8.もっと大勢の宇宙船で乗り込んでこいよっと言いたくなる。クラトゥが宇宙船で英語を勉強してる姿を想像するとなんか微笑ましい。 【真尋】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-28 12:43:19) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 異世界からの侵入者としてのクラトゥの浮いた描写が本作のキーになっているのは間違いありません。下宿先のみんながTVを見てるところにヌッと現われ表情が影に隠れて見えないところなど、いかにもですが不気味そのものです。またクラトゥは日本人のように微笑をたたえていますが、これはまったく仮面のようであって、その真意ははかりかねるものであり人間の形でありながらも彼を不可解な存在とすることに成功しています。さらにB級ながらも力学に従うように球形でまとめられた宇宙船やロボットの造型、完全無欠の着グルミなのに惹きつけられてしまうゴートの存在感なども良いです(特にクラトゥを救いに来るシーンなどはとても素晴らしい)。 一つ残念なのは、クラトゥたち宇宙人の力を見せるのに地球中の電力を停止させるという映画的には面白くもない何ともない大技で見事に?乗り切られてしまったことですが、逆転の発想であり平和的解決法と思うとこれまた見事です。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-14 18:29:11) (良:2票) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 古典SFの大傑作。ストーリーはテンポもよく文句なし。映像は今の特撮には勝てないが、最近のCGをガンガン使う映像には飽きている頃だったので、この程度のが素朴でちょうどいい。 電気を落とすときに「お前、被害でないとかいうけど、電気止まったら病院の患者は生きてらんないぞ、ダメだなぁ」と突っ込んでいたら、あれま、抜け目のないことで。 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-04 23:46:19) |
《改行表示》5.半世紀以上前の映画に対し、映像や美術が「稚拙だ」などと言うことは大きくお門違いで、賞賛すべきは、この時代における「SF」に対する真摯な描き出し方であり、映画史における革新性だと思う。 遠い宇宙からやってきた宇宙人、彼の目的は「退廃」へと突き進もうとしている地球人たちへの“警告”と、平和への 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-22 11:29:01) |
4.《ネタバレ》 キアヌ主演のリメイクの前に、オリジナルをと思い鑑賞。名作古典という予備知識はありましたが、正直そんなに期待していませんでした。視覚効果が大きなウェイトを占めるSF作では、近年の作品に分があるのでは?という先入観があったためです。でも本作を観終えて、それが思い違いだった事に気づきました。自転車と自動車で、どちらが速いか比べるなんてナンセンス。比較すべきはスピードではなく乗り心地でした。先の例えを使うなら、本作は一級品のバイスクル。丁寧で品のある脚本。心地よくスイスイと進む。クラトゥ射殺後の流れ。本来であればロボット停止までの展開で盛り上げたいところ。でも『キングコング』の輸送の如くバッサリと省略。でも全体のテンポから、手抜きとは感じません。病院と飛行機の電力を止めなかった事も、ちゃんとツボを心得ている証拠。演出もお見事です。“タラップは出るのにつなぎ目が無い”というUFOの特性。これを再現するために、必ずそのシーン直後にカメラを切り替える。念の入った仕事ぶりに感心します。観客を楽しませるために必要な心配りのある映画を観ると嬉しくなります。さて話題のリメイクの出来は如何ほどか。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-21 18:18:44) (良:2票) |
3.これはSF映画の歴史の中でエポックな作品といっても過言ではないでしょう。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-12 13:11:27) |
2.ドラえもんさんが上手くこの映画の事をまとめておられ、そこに付け加えることもないのですが…。ただ、当時のマッカーシイズム(”赤狩り”)に対する暗黙の批判が、この映画に1本筋を通していることに敬意を表したい。さすが、映画界を追放された面々の映画で、編集をしながら腕を磨いたロバート・ワイズ監督だけのことはあるな。正直、これも一種のイデオロギー的産物として、映画としてはぼくはそれほどのものじゃないと思うのですが… 【やましんの巻】さん 8点(2003-05-29 10:34:24) |
1.50年も昔に創られたR・ワイズ監督初期の作品。ある日、一機の空飛ぶ円盤(UFOにあらず)がワシントンに飛来。その目的は、一体のロボットを従えた一人の宇宙人(エイリアンにあらず)が、争い事の絶えない地球人たちに警鐘を鳴らす為に。彼は、高度な科学兵器が地球はおろか宇宙にまでその影響が及ぶ為、各国の代表者を召集し話し合って、それを阻止して欲しいと主張するのだが・・・。確か映画の中でははっきりとは言ってなかったように思うが、高度な兵器とは明らかに“核”のことである。反核と世界平和。皮肉にも当時も今も世界情勢のキナ臭さはなんら変わらないといった、まさにいつの時代にも適合しうる普遍的なテーマを扱った作品だと言える。戦車や武器を手にした軍隊あるいは群集が、未知の物体を遠巻きに取り囲むシーン。そして抵抗する者を一瞬のうちに消滅させるロボットの怪光線(レーザー・ビームなどと言ってはいけない)の脅威といった構図は、今日に至るまでの、ありとあらゆるSF映画の教科書である。この作品をB級SF映画などと言ってはいけない。今と違い当時は空想科学映画と呼称され、一般の映画と比べ社会的認知度が低く、幼稚・低俗といった、いわゆるお子様映画的にしか評価されなかった歴史がある。そんな中にあっても本作のリアル感や恐怖感など、ワイズ監督の力量と映画に対する真摯な姿勢を存分に感じとれる作品となっている。 【ドラえもん】さん 8点(2003-03-14 00:42:51) (良:3票) |