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にごりえ

[ニゴリエ]
1953年上映時間:130分
平均点:7.36 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画オムニバス小説の映画化
新規登録(2003-12-01)【たましろ】さん
タイトル情報更新(2020-06-07)【イニシャルK】さん
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監督今井正
キャスト田村秋子(女優)齊藤もよ(第1話「十三夜」)
丹阿弥谷津子(女優)原田せき(第1話「十三夜」)
三津田健(男優)齊藤主計(第1話「十三夜」)
芥川比呂志(男優)高坂録之助(第1話「十三夜」)
久我美子(女優)みね(第2話「大つごもり」)
中村伸郎(男優)安兵衛(第2話「大つごもり」)
長岡輝子(女優)山村あや(第2話「大つごもり」)
荒木道子(女優)しん(第2話「大つごもり」)
仲谷昇(男優)山村石之助(第2話「大つごもり」)
岸田今日子(女優)山村家次女(第2話「大つごもり」)
北村和夫(男優)車夫(第2話「大つごもり」)
淡島千景(女優)お力(第3話「にごりえ」)
杉村春子(女優)お初(第3話「にごりえ」)
賀原夏子(女優)酌婦(第3話「にごりえ」)
南美江(女優)お八重(第3話「にごりえ」)
山村聰(男優)朝之助(第3話「にごりえ」)
文野朋子(女優)(第3話「にごりえ」)
宮口精二(男優)源七(第3話「にごりえ」)
十朱久雄(男優)藤兵衛(第3話「にごりえ」)
小池朝雄(男優)女郎に絡む男(第3話「にごりえ」)
神山繁(男優)ガラの悪い酔客(第3話「にごりえ」)
加藤武(男優)やくざ(第3話「にごりえ」)
内田稔(男優)
河原崎建三(男優)(第3話「にごりえ」)
松山省二(男優)太吉(第3話「にごりえ」)
加藤治子(女優)
三崎千恵子(女優)
北見治一(男優)
加藤和夫【俳優】(男優)
原作樋口一葉「十三夜」/「大つごもり」/「にごりえ」
脚本水木洋子
井手俊郎
音楽團伊玖磨
撮影中尾駿一郎
配給松竹
美術平川透徹
編集宮田味津三
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4.「十三夜」と「大つごもり」は短編らしくすっきりまとまっていて、オムニバスとしてとても良い。それに較べると「にごりえ」は宴会シーンなど原作にない部分が膨らみやや長いものとなっている。独立した一編であれば膨らます必要もあるかと思うが、文語体の原文の一葉のイメージとはちょっとそぐわないかも。(悪いというわけではない) 全編を通して明治時代の女性の立場や暮らしというものが手に取るようにわかるようだ。それにしても子役からちょい役まで役者揃いには驚く。
ESPERANZAさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-11-14 09:08:17)
3.《ネタバレ》 「文学的香気」の高い、明治時代の情趣溢れる立派な作品ですね。自分は邦画のオムニバス映画なんて、これまで「バカヤロー!」くらいしか観たことないんですが(笑)そんな映画の名前を出すのも憚れる、原作樋口一葉の短編世界の美事な映像化だと思います。一話はヒロイン(丹阿弥谷津子)が実家を出た後、幼馴染が曳く人力車に乗り不忍池に出るまでの雰囲気描写が素晴らしい。第二話が一番物語性が強い。良くも悪くも「演出」を一番感じさせる挿話です。自分は久我美子のファンなので、盗みがばれやしないかとドキドキしながら観てました。オーラスの第三話は後半から杉村春子が出てきて、画面をぎゅっと締める。実に手堅い。ふーむ、これがこの年のベストワン作品。「東京物語」よりも当時は高く評価されたんですか。当時の観客がどんな趣向の映画を求めていたかよくわかります。(池袋新文芸座「淡島千景特集」にて鑑賞)
放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 8点(2009-05-03 10:53:33)(良:1票)
2.《ネタバレ》 樋口一葉原作による三つのお話からなるオムニバス作品で、一つ一つの話には関係がなければ繋がりもない。しかし、どの三つにもこの時代の厳しさ、男性社会の中で生きていく女性の厳しい現実、貧しい時代の中で生きることの難しさ、大切さが上手く描かれている。特に最後の話は三つの中でも際立っている。何よりもまずは俳優陣が皆、素晴らしい。淡島千景に宮口精二、そして、名脇役杉村春子のここでも凄さを感じずにはいられない。主人公のお力を演じている淡島千景の女としての色気もさることながら女が生きていく為には人からどんな眼で見られようが、何と言われようが例え「鬼」扱いされようが、そんなことは関係ない。生きる為の手段として男を客として迎え入れる。ただそれだけのこと!そんな女の為に家族を捨て身を滅ぼす駄目男ぶりを見事に演じて見せた宮口精二も男の哀れさ、駄目な部分をあの表情と家族との別れの場面での背中から感じることが出来る。奥さん(杉村春子)と息子を捨ててまで一人の女のためにとボロボロになっていく姿は本当に男のだらしない部分がしっかりと描かれていて考えさせらる。そして、この作品に出てくる男のだらしなさ、駄目ぷりと女の強さは成瀬巳喜男監督若しくは川島雄三監督の映画の中によく出てくる人物像に近いものを感じるのは、何故かと思っていたら何と脚本を書いている二人、水木洋子は成瀬巳喜男監督作品を幾つも書いてるし、また井手敏郎という名前はあの川島雄三監督の個人的ベストワン「洲崎パラダイス赤信号」の脚本家でもある。お力の性格、駄目な男をどうしても愛せずにはいられない。別れたくても別れられない哀しさなどは正しく「洲崎パラダイス赤信号」の蔦枝とダブって見える。女は生活の為に身を張ってまで強く生きて行こうとするのに男はだらしない。この作品は男のだらしなさと、女の強さ、そして、哀しさとを同時に描いた人間ドラマとして見応えたっぷり!あの生活感溢れる長屋のセット、重苦しい雰囲気など正に昭和の雰囲気を十二分に感じることが出来る。
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-04-29 11:52:14)(良:2票)
1.《ネタバレ》 最後の「にごりえ」が素晴らしい。樋口一葉の原作は「女性が生きていく事の過酷さ」を淡々とした描写で描き出しているのだがこの映画も負けず劣らず映し出しているのには関心する。役者も皆良いが最大の功労者は主人公の娼婦に溺れて破滅の道を歩んでしまう宮口精二。「七人の侍」における久蔵のイメージはまったく、無い。これだけでも十分元が取れるはず。名優達の演技達者ぶり、お楽しみください。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2007-06-16 00:58:21)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 7.36点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6321.43%
7535.71%
8428.57%
9214.29%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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