1.《ネタバレ》 コレ、マジで大好きなんですよね~。「ガメラは子供の味方」という設定が前面に押し出され、いやはや、ボクのレベルにピッタリ。哀しいまでに、凶悪怪獣ギャオスと人類の戦いが描かれ、↓shakuninさん仰るとおり亀怪獣は戦いに参入するもヤラレまくり。超音波で腕半分くらい切られかけて可哀相なのよね。ギャオスは首の骨が2本あってこれが音叉の役割を果たし超音波を出す(そんなバカな)。が、そのせいで、首が回らず後ろを向けないという弱点があるらしい(じゃあガメラは首が回るとでも言うのか?そんなシーン観た事無いね。あ、平成ギャオスは首が回るので憎たらしい)。とにかく強いギャオス、足指を亀に食いちぎられても再生してしまう生命力。しかし、水に弱いバルゴンに引き続き、今度のギャオスには光に弱いという致命的すぎる弱点が!(後のジャイガーと言い、どうしてこんな情けない弱点が多いのか…)。さてさて、土地の値上げを画策する強慾ジジイの孫の少年が本作の主人公。↓へちょちょ星人さんは少年が勝手につけた名前が定着しちゃう安直さを指摘しておられるが、最近でも「多摩川のアザラシ=タマちゃん」という情けないフィーバーが日本中に起きたくらいだから、あながち無い話とは言えませぬぞ(←いやいや、無いってば)。さて件の少年、クソ生意気ながら結構泣かせてくれます。人類で始めてガメラの背に乗って飛行。「目が回らなかった?」「ガメラはグルグル回らず飛んでくれたから大丈夫だったよ」「グルグル回る?そうか!」とこんなクダラナイ会話からギャオス撃退法を思い付いてしまうオトナたち。案の定失敗。売り惜しみしてた土地が怪獣騒動のため売れなくなり、村民どもが強慾ジジイのもとに殺到、「責任取れ!」そこに少年、「オマエたちだって欲張ったんじゃないか!ジイチャンばっかり虐めるな!」とオモチャを投げ付け号泣(このシーン泣ける!)。一同解散後、画用紙にギャオス撃退シナリオを書きはじめる神憑かり的な少年。「山火事を起こせば、ガメラは火が好きだからきっと来てくれるよ」「山火事なんて簡単に起こせるもんじゃないのよ」「いや簡単だよ、ウチの山を燃やせばいいじゃないか!」それを陰で聞いていたジジイ、ついにある決断を・・・いやあ、泣けるじゃないですか! そんなわけで、怪獣と人類の対決をいろんな意味でドラマチックに仕上げた、希有の一本ではないかと。