4.《ネタバレ》 豪華全部盛り娯楽映画ってカンジね。3時間という上映時間が不安だったけれどテンポ良く進んでダレることなくイッキにラストまで突っ走るカンジ(細かく言うと休憩にならない休憩後のふた幕目冒頭、回想部分でちょっとテンポダウンした感はあるかしら)で全く苦にならなかったわ。
2人の男の友情物語はコミカルにシリアスに振れ幅大きくアクションたっぷりそこまでやるか!って限界突破ワールド。中盤のアニマル大戦争っぷりなんかキャーキャー楽しんじゃった。
2人とも見た目冴えないおっさんなのだけど物語が動きだすとどんどん魅力的になってゆくのよね。それぞれが抱えた使命のためにストイックにクールに描かれてるかっていうと全然そんなんじゃなくてカッコ良くもあるけれど、妙に人間クサくてどこか可愛らしかったりもして。
独房にぶち込まれてあんなにヘロヘロだったのにいきなりパワフルになったりするのはツッコミどころなんでしょうけど、まあこの映画の勢いの前では些細なコトよね。
でも、最後まで面白かった、凄いモノ見た、って満足してると楽しいハズの歌って踊るエンドロールがいきなり露骨にプロパガンダ丸出しでビックリしちゃった。そっか、イギリスはただの娯楽映画の悪役ではなくて歴史的な憎悪感情が含まれてたのね、って。そこにドン引きしつつ、でも国や民族ってみんなそういうのを背負っていて、日本映画にも確実にそういうのがあって、日本の場合だけは正しいとか言えるワケはなくて。これがインド映画、インドっていう国の今を映してるんだと。決して他国に対して優しい訳じゃないし、日本だって他国に対して優しい訳じゃないし、そういうもんよね・・・
ちょっと旬を逃してミニシアターのちっちゃいスクリーンで見ちゃったのが残念なカンジ、っていうか画面右端に出るエンドロールの文字が小さ過ぎて文字が全く判別できなかったのだけどアレIMAXとかだったら読めたのかしら?