《改行表示》12.《ネタバレ》 前半の静かな恐怖が絶品。エレベーターの老人、通信簿を探す少年は全世界のマンション暮らしの人々共通の怖さだろう。説明セリフではなく、さらに盲目時代の彼女をしっかり描いているからこそ、彼女しかわからない恐怖と孤独感がその効果をもたらしているのだ。そして、意識的に先の読めるようにミスリードして、彼女の目から見た自分の顔が実は!という大ドンデン!このジャンルとしては切れ味ある展開だ。後半は真相追求というサスペンスになっていくが、ここはJホラーよりもテンポがよく、香港ならではのお家芸が垣間見れる。エンタテインメント性と完成度の高いホラー映画だ。ただ、最後の再び失明する原因は雑な印象で残念。両目同時に破片が刺さるなんて!(映画では片目だけなのに)でも秀作です。 【やしき】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-26 16:38:08) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 怖くて物悲しくて、それでいてストーリー的にも辻褄が合って、最後は「やっぱりそうなるか。でもその方が本人も幸せなのかな」と思わせる、極めて完成度の高い作品です。ただ怖がらせるだけのホラーや、血みどろのスプラッター映画より遥かに深みがあるし、正統派の心霊系ホラーだと思います。アジア系の作品なので、より親近感も持てるし、途中からはただ怖いだけではなくリンの心情も伝わってきて、どこか寂しい話だなと思えました。もうその時間を迎えてるのに「お前が悪いんだよー」と言って中々立ち上がらない母親に対して「早く救ってあげろや!」と叫んでしまいました。医者やカウンセラーにオッチャンがいなかったのもちょっとした客ウケを狙ったのかな?最後の大爆発も焼死体の映しとかやりすぎかな?と思う所もありましたが、盛り上がりという意味ではアリかなと思いました。主役の女の子、確かに本庄まなみにも似てるけど、ABCの赤江珠緒アナウンサーに似てませんか?スーパーモーニングを観るたびに「あ、マンだ」と思ってしまいます。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-09-11 10:45:06) (良:2票) |
10.《ネタバレ》 『降霊』(黒沢清監督)と『リング』、そしてちょっとだけ『デッドコースター』と、いろいろな映画のテイストを混ぜ合わせたような印象。しかし、それでもなおよい作品。映像と演出の素晴らしさもあるが、常人とは異なる能力を持ってしまった人間の悲哀、という古典的なホラーのテーマが中心にあることが大きい。リンの悲哀を描くシーンの痛々しさは『リング』に似ているようで、明らかにそれを凌駕している。一見いろんな材料を使っているが、実は最終的にそのテーマに集約される。目が見えないことは障害だが、かといって普通の人よりも見えすぎてしまうことはさらに大きな障害になる。ラストで再び失明した彼女が、皮肉にも重荷を捨てたかのように笑っている姿が印象的だった。クローネンバーグの『デッドゾーン』に次ぐ良作では? 【no one】さん 8点(2004-12-18 07:29:51) (良:1票) |
9.怖がらせろところはしっかり怖がらせる。ドラマ的な部分も丁寧に作る。爆発も迫力を出す。メリハリがあって良い。 【腸炎】さん 8点(2004-10-08 20:07:49) |
8.《ネタバレ》 DVDで鑑賞。“びっくり幽霊サスペンス”。音も映像も気味が悪かった。後半リンの登場が唐突すぎるのは不満。後半ももっと驚かせてほしかった。最後の爆発はちょっとビックリ。全体的には楽しんだ。思いがけず、“いい物を見せていただきました”ってな感じかな。 【いわぞー】さん 8点(2004-09-08 10:50:39) |
7.電車のやつ・・・。(((((;゚д゚))))) アワワワワワワ え、どうせわざとだって? ほんとに実話を元にしてるんでしょうか。怖さって点ではさほどでもないし点数には釣り合わないけど、これは是非おすすめしたい。という意味で8点ほど。「本上まなみぽい主人公」の意見に賛成です。切ない幕切れでした。ああなったほうがきっと良かったんでしょうね・・・・・。 |
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6.映画そのものはタイに行くまでが凄く怖かった。リングなんて目じゃない。この作品の幽霊描写はひょっとすると恐怖映画の新境地に達しているかも。たとえそうでなくとも超一級レベルであることは確かでしょう。終盤はちょっと残念。リンさんもうちょっと怨念みせつけて欲しかった。それから誰も言ってないみたいだから俺が最初に言ってやる!主演のアンジェリカ・リーは目元が賀来千賀子に似ている!もちろん好み!ちょっと顔濃いけど可愛い!!! 【Robbie】さん 8点(2004-06-17 01:27:23) |
5.《ネタバレ》 ストーリーはどこかで見たようなそしてオチが読めてしまうんですがそれがわかっていてもなお切ない。痛くて痛くて・・・。たぶんこの監督人の痛みをかくのがとてもうまいんだろうな。見せ方次第でわかりきったストーリーもここまで切なくかけるもんだと安心。評価の低い人はホラーの部分でしか見れてないんでしょうね。これは特別な能力をもってしまった女の物語。ただこれラストまた目が見えなくなるんじゃなくてこれからやる使命みたいなもの暗示させてくれたらよかったのになと思った。 【とま】さん 8点(2004-01-26 03:34:24) |
4.ぜんぜん期待せず見たのですが、コレはなかなかの拾い物でした。まさにアイデアの勝利ではないでしょうか。中盤にかけてはソコソコ怖がらせてくれるし、その後の謎解きやラストも良かった。ツッコミ所もあるにはあるが、気になるほどではない。近年のホラーブームの中では間違いなくトップクラスに位置するんじゃないでしょうか。また、主演のアンジェリカ・リーがなかなかの演技を見せてくれて、すっかりファンになってしまいました。今のところ、この作品だけのようですが、コレからも注目していきたい女優さんです。 関係ないですが主演のアンジェリカ・リーが本上まなみに似てると思うのですがわたしだけか? 【カズゥー柔術】さん 8点(2003-11-07 03:32:45) |
《改行表示》3.まずベースとなった実話、「二十年間盲目だった少女が視力を取り戻した一週間後、自殺を遂げる」というコピー(?)に鳥肌。こ、怖えぇぇ…。と、思ったら、ソノ手の「ホラー性」も前半7割目程度で、後半はドラマ性重視。最後は少し切なくもある。う~ん。こういう展開ってゴチャゴチャして安っぽくナリガチなのだが、何と苦も無く観れたのは、恐らくこの作品の力量でしょう。オープニングの秀逸さも、パン兄弟監督の前作「レイン」でもそうだったが、お見事。しかしこの兄弟の目の付け所、凄いなぁ。 【aksweet】さん 8点(2003-10-26 19:41:04) |
2.良い映画だと思います。見た後は怖いというより、切ない中にもホッとした感じになれる映画でした。ホラーが苦手な人も見やすい映画です。 |
1.この作品への自信を覗かせるような、点字と触覚を意識した白地のタイトルバックが、まず巧い。眼の見えなかった女性が、手術により、本来見えないものまで見えてしまうという恐怖を描いた本作、例のエレベーターのシーンやショッカーなど、その怖がらせ方に熟知した演出力には只ならぬものを感じる。まさに纏わりつくような恐怖といったところだろうか。ただ、後半の謎解きあたりからクライマックスにかけては、いかにも強引で作り話っぽくて残念だが、近年では出色のホラー映画だと言える。 【ドラえもん】さん 8点(2003-07-21 15:43:43) (良:1票) |