私の様な往年のファンの場合、大画面であのオープニングを観る事が出来ただけで感涙ものだ。
しかもこの機会を少なくとも後2回は経験させて貰えるのかと思うと、そこには只、「感謝」しか無い。
では10点満点か?と言うと、実は残念ながらそうでは無い。
ストーリーが偉大なるワンパターンで有るのはもはや「お約束」なので気にはならない。
最も大きな減点要因は、権利問題でも有ったのかエピソードⅣ~Ⅵで培われ、エピソードⅠ~Ⅲでも効果的に引用されていた音楽がそれほど多く使用されていなかった事。
往年のファンならば、「このシーンにはこの音楽でしょう!」と思うシーンが意外と多く有ったはず。
特に前半の惑星ジャクーでのミレニアム・ファルコンとTIEファイターのドッグファイトシーンは、大迫力の映像と合わせて「あの旋律」をぜひとも聴きたかった。
また、果たして予備知識なしで本作を鑑賞した方々に本作がどの様に観えているのかが気になった。
過去エピソードに登場したキャラクターの再登場や、数々の小技(モンスター・チェスや一瞬だけ登場するフォース練習用の無重力ボール等々)は、
往年のファン達には嬉しい限りだが、本作から初めてスター・ウォーズに触れる人達には何の事だか判らなかったのでは無いだろうか?
万人向けの作品創りは物凄く難しいだろうから、初めて観る人達にも判る様な作品にするは無理な注文なのだが、
本作をきっかけにしてスター・ウォーズの世界に足を踏み入れる若い世代の方々が増える事を願うばかりだ。
小難しい事をダラダラと書いてしまったが、レイ役のデイジー・リドリー(世界中の人達がハマリ役と思っている筈)や、
若い頃のデンゼル・ワシントンを彷彿とさせるジョン・ボイエガ、そして贔屓の俳優の一人で有るオスカー・アイザックの主要キャラ登用など、
魅力的な新キャラが多数登場した事も有り、次作が今から本当に楽しみでならない。
今から首を長くして待つ事としたい。