1.《ネタバレ》 湿っぽいところが一個もナシ!
アクション部分では潔く新鋭たちに華を譲り、メガネかけてちょこまかと派手に出過ぎずコメディ要素だけを引き受けていらっしゃるジャッキーのご隠居ぶりが微笑ましくも嬉しくなる。
ライオンやら猛獣を使ったサバンナ篇。
最新鋭の武器をふんだんに魅せつけてくれた敵のアジト篇。
黄金カーを何台も走らせショッピングモールを走らすド派手さドバイ篇。
きっと巨額の投入であるのだろう。久々に湿っぽさが無く安心して見れた爽快で楽しいジャッキー主演のポップコーンムービーだ。
ただ、いやらしい見方はしたくないんですが、現状において軍事力最大の中国が、中国のスターを使い、このような娯楽界のスクリーンを使って国家軍事力やテクノロジーをひけらかしているかのようにも思えてきたりする。この作品に国が資金を投入して各国牽制の為の宣伝も兼ねているという事はないのだろうか。最新鋭の武器としては、あの小型の蜜蜂カメラ、あれは実用化されているのだろうか あんなものが敵陣にスイスイと入り込み、情報丸分かりとなる時代となっているのだろうか。恐ろしいですね
とまあ、ちょっと良からぬ事まで頭に浮かび少し考えさせられるところもございましたが、単純に派手なコミカルアクション、ジャッキー個人に過剰な期待をかけられなければ、そこそこ楽しめるハズです。今回、ポリスでなく民間の特殊護衛部隊である事からポリス・ストーリーとの分別もしやすくっておりますし。
因みに、タイトルについては、性懲りもなくプロジェクトの後にアルファベットをくっつけてあたかもシリーズもののように見せかけてはありますが、原題自体はこれ “急先鋒” ですね。だから別にシリーズものではありません。でも予告編で見かけた《時代はAからVへと》とか言った日本独自のキャッチコピー、あの見せ方はなかなか上手いなと思えた次第です。