1.ウディ・アレンの初監督作とされている作品です。
(実はその前に"What's Up, Tiger Lily?"という極めて微妙な作品がありますが・・・)
多くの作品で取り入れ、彼が好むパターンの1つであるナレーションに物語を進行させる手法に、
代表作「カメレオンマン」でお馴染み、古ぼけた昔の写真や映像の挿入と
もっともらしい証言者を用意してのドキュメンタリータッチのホラ話に、
自身の出自や劣等感をギャグにしてしまうセンスに、撮り方にはまだ粗削りな部分は感じますが、
もうすでに典型的アレン映画となっていることに驚きます。
ジョーク作家、スタンダップコメディアン時代に書き溜めたのであろう小噺のようなギャグが全編に散りばめられています。
アレンにしては体を張ったベタなギャグもあり、「笑える」という点においては彼の数多い監督作の中でもかなり上位にくる作品です。
アレン好きの方で、まだ未見の方には是非ともおススメしたい初期の代表作と言ってもいい作品です。