5.《ネタバレ》 テレビで赤井さんの特集があったので、興味を持ち、鑑賞。良かった。何よりこの主人公の生き様が、リングの上で現れてて、ボクシング映画として中々一角を占めるような出来栄えの感じがした。どついて、なんぼ。人生に向かっていく彼の姿勢に、自分も励まされた。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2016-07-01 09:22:55) |
4.《ネタバレ》 赤井英和の自伝を映画化した阪本順治監督のデビュー作で、主演は赤井英和本人。つまり元プロボクサーがボクサーを演じるボクシング映画で、見る前は話題先行の映画かとも思っていたが、とにかく赤井英和がボクサー時代の自分を投影した主人公を熱く演じていて、素なのか演技なのか分からないところも含めてすごく魅力的でかっこよく、その存在感に圧倒され、彼のボクシングに対する熱い思いというものもじゅうぶん伝わってくる。ボクシング映画の名作といえば「ロッキー」だが、本作の赤井英和にはスタローン以上の闘志を感じることができ、この主人公の存在感はロッキーを上回っているとさえ思う。(あの目は本当に熱い格闘家の目だ。)それに本当にその世界を知っているからこそ出せるリアルさというのも確かにあって、やはり赤井英和がこの安達英志という自身の分身のような役を演じるからこそこういったリアリティーが出るのであり、純粋な俳優だとこうはいかないような気がする。また、阪本監督の演出も大阪という都市のパワフルさを見事に描ききっており、それも本作に勢いを与えている。敢えて試合結果を描かない唐突なラストも潔く、エンドロールでの安達の後ろ姿が強烈に印象に残る。脇を固める面々もよく、原田芳雄や相楽晴子、麿赤児、正司照枝などみんないい味を出している。しかし、美川憲一だけは見ていてなんか違和感しか感じなかった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-03-28 16:11:56) (良:1票) |
3.阪本順治の初監督作品で、私には未だにこれが彼の代表作だ。演技なのか素なのか分からない赤井英一の無茶苦茶に終始圧倒されました。良くも悪くも大阪らしさを前面に押し出した作風がともかくパワフルで、芝居や演出の不手際を吹き飛ばします。赤井英一だけではなく、この作品の相楽晴子は光っている。浪花姉ちゃんの気丈さと、主人公の身を案じる情の深さが上手くブレンドされて、とても魅力的でした。主人公&主演者の生き様をぶつけるような迫真性がこの映画のパワーなのだと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2011-12-17 14:48:45) (良:1票) |
《改行表示》2.《ネタバレ》 ボクサー再起映画。浪花のロッキーこと赤井英和の粗野で男らしいキャラクターは、ロッキーより人間味が強く、いつ死んでもおかしくない男の目つきをしていて、演技力なんかどうでもよく思えます。そのせいかボクシングシーンにも説得力があるし、登場人物にも味があり、話の流れも熱くて面白い。ロッキーより好きかも。ラストがちょっと唐突すぎたのは潔いのけど、映画を観たって感じがしないのが残念。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-02-22 23:56:27) (良:1票) |
1.「どついたるねん」←この言葉、響きから凄い力、エネルギーが湧いてきたのを覚えています。赤井英和は確かに下手かもしれない。だからと言ってそれだけで片付けられない。エネルギーがこの作品の中には見えたので私は評価したいと思う。不器用だけど男らしく力の限り戦いながら敗れる赤井英和の姿が同じ男として何か感じるものがある。作品の作りとしてもかなり雑な面もある。それでもこの監督の演出、力強い演出はこれが監督デビュー作とは思えないぐらいの力強さを感じる。だから私はこの映画、好きです。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-03 22:07:46) |