《改行表示》43.《ネタバレ》 ロボットを“ロボ”って呼ぶの、日本だけだと思ってた。 ヤマハのスポーツ心臓とか核戦争ゲームとか、真面目にふざけたCM。ニュース番組は緊迫した世界情勢と街の事件をゴチャまぜにして、アナウンサーも同じトーンで話す。バーホーベンらしいブラックユーモア。『1$で楽しむべ~!!』いったいどんなコメディ番組だ?通して観てみたい。 警察が民営化された世界で、待遇の悪さからストを考える警官たち。ここもバーホーベンらしく男女同じ更衣室。 飛び散る血しぶき。緊急搬送されるマーフィーの痛々しさ。手術台のマーフィが本当に死んでそうに見えるリアリティもバーホーベンらしい。 こんなにバーホーベン要素が高いマニアックなバイオレンス映画なのに、何故か一般ウケした。思い返せばこの時代が映画の出血量のピークだったかもしれない。当時は結構血に耐性が出来ていて、逆に今観ると「うわっこんなに血が出てたんだ」って驚かされる。 その場の空気の作り方がとても上手。ED209が制御不能な時の科学者たちの慌てよう。モートンがトイレでジョーンズの悪口を言ってる時の他の幹部たち。一瞬でこちらにまでヤバい空気が伝わってくる。ロボコップ製作中のニューイヤー・パーティの浮かれっぷりも人間臭くて良い感じ。 悪党の1人がロボコップを観て、よくマーフィだと気がついたなって思ったけど、「デッドオアアライブ・・・!」同じセリフだったから気がついたのね。 マーフィを苦しめた第4指令と、最後の使い方が痛快。…てか撃たれるジョーンズを見るジョンソン嬉しそう。社長に名を聞かれ「マーフィ」と名乗るエンディングも痺れる。 ルイス巡査のその後、家族のその後、マーフィのその後。実際の続編はバイオレンス色が強くなりすぎたので、この名作の続きは心の中の想像で補完したい。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2021-09-08 22:56:50) |
《改行表示》42.こんなにアイデア満載な映画だったのか・・・・・ 悪趣味、と一言で片付けてしまうわけにはいかない 天才的なシーンの数々に只々感心させられました 少なからず気持ちの悪さを感じながらも 何度も腹抱えて笑ってしまいましたが 悪趣味だけで終わらず、痛快な娯楽作品に仕上がっております 「気分悪」が減点対象にならないものだとすると(・・・というか加点すべき?) この映画を娯楽ポイントだけで上回るのは相当難しかろうと思います 【うまシネマ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-01-06 05:20:49) |
《改行表示》41.《ネタバレ》 全身機械のサイボーグ「ロボコップ」が凶悪犯を相手に叩き続けるSFロボットアクション。 男は死んだ、だが魂は今も生き続ける・・・! 一見冷徹なロボ、だが人と触れ合う事でかすかな「温もり」を取り戻そうとする・・・。 妻のため、市民のため、同僚のため、そして自分のために今日もロボコップは戦い続ける。 結論:バーホーベンの悪趣味さえ無ければもっと評価されていた筈。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-06 15:20:50) |
《改行表示》40.《ネタバレ》 生命倫理とか社会風刺とか真面目に展開できそうなテーマを含みつつも、バイオレンスと頓知に行き着くこの一品。 好きやな。 つっこみどころさえ有無をいわせず魅力にしちゃう力がこの映画にはあるね。 アイディアと舞台設定とちょっとした演出が勝因。 あとオムニ社ってネーミングセンスもいいね。なんか口ずさんでしまう。 ヒーロものとしてもメタルダー育ちなんでめっちゃ琴線に触れる。 重量感のあるヒーローはカッコいい! 華やかなアクションがあるわけではないんやけどカッコいいのは不思議やね。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-02 22:49:41) |
39.《ネタバレ》 ポール・バーホーベンの映画って昔からけっこう好きで、その代表作はたいがい観てきたのだけど(特にスターシップ・トゥルーパーズは傑作!)、僕が個人的にロボットものがあんまり好きじゃなかったせいで、この彼のもっとも有名だろう今作だけはずっと未観賞のまま、いまに到ってました。しかし、最近ゲーリー・オールドマン主演でリメイクされたということもあり、今更ながらこの度鑑賞。うん、さすがバーホーベンのハリウッドデビュー作だけあって、後に開花する彼の才能の萌芽が見事に芽吹いておりました。さすがに特撮や画面の古臭さは仕方ないですけど、それを補って余りある、ドラマティックで深いストーリー展開、過剰なまでの暴力描写、シニカルで乾いた世界観、そして悪ふざけ一歩手前の絶妙なユーモア感覚…。覚醒したヒーローが巨悪へと立ち向かうという、言わずもがななスーパーヒーローものの古典的名作として、のちにCG全盛時代に突入し一大ブームを巻き起こすマーブルやDCコミックスの映画化作品の全てのルーツだと言っても過言ではないでしょうね、これ。特に、記憶を取り戻しつつあるロボコップが、かつて愛する家族と共に過ごした無人のマイホームへと訪れ、過去の幸せだった日々を徐々に甦らせてゆくという切ないシーンは出色の名シーンでした。一転して犯人たちとの激しい銃撃戦シーンでは、要所要所でばっちりきまっちゃうロボコップのキメポーズがいちいち格好良いし(笑)。あと個人的に良かったのが、ときおり差し挟まれるフェイクCM。スターシップでも多用されていた、この遊び心爆発の馬鹿馬鹿しい演出が、僕的にはけっこうツボでした。いやー、今更ですけど、やっぱり面白かったっす!ロボットだからって食わず嫌いは、やっぱ駄目だね! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-04-02 19:05:47) (良:2票) |
38.《ネタバレ》 人間ではない。しかし、ただのロボットでもない。生きていた頃の記憶が完全には消えておらずトラウマに苛まれるヒーロー。派手なアクションに加え、自分を取り戻していくというドラマもあるから感情移入しやすかった。犯罪組織から惨殺され、今度は仲間のはずの警官たちから容赦なく銃弾を浴びせられる。ターミネーターのような完全なロボットでも痛めつけられていると哀れみを感じずにはいられないが、少し人間が残っているとなればなおさらだ。正直、最初は強すぎるんじゃないかとも思ったけど、敵も強力の武器を手に入れるし、ロボコップにも致命的な弱点があったりとホント面白い戦いになった。敵の死に方もちょくちょく笑えるし。80年代はこのような優れた娯楽作が多く作られた印象。いい時代だったのだろう。ED-209のぎこちない動きもむしろ味です! 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-16 12:07:20) |
37.自分も子供の頃に観て、手首がショットガンで吹き飛ばされるシーンに「ギョエー!」となったクチです。けれどショックを受けたのはそこだけで、それ以降は普通に楽しんで観てました。暴力シーンがあるからといって、過度に子供から遠ざける必要はないと思います。マシンガンで蜂の巣にされてるのに血が一滴も流れない昨今の映画(ダークナイトなど)が、果たして本当に良いのか?という気はします。内容的にも意味深で、子供のときに気づかなかったところが沢山あって見応えありました。「企業に言いなりの、操り人形のような警察官」って、かなり皮肉なキャラクターですね。ロボコップ自体はかっこいいけれど、現実には現れて欲しくないヒーローです。1本の映画の中にいろんな要素が詰め込まれていて、なかなか高カロリーな映画だと思います。 最後、ヒロインが無事かどうかフォローされないで終るのも斬新(笑) 【ゆうろう】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-08-07 00:02:58) |
36.初見時よりも、面白くなっている。チュィーン、ガチャン。ちょうどいい感じの古くささなんですよ。「昔見た未来」のような感じ。今やっちゃうと、ロボコップはあんなカクカク動かないんでしょ。空飛んだりしちゃいそうだし。武器は最新のヤツなんだろうし。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-02 23:12:52) |
35.《ネタバレ》 このシリーズは2作目と3作目は昔見ているが、この1作目はテレビで断片的にしか見たことがなく今回DVDで初めて全編見た。2作目と3作目は面白くなかったおぼえがあるが、1作目である本作はマーフィがロボコップになる過程や、マーフィの記憶が戻ってからのロボコップの哀しみが丁寧に描かれ、ただのヒーローSFアクションではなく、純粋に人間ドラマとして深みがあり、見ごたえのある映画になっていて面白かった。中でも記憶が戻ってからの「生きていた」頃の記憶に苦しめられるロボコップ・マーフィの姿は見ているこちらに彼の哀しみが伝わってきて、売り家になった自宅を訪れるシーンや、マーフィの家族が既に新しい地へ転居していることをルイスから聞かされるシーンはあまりにも残酷で、思わず感情移入せずにはいられない。最後のマーフィのセリフは主人公の苦悩がじゅうぶん描けているからこそカタルシスも大きいものとなるのだ。激しいバイオレンスの応酬もこういったキャラクターヒーローSFアクション映画では異色な気もするが、それもポール・バーホーベン監督らしく、ドラマ部分もそうだが、この暴力表現の激しさも続編とは一線を画している。繰り返しになるかもしれないが、やはりこういった娯楽を前面に出したような映画でも人間がしっかり描けていれば傑作になるということを証明しているような映画だと思う。マーフィがクラレンス一味に撃たれて病院へ運ばれたあとのシーンで、死んでいるはずのマーフィの視点から彼の目の前の人物たちの会話が描かれているのが、実際はまだ死んでいないのではというのを観客に思わせるような演出で印象的だったが、知り合いに一人交通事故で入院した時に全く同じような体験をしたという人がいるので、このシーンはよけい印象に残る。その知り合いはこの映画には特別の思い入れがあるようだったが、実際にこの映画を見てみると、それも分かるような気がする。 【イニシャルK】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-11-07 20:41:53) (良:3票) |
34.ロボコップの動きとか思った以上に万能じゃないところが何か好き。インビジブル以外観たことなかったけど、この監督結構自分好みの映画撮ってくれる人なのかも、なんて思った。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-03 02:09:44) |
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33.《ネタバレ》 バーホーベン監督の作品は過剰に暴力的で扇情的な内容なので、あまり好きにはなれなかった。しかし、『インビジブル』のメイキング映像で演出する監督の姿を見て、彼は「情熱の人」なのだと知った。深作欣二監督が『仁義なき戦い』で見せたあの情熱と本質は変わらない。ロボコップのデザインを巡って、ロブ・ボッティンと殺し合い寸前の喧嘩をしたという逸話も残っている。たかがハリボテのロボットに命を懸けているのだ、この男は。ブルーレイで観られるディレクターズ・カットは、「残酷すぎる」という理由でカットされたシーンが復活している。しかし、ここまで残酷だと逆に笑ってしまうのもまた確か。やはりバーホーベンからは目が離せない。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2009-11-23 16:02:20) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 20年前かどうかは分からないけども、子供の頃に観たという記憶だけがあった。そして今改めて観直してみると、本当に子供の頃に観たのか?という疑問が頭をよぎる。子供が観るにはあまりにも残虐的な描写が多過ぎる。自分の子供にはこの映画は観せてはいけない映画である。が、思っていた以上に面白いので大人になってから観てもらうことにしよう。子供はいないけど。。。妻も。。。そう言えばマーフィーの妻子は?? 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-02-25 23:59:50) |
31.《ネタバレ》 初めて観たのは小学生の頃でしたが、その時の衝撃ったら。マーフィーの腕がフッ飛ぶシーンなんか、かなり興奮したモンでした。あと、最後の「名前は?」「マーフィー」って云う名シーン。矢張りロボコップはピーター・ウェラーじゃなきゃ。 【キノコ頭】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2009-02-20 12:49:08) |
《改行表示》30.《ネタバレ》 最初に観たのは中学生くらいで、当時はまぁ普通のSFアクション映画としての 印象しかなかったんですが、後年になって改めて観てみたら…これは快作! もちろん「ヴァーホーヴェン監督作」という観点で鑑賞したからかも知れませんが、 ハードな暴力表現をシニカルな笑いで紡ぎつつ一大娯楽に仕立てる、という 職人芸が炸裂してます。冒頭のオムニ社で、試作ロボットがプレゼン中に誤作動して 社員を射殺してしまうくだりなんかは、けっこうショッキングなシーンなのに 他の社員たちは「あーあ、やっちゃったよ」的なのんびりした雰囲気だし、 社長も「ジョーンズ、お前には失望したぞ」って人ひとり死んだのに失望だけかよ、 みたいな確信犯的な突っ込みどころが満載。その一方で、他にも挙げられてるとおり 「自分の意志とは無関係にサイボーグにされてしまった主人公が、苦悩しながらも 自我を取り戻す」というアイデンティティ獲得の過程も感情移入しやすく作られていて 映画としての完成度を感じさせます。むろんラストも最高! 【R-7】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-13 21:41:29) |
29.《ネタバレ》 た、たまらん。何がたまらんってこのCG全盛時代において観るED-209。あのコマ送りのような動き。あんなの今となってはもうお目にかかれないからねぇ。ほんと貴重です。いかにも特撮って感じが大好きです。ついでに階段から転げ落ちてぴーぴー泣いてるとこなんてただの赤ん坊です。なんてかわいいんだ。ストーリーはというと、私小さい頃から相当のロボコップリピーターだったようで、ほとんどのシーンを覚えてた自分にびっくり。でも初めて字幕で観て、クラレンスが最期に言う言葉が「サヨナラ」だと初めて知った。またびっくり。思わず巻き戻してしまった。たしか結構グロかったよな~という記憶のとおり、グロ&暗。しかし、「アイデンティティーの確立」なんて難しい言葉を使えるようになった今観ても、ラストシーンの、「ジョーンズ、おまえはクビだ」バババババ!「君、名前は?」「マーフィー」たまらなく爽快っすね。 【pb】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-26 12:33:49) |
28.《ネタバレ》 はじめて観たころは何も考えず楽しんでいたのですが、最近観るとかなり深いものを感じ、再び楽しめる映画になりました。ED209(だったかな?)の動きはさすがに違和感を感じましたが、その存在は結構好きです。あの完成されたロボの動きは潔さを感じます。最後の「お前はクビだ!」の言葉に、融通が利かないはずのコンピューターの意思を通り越して悪を討つかっこよさがいいです。 【次元転移装置】さん [地上波(吹替)] 8点(2006-05-16 21:41:04) |
27.いや、ほんとにラストシーンを見たときは唸らされました。官僚主義をものの見事に皮肉っているだけでなく、どんでん返しのような爽快感のあるオチに絶句。個人的にはあれを超えるオチはなかなか見つかりません。おまけにこの1作を見ただけで続編が駄作になって言った理由が良くわかります。サイボーグ警官という材料を既にとことん料理し尽くしちゃってるんですね。中盤のサイボーグとしての活躍の数々は、「こいつ本当にターミネーターより強いんじゃないの?」なんて思わせる妙技の数々です。おかげで3作目じゃついに空を飛んじゃったし。個人的には監督独特のブラック・ユーモアも楽しかったですけど(核戦争ゲームネタが最高)。そしてロボ・コップが次第にマーフィとしての自覚を取り戻す過程も見事でした。全体的に脚本の出来のよさに感心させられた1作です。 【マイカルシネマ】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-07-26 22:54:13) |
26.娯楽作品としては、申し分ないです。なぜか、動きは高見盛とダブってしまって笑いを誘う。どうせならチャールズ・マーティン・スミスなんかが演じてたら、顔や雰囲気もそっくりになったのに。いずれにしろ、大相撲の人気に多大な貢献をしていると言う点では、異色の作品か。 【パセリセージ】さん 8点(2004-10-20 23:23:54) (笑:1票) |
25.「ロボコップソーセージ」はどこへ行ったら買えますか?? 【ぶらき】さん 8点(2004-03-07 21:26:15) (笑:1票) |
24.すごく好きな映画。音楽が映画にすごく合っていて退屈場面が一つもない。バーホーベンの映画の中でもでベストと言えるでしょう。やはり極めつけはラストシーン。かっこよすぎるよ、マーフィー。あと人のレビューを悪く言うつもりはありませんが、「なぜ口の部分を撃たないのか?」というあまりにつまらないレビューはもう止めませんか?映画公開時から言われていましたよ。そんなことは製作サイドは最初から分かって撮っているんですよ。そのレビューが出てくるたびに「またか」と溜息が出ます。これはSF映画なんですから。フィクションでもなんでもないんです。もっと違った見方できませんか?思ってもレビューに出さないで欲しい。粗探しではないんですから。 |