7.《ネタバレ》 政治的要素はあまりなく、2時間強の長さのため、アンゲロプロスの中では取っつき易い方。
それでも初見時は長回しや難解な台詞の数々でしんどかった。
エレニ・カラインドルーの音楽と時空を跳躍した撮り方が頭から離れず、数年後再見したら秀作と再評価。
妻に先立たれ、自らも死を目前にした老詩人の魂の彷徨。
アルバニア難民の少年の強かさと未来への眼差し。
交錯する生と死。
"永遠"になった過去と新しい"一日"を刻み始める現在。
難しく考える必要はない。
これは新しく生まれ変わった詩人の物語だ。