《改行表示》86.《ネタバレ》 “KILL BILL”『ビルを殺れ』って、映画秘宝のポスターがまた格好良かった。そういやラスト・サムライやロスト・イン・トランスレーションも同じ年(2003年)だっけ。酷評のパール・ハーバーの2年後にこれ。格好いい日本題材映画ラッシュ。ニッポン・ヨイショ。 これまでの日本を題材にした洋画って、どこか日本を小バカにしてるっていうか、良く言えば欧米との文化の違いを笑おうって意図があったように思えたんだけど、この映画は、本気で日本を格好いいと思って創ったんだろうなぁって、そんな思いが感じられました。 タランティーノが日本好きとはいえ、そこは商売。大金が動いてるんだから、自分の趣味を入れつつ、興行的に売れるように創るのがプロ。さすが仕事人だなぁと思いました。 架空の日本。刀を持ったまま飛行機乗れないからって、日本人みんな刀を持ってて、飛行機にもバイクにも“刀を置くところ”創ってしまう設定の強引さ。 オーレン石井の過去。日本が舞台だからって、日本制作のアニメーションで再現。グロ表現も突っ走ってますね。 たしかフィルム・コミッションで、困難な東京ロケも一部(バイクのシーンだったよね)したと思うけど、青葉屋の死闘では、西麻布の居酒屋をセットで再現する念の入りよう。 そうそう、青葉屋の宴会中クレイジー88の下ネタジョークに、素で笑っちゃってるGOGO夕張と、日本語が分からず愛想笑いしてるオーレンが可愛い。 有名な布袋の楽曲も『新・仁義なき戦い』と共に世に埋もれるところ、この映画がキッカケとなって、今でも多方面で引っ張りだこのテーマソングに昇華させる。これがプロの仕事だなって思います。 その布袋のテーマソングで繰り広げられるテレビCMで存在を知り、なんか日本語が飛び交う不思議な洋画として、私も興味津々で観に行きました。 まさかここまで人を選ぶバイオレンス映画だったとは。手足が斬られ、血飛沫舞う地獄絵図。一緒に行った友達は無言になってましたよ。どうしてくれんだ。最高の裏切りっぷりじゃないか。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 8点(2023-08-27 15:42:28) |
85.高校生の時、「暴力描写が吐き気がするほど強烈」と聞いていたので覚悟はしていましたが、表現が漫画的である分、そこまで嫌悪感はありませんでした。ハイテンションでそうさせる暇すらない。むしろ時間軸シャッフルやアニメパート、表現としてモノクロ・シルエットの多用とありとあらゆる技巧を詰め込み、更にはプッシーワゴンから青葉屋までの美術の素晴らしさが行き渡り、相変わらずの選曲センスもあって、最後まで飽きさせないサービス精神で楽しめました。ただし、一見さん及びモラリストお断りの闇鍋パーティー。容赦ない人体破壊で笑いを取るのが許せない、意図的に日本を茶化す表現(エスニックジョーク)も許せない人にはまず無理ですし、劇画の世界なんだと許容できる人向けです。 今鑑賞したら評価が変わるかもしれません。 |
《改行表示》84.映画全体から発せられる訳のわからぬテンションの高さは異常。 思いっきり普通では無い世界がこれでもかと繰り広げられる。 タランティーノの映画馬鹿っぷりを堪能するにはこれ。 真面目に観たら損だぜ?げらげら笑いながら観るのが正しいでしょう。 彼と趣味が合う人だけ観ればいい。 趣味の全然合わない友達の家に遊びに行ってもつまらないのと同じ。 間違って迷い込んだあなたはお気の毒様。 タランティーノ特有の趣味を延々と押し付けられ、ゲンナリすること間違いなし。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-11-11 08:10:14) |
《改行表示》83.《ネタバレ》 まさにアクションエンターテイメント。 チャンバラ、カンフー、ウェスタン、さらにはアニメなどの要素がミックスされ、 高水準のエンターテイメント作品になってます。 僕にはタランティーノの作品は激しいけど何か捉えどころのないという印象ですが、 他の映画よりも一線を越えた感じがとても面白いと思います。 カメラの配分とか時間軸の使い方からするとほんとに器用で頭のいい人なんだと思いますが。 音楽の使い方も面白いですし。 たぶん人を驚かせることが大好きな人なんだと思います。 子供向けではない独創的なエンターテイメントを作ることなら右に出る者はなかなかいないと思います。 日本の粋な感じとオタク要素とがミックスされてとても変だけどなんかサイコーでした。 外人の作る日本映画って面白いです。 栗山千明はセーラー服が良かったですし、武器を美しく使いこなしていて素敵でした。 ×××(ザ・ブライド)さんすごくセクシーです。 僕にもお尻ぺんぺんしてください。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2014-03-09 15:46:30) |
《改行表示》82.《ネタバレ》 残虐? 無茶苦茶? 主人公補正が酷え? 頭のネジが足らんティーノ? 細けぇこたぁいいんだよぉ!! それがスーパーヴァイオレンスギャグ映画「キル・ビル」である。 復讐に生きる女ターミネーターことブラック・マンバの「ピー(自主規制)」。 女として散々に「殺され」、身一つで組織に乗り込み復讐と壊滅を誓う。 殴る、蹴る、叩っ斬る! もう馬鹿みてぇにチャンチャンバラバラ死体の海だ。 何ぃ?脚が動かねえ? そんな時は沖縄で武者修行よぉ! そんなわけで、座頭市も用心棒も文太の兄貴もビックリな「出血多量大サービスのお姉チャンバラ」を見たい奴にはオススメの映画。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-01-31 10:40:22) |
81.何度見ても楽しめる映画です。はっきりいって好き嫌い相当分かれるおバカ映画だと思うしタランティーノのオナニームービーと言ってしまえばそれまでですが、彼らしい演出が随所に光り1つのエンターテイメント映画としてはなかなかの完成度ではないでしょうか。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-08 01:24:19) |
《改行表示》80.《ネタバレ》 すごく良かったです。ほどよい残酷描写がなんか最高。料亭での殺戮劇なんて鮮血とびちりすぎで逆に笑っちゃったよ。しかも黒い服着たあの手下たちがNO PLANに見えて仕方無かったよ。 全体的にメチャクチャやってる感じ、いいね~。日本人がちゃんと日本人として出てるのも良かったし。あと音楽のタイミングが絶妙だ。舞台が日本に移ってから、どことなく主演の金髪ねーちゃんが浮いてる感じがしちゃうのもイイ!いや、もうとにかくイイ! 一つ言うなら、アニメのシーンは個人的には日本テイストの方が良かったかな。それだけ。 【ピンフ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-21 00:48:03) |
《改行表示》79.《ネタバレ》 タランティーノの日本映画(特に昭和の任侠・アクション映画)への愛が満ち溢れている本当に観ていて楽しい作品でした。 本当にヘタウマというか、B級映画の素材を本当に緻密に組み合わせて凄いものを作りあげていますね。音楽の使い方も相変わらず抜群です(あのウィークエンダーの曲が頭から離れません)。 まあ、少しエグいシーンが多いのがアレですが、ユマ・サーマンの殺陣も中々堂に入ったものでしたし、脚本は見事ですし素晴らしい映画だと思います。 【TM】さん [地上波(字幕)] 8点(2009-03-10 14:17:51) |
【デフォルトモード】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-23 20:29:59) |
【eureka】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-03-14 01:54:57) |
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《改行表示》76.《ネタバレ》 まさに「確信犯」。 初見は拒絶しました。だって予告とは全くの別物ですものね。僕はタランティーノ信者ではないので素直に「悪趣味で面白くない映画を観てしまった気分」になりました。 しかし、それを承知の上での二度目の鑑賞で、この映画の持つ「魔力」の虜になってしまいました。この細部にまでわたる確信的なこだわりようにはあっぱれと言うほか無いです。 全てが計算づくめ。メチャクチャな日本文化の解釈。何の脈絡も無く突然始まるアニメ。血みどろで不快な殺陣。いかにも「どうだー!これが俺の作りたかった映画なんだよー!」と言わんばかり。しかし、この緻密に計算されつくしている確信犯的な世界の魅力に気づいてしまった時、タランティーノのそのやりきった感のある満足げな表情に思いっきり拍手を送ってやりたくなるのです。あっぱれ!!! |
75.《ネタバレ》 やられた。が正直な感想です。明らかに!明らかに!意図的に「勘違いした日本の描写」や古き良き(おそらく70年代?の梶芽衣子辺りの映画(私的には未見なのでわからないが))頃の日本映画やアジア(香港映画)へのオマージュ満載で一つ間違えばパロディーにしかならない・・・いやそれすら意図している・・・作風で作り切った監督に脱帽です。間違いだらけの日本観や(かなり偏った)映画としての展開を嫌う方は相当数いると思うので好みは別れる作品でしょうね。しかしオチャラけた展開とは別にアクションシーンは冴えてます。そして「ビル」役はデヴィット・キャラダインとは更に脱帽です。更に千葉真一が最高です。(公開当時は海外の劇場にて字幕なしで鑑賞) 【SITH LORD】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-07 14:57:56) |
74.頭を使わずに見れる映画。タランティーノ好きには良い。 【フッと猿死体】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-29 08:58:03) |
73.《ネタバレ》 すべての悪評を認めたうえで、私は言いたい。大好きだ。何故か。殺陣が美しいから。いや、もちろん、それだけでない。徹底的にB級だから。理屈じゃない。ただ不満もある。この手のB級は1時間半で終わらなくては。そこが残念。いや、もちろん、この2時間弱、飽きなかったんだよ。でも、この手の映画は1時間半で終わるものだ。それが美学なんだ。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-09-13 22:52:12) |
72.《ネタバレ》 日本人で良かった!千葉真一のところで笑え、細かな日本描写の?に突っ込み、その馬鹿っぷりにどっぷりとハマリました。 【ドンマイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-08 22:49:22) |
71.武器とコスチュームが日本好きなタランティーノを象徴しています。なんといっても、栗山千秋や、ルーシー・リューがものすごくマッチした役柄なので、安心して(?)みていられます。二部構成の前半部分ですが、コレだけでも、とても楽しめます。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-20 15:58:31) |
《改行表示》70.まず、配給会社の宣伝にだまされた人は残念でしたとしか言い様がない。 次にこの映画は監督自身の大好きな作品のリスペクトのあるパロディ映画である。 だから、この映画を好きな人にはタランティーノと映画の好みが合う奴が多いだろう。 キル・ビルの持つ雰囲気は俗に言うB級C級映画が持つ雰囲気そのままである。 それを知り尽くしてるタランティーノが一度分解し、再構成をしたら「あれ、これ以外といけるじゃん」って思えるものにしたのがキル・ビルなのである。 一見キッチュで俗悪に見えるのは仕方が無いだろうが、それが好きな人にはたまらない映画でもある。 (こんな日本の情景描写は間違ってるとか言う人もいるだろうが、それは少女漫画を読んで「なんで登場人物の後ろに薔薇があるんだ」とか「目が大きすぎて人間離れしてる」を言うほどお門違いである。) 要するにこれは見る人を選ぶし、見る方も構えが必要な映画である。 私にはたまたまストライクゾーンだったのかもしれないが、この映画は私の大好物なのだ。 【寺 梅斗】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-14 11:46:38) |
69.タランティーノの映画は音楽がいいね。特にナンシー・シナトラの「バン・バン」が好き。日本の描写は滑稽だけどそれがまた良い。だけどちょっとグロいね。 【doctor T】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2006-12-24 17:13:29) |
68.面白かったぁぁぁぁ~ タランティーノが何回も見たくなるのって 私だけ?? 【ぐぼ子】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-08-08 22:42:03) |
67.何で飛行機の中、日本刀持ってるんだよ!とか、ルーシー・リュー日本語きついよ!とか、見ながらつっこみを入れてました。でも、この映画はこれがいいんです。そう観客に思わせるだけの監督の映画に対する愛がこの中にある。 【まにまに】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-01 03:40:32) |