1.《ネタバレ》 夜明けの地平線のショットに始まり、地平線のショットに終わる。
荒野と奇岩のランドスケープが主役であり、人物を小さく配置した望遠ショットの適切な挿入によって
傾斜と高度、遠近がよく描写され、サスペンスが終始維持されている。
ラストの岩場でのアクションをはじめ、その特殊な地形に基づく形で俳優の動きがつけられているという現場主義の感覚が特徴だ。
撮影現場で
キャラクターの背景描写も最小限にとどめ、
追う・追われるのシンプルな状況を設定し、そこからロケーションの特性を活かしたアクションを構築しているのが強みだ。
簡潔明瞭なプロットこそ面白い、その好例である。