《改行表示》24.《ネタバレ》 SWの三部作というのは、壮大な世界観やキャラクターの壮絶な人生を描いているのであって、そこでつくり込んだ設定を活用したスピンオフを持ってきて単品の映画としての出来を比べる、というのは、ややアンフェア・お門違いな気もしていますが(スピンオフが描いているのは、単なるひとつのエピソードなのですから)、それにしても単純に面白いっすよね今作。SWの設定を随所に生かしたシンプルで明快なストーリー、やや長尺ながらダレない展開運び、そこそこ魅力的な登場人物、アクションや映像面のクオリティも無難にそこそこで、娯楽作としてはかなり高水準な仕上りだと思います。 とは言え、前半はやや駆け足気味で、特に個々のキャラがどういう人物で何をしてきたのか、という部分の描写は少し軽めにも思います。あと、この手のハリウッド大作では珍しい全員玉砕エンドも(私は別に気になりませんが)好みから外れるという人も居るかも知れません。ただ、個人的に非常に好かったと思うのが後半の盛り上がりです。評議会がダメ!と言ってるのにテヤンデエ!とばかりに飛び出すヤンチャ具合に、いつ観ても共感し引き込まれるのです(それに感じ入ってすっ飛んでくるラダス提督、というのが私は特に大好きですね)。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-12-12 20:53:47) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 スター・ウォーズ本編に劣らない出来の作品。 デス・スターの設計図を手に入れるというテーマを掘り下げて作られた映画で、これは評価できる。 そして終盤はほぼ、さらば宇宙戦艦ヤマト、というのがこのシリーズの中では異色作となっている。 【simple】さん [地上波(吹替)] 8点(2019-02-02 20:47:44) |
22.音楽担当M.ジアッキノについて。この映画での印象的な音楽に言及したい。タイトルバックはルークのテーマを非常に上手にアレンジしていると思う。イードゥーでの親子再会の場面での悲劇的で情感溢れる旋律。デストロイヤーがスカリフに落下していくシークエンスでの緩徐楽章のような静溢な旋律。ジンのテーマはバイオリンソロで始まるテーマ曲でジンの孤独観、反乱軍の仲間とともに宇宙に散って星屑“スターダスト”になるまでを見事に表現している。ジアッキノは伝統的なオーケストレーションを継承している貴重な作曲家といえる。サントラ盤ではエンドクレジット全曲が収録されておらず、残念に感じた。 |
21.《ネタバレ》 評判がよく期待値が高かったため、前半はストーリー的にも魅力的なものでは無くあまり面白いとは感じなかったのですが、後半チームが一つになるところから一気に面白くなりますね。反乱軍が加勢にくる所は激アツです。主人公チーム全滅という悲しい結末ですが希望というタスキを渡す役割の重さを感じられ外伝としての役割を十分果たした作品だと思います。やっぱりスターウォーズはダースベーダーや盲目の剣士のような印象深いキャラクターが必要不可欠だなと再認識させられました。満足 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-17 10:53:16) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 SW好きとか言いながら、本作の存在をしりませんでした(汗)パンダの国に駐在してると、自然に入ってくる情報が少ないので浦島太郎的な感じになりますね。名もなき戦士たちの物語を知ったうえで、エピソード4を再鑑賞したいですね。うまくまとまっていて単独作品として楽しめます。こういう補完するようなスピンオフは、シリーズファンとしてはうれしい企画ですね。エピソード7よりもキャラが濃くて良いですね。 【再鑑賞】前回と違うのは時系列でSW関連作品を観てます。 映画:EP1~2 アニメ:「クローンウォーズ」「バッドバッチ」 映画:EP3 映画:ハンソロ ドラマ:「オビワンケノービ」 アニメ:「反乱者たち」 ドラマ:「キャシアン・アンドー」 映画:本作「ローグワン」で今ココです。 本作はEP4に直結するお話ってのが印象深く、正直に言うと一応主人公?のキャシアンの記憶はゼロでした。 ドラマでも誰これ?って感じでした、でも今回は時系列で関連作を観ているので感慨深いですね。 絶体絶命の状況で「誰かに届いたかな?」ってセリフが泣けます。 フライングして少し前に観てしまったけどもう一度EP4を観ないといけませんね。 デススターの弱点がイマイチ納得できなかったのだけど謎が解けた感じです。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-31 18:07:04) |
19.悲しい映画。「七人の侍(六人ですが)」が全員死んでしまうという結末に最後は涙が出た(姫がいるから「隠し砦の三悪人(六人ですが)」かな?)。この辺は黒澤明のオマージュなんだろうか?でもこの構成と展開は「面白い脚本を!」って考えると必然的にこういう風になってしまうみたいだね?だから「真似」とか「パクリ」なんて野暮な事は言わない。最後のエンドロールクレジットに「脚本・トニー・ギルロイ」の名前がクレジットされているのを見てこの感じを納得した。ボクの大好きな「黙秘」の脚本を書いている人ではないですか?。この面白さはトニー・ギルロイの才能によるものです。監督ではありません。最後にベイズとチアルートのコンビは最高でした。 【アマデウスga好き】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-06-16 19:12:04) |
18.《ネタバレ》 この映画初めて見た時は妙に興奮した。なんでこんなに興奮するのかと思ってもう一回見返してみたら、どうも既視感に訴えまくるからだと分かった。自分の場合ボルテージが上がったのは、ヤヴィン4の基地とか、ターキン総督とか、AT-ATなんかが映るシーンで、どれも旧シリーズ絡みのシーンばかり。話題になったラスト10分なんてもう反則並で、例えて言うなら勝手知った他人の家の中を裏から覗いてるような気分になる。で最後にあのサプライズでしょ。そりゃ一瞬頭のぼせるよ。でも冷静に見返してみるとソウ・ゲレラの絡みとかイードゥの戦闘とか既視感のないシーンはあんまり面白くない。まあK2は良かったけど、全体的に見ると新要素に魅力は乏しかった。フォースの覚醒も同窓会みたいな内容だったし、既視感にばっかり頼ってると、シリーズ全体が先細りしていかないか少し心配。 【54dayo】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-06-07 00:24:31) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 国際線の機内映画で視聴しました。 エピソードIVへと繋がる時系列のストーリーなのですが、とても面白かったです。 アメリカ議会にまでネタにされた「一人乗りの戦闘機に破壊される巨大兵器」の矛盾を補完する設定に感心しました。 闇の中に現れる赤いライトセイバー、から始まるダースベイダーの戦闘シーンも素晴らしかったです。恐怖と絶望の象徴として存在感を放っていました。 大義のために死ぬ事を美しいと感じるのは日本人だけかと思っていましたが、そうではなかったようですね。 【alian】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2017-05-21 18:00:01) |
16.《ネタバレ》 キャストがみんな魅力あってよかったです。ベイダー登場かっこよすぎ。 【osamurai】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-05-05 20:07:05) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 もともとスターウォーズは冒険活劇っぽくてあまり好きになれませんでした。そもそもEP4~6はかなり映像が古いし、EP1~3はCG色が強く物理法則を無視したようにクルクル飛んだり跳ねたりで萎えるし、、話題になったEP7はまるでEP4の焼き増し感満載でチョット残念だったし・・。 EP4~6の準世代ではありますが、なかなかシックリくるスターウォーズに出会えなかったのが正直なところでした。(かえってアニメシリーズのほうが自然で良かったりして) しかし!!今回は最高に良かったです! ローグ・ワンはシリアス路線&中途半端にジェダイが出なかったのもかえって良かったと思います。皆さんもお書きになっていますがK2の活躍も素晴らしく、グッバイで不覚にもウルウル。またラストの抱き合うシーンも光に包まれて終るというセンスの良さが全体の仕上がりをUPさせているように思いました。フォース風のカンフー(ドニー・イェン&チアン・ウェン)の活躍もリアル志向をより高めていて相乗効果があったと思います。 【ネタバレ注意】 CGで完璧な姿で登場した若きレイア姫&ターキンも素晴らしいし、Xウィングの人々のCG補完も素晴らしい。そしてやはりなんといってもダース・ベイダー無双!!ベイダーのセーバー戦もオーソドックスでシブいシーンに仕上がっています。(マントがはためいているとか動きが遅いとか早すぎるとかいろいろ言われていますが、そのへんは華麗にスルーしたい) 私にとっては初めて手放しで喜べるパーフェクトなスターウォーズでした!!(テーマソング&オープニングスクロールがあればパーフェクトの二乗でしたが) 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-04-30 00:12:59) (良:1票) |
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《改行表示》14.《ネタバレ》 「フォースの覚醒」がイマイチだっただけに、SW関連の新作は期待薄だったものの、見事に楽しめた。 エピソードⅢとⅣの接続作として違和感なく、主人公がデス・スター開発者の娘いう目線が絶妙。 序盤は退屈だったものの、中盤以降はのめり込んだ。 オリジナリティとしては、盲目の戦士が目立っていて戦闘シーンに惹かれた。 【カジノ愛】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-04-28 22:14:06) |
13.《ネタバレ》 率直に言って、筋金入りのSWファンには受けないだろうな、という感想です。とにかく暗い、救いがない、ジェダイがいない(笑)。でも本作は、Epi.Ⅳ有史以前に、悪しきデス・スターの設計図奪取のために命を懸けた者たち、すなわち死んだ者たちのエピソードと予めわかっていたこと。むしろ結末が読めていても最後まで一つも飽きずに鑑賞できたのは、これは新監督の手腕に脱帽せざるをえない。主演二人が穴に落ちそうになる場面など、レイア姫とルークが昔全く同じことやってましたし、オールドファンなら思わずニヤリとする場面の数々に、監督の旧作への敬愛も充分感じました。王道の娯楽映画でありつつ、SWのエピソードの一貫としていかにEpi.Ⅳにバトンを渡すか、監督はこの大役を見事に果たしたと思います。唯一残念なのは、主要キャストとダースベイダーの対峙(バトル)がなかったこと。ジェダイ抜きでいかにして戦うのか、個人的にはそれをかなり期待していたのだが・・。なおご存知のように、先日、C.フィッシャーというSWの歴史を彩った大きな存在が一つ、星に帰りました。その事実もあって、最後に懐かしいレイア姫の姿とその言葉を目の当たりにして、思い出したように唐突に感極まった。SWのスピンオフ映画とはかくあるべし、この後改めてEpi.Ⅳを観直したいと思う。レイア姫の姿に、そして"希望"という言葉に隠された壮絶な歴史を知った今では、冒頭から涙出そうでちょっと心配なのだが。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-01-16 21:01:15) (良:1票) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 スター・ウォーズという映画が初めて登場した時の衝撃は何と言ってもその映像。脳内補完力が高かった当時の人間(笑)にとって補完を必要としない、さらにその上を行く現実感のあるSFというのは「神が地上に降りてきた」がごとき衝撃だったのだ。その意味でこの映画が素晴らしいのはリアリティを進化させていること。特に大破壊の表現が素晴らしい。かつてのSFがちまちましていたのは技術のなさというより想像力と、それの元になる知識がなかったからだ。 シリーズ初となる東洋人キャストはどうなのかと思っていたが、これが良かった。スター・ウォーズというのは過去の物語であって、つまり純粋なSFではなくファンタジーだ。だからEP4のイギリス訛りの白人ばかり+エイリアンという人種構成も成り立つ。なので回を重ねるごとにちょこっと黒人キャストが出てくるのが変な感じだった。東洋人もいれば「単にいろんなヒューマノイドがいる」という世界観が成り立つ。やっと。 個人的に残念だったのはダース・ベイダーの動きが軽いこと。ベイダーは普通に立って歩くだけでも怖い。なのにいかにも悪そうな台詞回しやヤクザが威嚇しているようなガチャガチャとした歩き方、フォースなんかなくてもおれは強いぃ―と主張するかのような軽快な殺陣は興ざめだった。 この映画の凄さは惑星規模のスケール感を表現しきったことだろう。惑星に薄く張り付くような大気、気の遠くなるような遠景、地球にはない絶景、信じられない超巨大建物、そのサイズ感が映像で出現した。これがSF映画としてのスター・ウォーズの意義だ。そこに役者がちゃんと演技してくれれば、もうそれでいいんだよ。だからスター・デストロイヤーがおもちゃっぽく見えてはいけない。 結果的にはドニー・イェンが大方を持っていってしまったが、しかし冷静に思い起こすとあのキャラ本当に要るか?いやそういうのが大活躍するのもスター・ウォーズ・・・。 【tubird】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-01-01 01:00:14) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 気分は冬休みなので、ローグ・ワンを観に行って来ました。 記念すべき第1作のEP4より少し前(せいぜい数日前か)の話で、デススターの設計図を入手するための戦いです。 ある意味呆気ない終わりであったデススターの弱点の謎が明かされており、EP4にちゃんと繋がっているところは流石ですね。 ---ネタバレあり‐‐‐ 主役級は、ハッピーエンドで終わ事が多かったシリーズですが、全員死亡にはビックリした。 ハッピーエンドが好きな私としては、少しショックです。 【あきぴー@武蔵国】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-12-26 23:52:02) |
10.《ネタバレ》 ★本編とはずれたサイドストーリーなんて面白くないかな、と思ったけど、面白かったです。っていうか、この話って結構「サイド」じゃなく本筋に重要につながってます。第一ここまでの活躍があるんだったら、「スパイが盗み出した設計図」じゃなくて主人公(ルークとか)がやっててもおかしくないストーリーです。★まあルーカスの「本編」があくまで「荒唐無稽なおとぎ話」であるのに対し、こちらはしっかり「ドラマ」してるので。どちらが良いとは言えない、キッチュである意味能天気なバートン版バットマンがいいという人も、暗くて重厚なノーラン版がいいと言う人もいる。ただやっぱりルーカスは脚本はだめかな(^^ゞ★しかし、「9部作」ばかりクローズアップされるのでなく、こういう展開のしかたもあるな、とは認識。スーパーヒーローもののように、あまり風呂敷広げるとその存在自体どうなのよ、と突っ込みなることもないし。★本編ではほぼ、「ただ丸いだけ」だったデス・スターが大(中?)活躍なのがよかった。詳しくは分からないが、何十%かの限定出力で都市を1個壊滅、だけでなく、周り数百?kmまで衝撃波(「地殻津波」を思い出した)が襲う恐怖。★設計図奪取作戦がちょとごちゃごちゃしすぎだったか。反乱軍本体が茶々入れてこなければ、ひょっとして隠密のまま盗み出せてたんじゃないの?とか。設計図が銀河文明で物理的な光ディスクかよ、ってちょと笑っちゃったが、まああの世界観にオタクハッカーは似合わないしまあいいかと。★そしてヴェイダー卿の圧倒的強さ。まあ本編では戦ってた相手がジェダイばっかだったからしょうがないが、やっぱりパンピーじゃ勝負にならないよ、とやりたい放題蹴散らしてく様はやっぱりかっこいい。★そしてラストのあの人。感動もしたけど、それより思わず「一将功成りて万骨枯る」という故事がアタマに浮かんでしまいました。まあそのおかげでEP4の勝利につながったんだから、無駄ではないんですけど・・・それにしても反乱軍、死屍累々・・・ 【wagasi】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-12-25 10:17:27) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 作りは非常に重厚、人間ドラマの厚みについても(前半の説明的な展開を除いて)申し分なし、ベイダー卿の冷酷な強さの描写も文句なしにかっこ良かった(ジェイムズ・アール・ジョーンズが引き続き担当していたのが本当に嬉しい)・・・一言でいうと、この『ローグ・ワン』という作品を「単独で」評価するなら、非常に良くできたSF映画と言えると思います ・・・しかしそれでも、あるいはむしろそのような「重厚さ」のゆえに、僕自身は「ルーカス時代の6部作」を基準に考えた際に、ある一点だけについては、ある種の「違和感」を拭い去れません。 それを一言でいうなら、ルーカス時代のSW作品に存在した、ある種の「軽さ」が、この『ローグ・ワン』には(そしてもしかしたらエピソード7にも)欠けていると思えてならないのです。 その「軽さ」をより詳しく言うと、「おとぎ話・ファンタジー的な軽さ」ということになりかもしれません。 僕自身の感想を言うと、ルーカス自身が制作に関わっている時代のスターウォーズを仮に「正典」と捉えるなら、「主要なスターウォーズらしさ」の一つとして「汗臭さを全く感じさせない非現実感」が挙げられると思うのです。 そのような「非現実感」を、必ずしも評価しないファンがいらっしゃるのは事実ですし、それを否定するつもりも全くありません。 ただし個人的に、今現在もこれだけのファンをスターウォーズが惹きつけ続けているのは、今自分たち(観客)が生きているこの時代や周囲の環境からは全く隔絶した、人間の体臭を全く感じさせない浮世離れした物語があるからこそ、という側面もあると思うのです。 それを言い換えるなら、観客が思い思いに「遠い昔、はるか彼方の銀河系で」の物語を、好きなように想像して鑑賞することができるのも、この「非現実感」があってこそ、という気がするのです。 そのような(いちSWファンである僕自身から見て決して見過ごしてはならないと思える)軽さが全く感じられないこの『ローグ・ワン』については、「エピソード3と4をつなぐ重要なピースの一つ」という意義や、あるいは作品自体の力の入りようとクオリティの高さを決して認めない訳ではありませんが、それでも「これが本当にスターウォーズか」と言われると個人的には素直に「そうだ」と断言できないものを感じさせるのです。 それは(非常に厳しい、あまりフェアではない指摘であるのは承知の上であえて言わせてもらうと)ラストシーンの、それまでさんざん重厚な(まるで現代の中東における対テロ市街戦を彷彿とさせるような)「リアル」な戦闘を描写した上で、デススターの情報を受け取るレイア姫が登場するシーンに顕著に表れていると思うのです。 このたったワンシーンに僕が感じた違和感を、ある種の例えで一言で言うなら、「それまで夏目漱石ばりの純文学を読んでいたつもりだったのに、最後のワンシーンでその作品がハリー・ポッターのようなファンタジーだったことが判明した」といったものです。 それなりにスターウォーズを追いかけて来たいちファンとしては、このような「ルーカス版SW」が余り注目してこなかった「汗臭さ」や「リアルさ」を追求するのももちろん意義のあることではあるが、それでもその「ルーカス版SW」が持っていた「ファンタジー的軽さ」の要素は、できるだけ疎かにせず保持して欲しいと、どうしても思ってしまいます。 【マーチェンカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-12-25 01:18:53) (良:3票) |
8.《ネタバレ》 約1年2ヶ月ぶり2度目観賞。エピソード4の10分前までの物語。スターウォーズ3.9と言うべきか。集まった名もなき有志集団ローグワンが、帝国軍の破壊兵器デス・スターの設計図をパクる任務に挑む。後半はミッション・インポッシブルと宇宙戦争が同時進行。なんてゼータクなんだ。最後に立ちはだかる我らがダースベイダー卿が、ご自慢のソウルセイバーの腕前を披露。多大な犠牲と引き換えに、切って貼り付けられたみたいな違和感のあるレイア姫の手に渡る設計図。そして物語は「新たなる希望」へ。傑作。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-12-24 02:01:09) |
7.《ネタバレ》 俺ダースベイダー大嫌い。悪役だよ。悪い奴だからね。ブッチャーと一緒、新日で言えばタイガー・ジェット・シンだわな。だからEP1~EP3なんか全く不要。ベイダーの過去なんてどーでもいいよ。必要ないし知りたくもねーよ。一応見たけどね。その点「ローグワン」はいいよ「ローグワン」は。私の大好きなEP4の出だしの斜めにスクロールしていくあらすじの一節を映像化してしまうアイディアは素晴らしい。確かにどうやって設計図盗み出したのか中学生の頃からずーっと気になってましたから。あんな物凄い苦労して手に入れたんですね。しかも作戦に携わったメンバー全員殉死。この辺り我々日本人の琴線に触れますね。グっときますよこれ。「さらば宇宙戦艦ヤマト」とか「ザンボット3」とか「ジャイアントロボ」の流れですね。命に代えて地球を守る、愛する人を守る、平和を守る。ヒーローたるものこうでなくてはいけません。デススター撃破の陰の立役者達の泣けるエピソードでした。懐かしいキャラもちらほら。これも嬉しい。あと、息子が小学生だったころ一緒になって夢中になってやってたNINTENDO64のゲーム「出撃!ローグ中隊」も思い出しました。でもあのゲームにはルークも出てたなあ。久しぶりにまたやってみようかな。 |
6.《ネタバレ》 EP4のオープニング・ロールの一文を膨らませ、名もなき戦士たちの物語として製作が発表された時は「止めとけ」と思ったもんですが、恐々観てみたらなかなか上手く作られているなという印象。荒くれ者の傭兵たちの決死作戦で成り立っていたというのを映像化したのは大正解でサーガがより深みを増した気がします。EP4で弱すぎと思ってた帝国軍究極兵器デス・スターの弱点は、協力しながらコッソリと仕込んでいた天才科学者ゲイレンのおかげで主人公ジンの父親でもあるっていうのも熱い設定だった。スター・ウォーズらしい親子の物語でもあったな。ジョン・ウィリアムズではない音楽はアナザー・ストーリーと内容を考えてかSWの雰囲気を匂わせるモノの地味で控えめだったが、シリーズの登場人物のようにヒロイックに散ることなく玉砕していった多くの普通の戦士たちが繋いでいった物語には合っていた。 それにしても終盤に全部美味しいトコを持って行ったベイダー卿は凄かった。暗闇の中から聞こえてくるあの呼吸音。赤いライトセイバーが伸び出て仁王立ちの彼を前にした絶望感は半端なかった。連射されるブラスターを難なく弾き返し、容赦一切なしでフォースでねじ伏せ斬り倒しまくる様は荒ぶる鬼神といった感じでシリーズで一番怖く迫力があった。SWファンなら間違いなくテンション上がりまくる場面でしょうね。EP7のカイロさんもキレまくるならこういう方面でのキレっぷりを見せて欲しかったなあ、と思いました。 そういえば似せた俳優とCGの組み合わせなのか知りませんが、ターキン提督(ピーター・カッシング)とEP4風のレイア姫(キャリー・フィッシャー)登場にもビックリしましたが、一番最後にレイア姫の「希望です」でシメたのは良かったな。色々と粗も目立ちますが「EP4 新たなる希望」の寸前までのEP3.9といった内容で満足。初めてSWに触れる人にもファンにも良い作りでしたね。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-12-22 00:01:47) |
5.《ネタバレ》 「スパイがデス・スターの設計図を手に入れた」本編ではたったの一行で流された出来事。その出来事を描いたのが本映画。スターウォーズをコンサートに例えれば、ルーク達を歌手(主演)としたら、こちらは裏方のお話。デス・スターの設計図奪取というサブ的なエピソードなので、本編の世界観を踏まえた上で、どれだけ捨て石となった人々の意地を描けるのか? がお話のキモ。これが意外といっては失礼ですが、「弁慶の立ち往生」も含め、お見事なお話でした。本編は伝統のお伽噺そのものですが、こちらは最近映画で流行のダークでシリアス路線です。本編との毛色の違いを出しつつも、新しいスターウォーズとして作り上げられた本作。その毛色の違いも含めて本編よりもこちらの方が好みです。あえてフォースを持たない人々を描くことで、逆説的に「生きようとする強い意志。その意志が生み出す奇跡」こそがフォースである。誰にでもフォースは宿っている、と語らせたことも見事。決してep7のように不思議パワーとしてのフォースは描かれていません。帝国軍やダース・ベイダーも恐怖の象徴として圧倒的な悪の存在感を醸し出しています。特にダース・ベイダーに関しては白眉。本編すべて含めても、シスの暗黒卿の恐怖すら感じるような圧倒的な強さがこれだけ見事に表現されている映像は皆無ではないでしょうか。ただし、人物や背景紹介としての前編は退屈。ドニー・イェンが出てくるまではちと見るのがきつかったです。 【kirie】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-12-19 13:59:47) |