《改行表示》 2.《ネタバレ》 大変面白い映画でありました。とにかく役所広司と内野聖陽のやり取りがすごい。鶴屋南北との問答もよかった。南北は立川談春さんなのでここのクレジットにも載せてほしいです。黒木華の立ち振る舞いとそれを受ける役所の無言の反応、泣かせます。大貫勇輔演じる渡辺崋山もいい。この人ちょっとコミカルな感じのミュージカル系の人だったんですね。全然違う若く身分の高い武士の感じがよく出ていてすごかった。 絶賛の「実」部分に比べて評価の分かれる「虚」の部分ですが慣れてしまえば結構いけます。というか逆に物語として敢えて嘘っぽく作ったと思われます。肉体派の八犬士は顔にCGの体を張り付けている感、全開ですが積極的に許せます。ただ、これは後半になって物語に慣れた後の話で最初は違和感半端ないです。特に最悪なのが八房でここは本当の犬らしくお金をかけて欲しかったです。普通の人はこちらをメインだと思って見始めますからここのクオリティが映画全体のクオリティと考えるわけです。この辺の「だまし」をどうとらえるかで映画に対する評価が変わってくると思います。その点で言えば編集が失敗という珍しいケースの映画ともいえるかもです。 【たこのす】さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-04-22 09:17:46) ★《新規》★ |