12.《ネタバレ》 アトラクションムービー。ストーリーはあってないようなものですね。
お化け屋敷にストーリーを求めないように、これはこれでビックリ箱のような面白さがあります。
12人の幽霊たちが良かったですね。一人一人個性があり、禍々しさがあり、大変ユニーク。クリーチャーとして大変魅力的です。
生きている人間より、クリーチャーたちに焦点をあてたほうがよほど面白かったのではないかと思えるほどです。
人間達のやりとり、ドラマはいまいちですね。
助けに来てくれた女性が実はサイラスの手先というサプライズ演出。ところがその女性にまるで魅力がないので、そのサプライズが劇中で上手く機能しているとは思えません。霊能者のデニスも、なぜか急に良い人になります。そこまでは良いのですが、彼の自殺ともとれる自己犠牲的な死にいったい何の意味があったのか、最後まで見てもよくわかりません。
ついでに言うなら、子供達を中心に話をすすめたほうが、面白かった気もします。
全面強化ガラスのからくり屋敷は、仕掛けとして大変面白いですね。呪文が書かれているところはゴーストは通れない、という制限ルールも、ありきたりですが良いルールです。メガネも良かったですね。
アイデアは豊富で、そのどれもがなかなか良い。ただ、あまり深く掘り下げられることなく、あっさりしたテイストのまま物語はクライマックスへ。潔さも感じますが、もったいないとも思ってしまいます。
ただ、その分何も考えずに見ていられますね。
それでいてビジュアルは刺激的。
ソフトタイプのモンスター映画はこれで良いのかもしれません。
のんびり見るエンタメ作品としては及第点ではないでしょうか。悪くないです。