《改行表示》26.《ネタバレ》 娯楽映画の大先輩。一体何本の後世作品に影響を与えたか、もはや計り知れない名作でありますね。本作が作品賞を他作品(風と共に去りぬ)に譲った40年のアカデミー賞はほんとに凄いラインナップ。熱かっただろうなあ。 8人にもなる主要人物のキャラ立ちが実にしっかりしています。今観るとステレオタイプにも感じるのは本作をお手本に量産されてきたからでしょう。 クライマックスのインディアン襲撃シーンは‶馬車が速い”ことを体感できます。これはどういうカメラマジックなのかしら。今のカーチェイスを観ているよりもよほど疾走感を演者と共に感じることができます。インディアンが追い付いてきて横並びになった時はとても緊張しました。‶マッドマックス4”を経験した今でも尚。 粋なラストも観客皆を幸せにしてくれる偉大な先駆作。J・ウェインやヒロインがタイプじゃなくとも大丈夫、楽しめます。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-20 23:40:31) |
《改行表示》25.《ネタバレ》 フォードの傑作は「リバティ・バランスを射った男」や「捜索者」を見てきたが、他のフォード西部劇は余り好きじゃ無い・・・けど面白い。 前半はゆったりした感じで退屈だが、丁寧にドラマを積み重ねるストーリー。登場人物がみんな個性豊かで良いね。 中盤の出産の場面。世の中からつまはじきにされた人間が、本当は誰よりも心の優しい人間だったって場面がさ。 そして終盤の二段構え。8分にも及ぶ駅馬車の爆走シーンは今見ても鳥肌が立つ。 普通ここをクライマックスにして終わるが、凄いのはこの後さらに見せ場があると言う事。 いや、リンゴにとってはコマンチとの戦いは「過程」に過ぎず、復讐こそリンゴにとっての「本番」だ。 一瞬の銃撃までの緊張感が凄い。 保安官のオッサンと医者は本当良いキャラしてるぜ。ラストの去り際も見事だった。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-13 00:13:39) |
24.《ネタバレ》 映画の基本がすべて盛り込まれてるような映画。もう戦前のこの時点で映画は、ある意味、完成している。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2014-02-04 20:10:15) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演のコンビが贈る、西部劇の古典的名作。 駅馬車にたまたま乗り合わせた人間模様。 アパッチに狙われる移動の中で、それぞれの思惑が交錯する。 娼婦と脱獄犯のラブストーリーに発展するのがユニーク。 貴婦人の蔑視していた娼婦や酔いどれのヤブ医者が、緊急出産の危機を助けるのが小気味良い。 登場人物が魅力的で、キャラが立っている。 少し残念なのは、ヒロイン役のクレア・トレヴァーがあまり好みじゃないくらいか。 ストーリーは起伏があって最後まで引きつけられ、偏見や差別意識の細かい演出も巧み。 撮影のスケールもでかく、アパッチとの戦闘シーンは圧巻。 大衆娯楽作品としては、わかりやすくエキサイティングで非常によくできている。 本作や『風と共に去りぬ』が、第二次大戦の勃発した1939年の作品なのだから、アメリカに勝てるわけがなかった。 【飛鳥】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2012-12-24 00:45:27) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 定期便としてのアメリカ横断駅馬車というのは、合衆国にとって安定的に自国の交通を確保するという、非常に重要な役割を担っていたという。また、それはいわば、アメリカが一つに繋がったという象徴的な意味を持っている。その中で、いろんなタイプの人間がひとつの目的地に向かって乗り合うというのはまた、象徴的で意味深い。欲を言うとこの中に黒人がいて欲しいところだが、いろんな意味で時代的に難しかったのだろう。 さて、そんな合衆国統一の象徴に襲いかかる外敵に、搭乗員たちが一丸となって迎撃するこの映画は、とてもアメリカ的で感心する。外敵が宇宙人になる時代に下っても、アメリカ人はこういう話が大好きなのだ。もちろん、最後に敵を蹴散らすのはアメリカ軍だ。 しかし、そんな穿った見方をしなくても、このインデアン襲撃シーンは、手に汗握る良いシーンだ。馬の走りを表現するのに、コマ数を落として撮影したという話は、あまりにも有名だが、銃に撃たれたインデアンの馬が転ぶカットも、また迫真である。また、世間から蔑まれている女と、お尋ね者のガンマンの恋物語とその結末も良い。中途半端な決闘は要らなかったくらい、この二人のエピソードがいい。時代もシチュエーションも違うが、中島みゆきの「ふたりは」を思い出した。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-06-27 16:12:53) |
【akila】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-02-21 16:14:27) |
20.《ネタバレ》 モニュメント・バレーを表現するときに、必ず「駅馬車の、、、」と例えられることで、この作品が大傑作であることは疑いようがありません。しかし、最後の決闘の描写に私は期待を掛けていたので、ちょっと辛目の点数です。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-08-14 00:35:04) |
19.幾つものドラマを乗せて走る馬車。そのドラマの多くを語り過ぎていない点が良いですね。なんでもかんでも説明しちゃうとキャラクターは逆にどんどん薄くなっていってしまいますから。過去に何があったのか、どういう生き方をしてそこに至るのか。それをクドクド説明せず行動や表情、登場人物同士の絡みで匂わせてゆく、つまり簡潔にして深いワケです。クライマックスの広大な乾燥湖でのチェイスシーンのカメラワーク、アクションは今の時代でも十分にそのスピード感を堪能できます。そもそも背景が広々していて、しかもモノクロって、本来とても視覚的にスピード感を出しづらい状況なワケで(背景が激しくスクロールしたりしないし、地面は真っ白なので流れがあまり見えないでしょ?)、実際にスピードが出てるからこそなんですよね。人種や男女の価値観など、どうしても時代を考慮に入れて見なければならない部分もありますが、古典として触れる価値は十分にある映画だと言えます。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-23 00:13:58) |
《改行表示》18.「ウェスタンの最高傑作」といわれるのも分かるような気がしました。 いやぁ、素晴らしい! 登場人物も戦闘も素晴らしいです。最高です。とても深いです。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-13 18:27:42) |
17.西部劇だと思って見るともしかしたら肩透かし。しかし主要出演者全員の人間模様を見事に描き切った人間ドラマとして観たら文句なしの大傑作。耳から離れないテーマソング、若々しいジョン・ウェイン(表情も仕草も全部が紳士!男からみてもカッコ良すぎ!)、アパッチ襲撃の際のあのアクションシーンの大迫力。コメディセンスもきかせているので肩肘張らずに観られますし、しかも出演者の「目」で語る演技がいい。故・淀川先生は、この映画を観ていると色が見えてくると仰いましたが、なるほど分かるなぁ・・・。物語の描く範囲を広く浅くではなく、ごく一部のエリアのある日の出来事を、限られた人間で見せているから濃く感じるのでしょうね。しつこいですが若きジョン・ウェインが本当にカッコいいので参りました。 |
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16.西部劇と思いきや、駅馬車の乗客たちによる人間ドラマが実はメイン。登場人物それぞれに味があり、シャレも効いていて、深刻な状況ながら楽しげな雰囲気に入り込めました。ジョン・ウェインもかっこよいけど、医者のおっさんはもっとかっこえかった。たとえドンパチがなかったとしても、十二分に素敵なコメディとも呼べる名作でしょう。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-21 11:39:21) |
15.名作中の名作である本作品。アパッチの襲撃戦闘シーンはもはや圧巻。乗客の人物描写も素晴らしい。この映画を語る上でどの人物も不可欠であることが分かる。そして何と言ってもこれ、作品中幾度となく流れてくるあのテーマ曲。耳にこびり付いて離れない。 【CPA】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-08 01:45:26) |
14.1939年公開なんてどんなもんかねと半信半疑だったがなんと質の高い「ロードムービー」。同乗者達の心理描写の人間臭いこと、一方的なヒーローにはならないジョン・ウェイン。そして今のトレンディドラマのような恋愛まで絡めることをこの時代にやってしまっていたことが驚き。これが西部劇というものなんですねえ。 【Arufu】さん [インターネット(字幕)] 8点(2006-05-19 18:14:45) |
13.この作品の最大の魅力は”馬”ではないでしょうか?広大な大地を駆けるあの躍動感!心躍るものがありました。その後のあらゆる作品で模倣されているのにも納得です。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-08 11:03:06) |
12.面白かったです。登場人物の個性が見事に色分けされていて、インディアンに襲われるまでの展開を飽きずに見ることが出来ました。それに、襲撃されるところの撮影も文句なしに素晴しく、スピード感、ハラハラ感ともに最高でした。これだけでも満足なのですが、キッドの復讐まで用意されてるのだから大満足でした。西部劇ってあんまり見ないけど、これを期に西部劇を見ようと思いました。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-11 13:30:05) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 全編を貫く器の大きさとやさしさで、人生経験の浅い自分にも面白いとかんじさせてくれる映画でした。 器にまけない丹念な人物描写と、洗練された展開。登場人物の余計な一言や正直さが出来事を転がしていく軽快なリズム感が、無駄の無い音楽とあいまって快かったです。 水をかきわけていく馬→荒野の轍、運転手の負傷→手綱の緩みと車輪の加速、 と、場面のスィッチによるスピード感も抜群。 ただ、昂揚感を助けるためなのか登場人物、特に主人公、ヒロイン、お医者さんが超越的過ぎて、 最近の映画と比較して嘘寒い部分も幾つか感じられました。折角なら賭博師も仲間に加えて 欲しかった。あの目のゆとり。あれでは随分金にゆとりが出来てから暇潰しで生きてる様で、 あまりにも浮いている気がしました。勿論誰に感情移入しようが一様に楽しめるのでしょうが 、最後弾一発となって初めて勝負師の眼を取り戻して、なんかスタイルを守る矜持は普段は 持ち合わせてないみたいな、除け者感がありました。インディアンや銀行員、婦人連の人達 のそらぞらしさに比べて、馬車に乗り合わせているにも関わらず、この人だけ描写に偏りがある様に感じられました。 つけ加えて、重厚な人物描写の為何れの人物も精神年齢が高くみえてしまい、 粋な要素が勝ちすぎた気もします。最後のリンゴキッドのイケズに卒倒しそうになりました。 【o-z】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-29 02:05:05) |
10.快「活」な物語運び、そして「活」き活きとした登場人物(唯一ネイティヴ・アメリカンは、残念ながら「記号」的描かれ方なのだけれど)、「活劇」という言葉はこういう映画のためにあるんだよなー、としみじみ納得。個人的にはニヒルな賭博師がカッチョ良くて好き。ラストも朗らか。ステキだぜ。 【ぐるぐる】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-10 19:15:10) |
9.すばらしい。手に汗握る駅馬車の疾走シーン。CGではない本物がうなります。また、どのキャストにも人生の味がある。まさに名作、西部劇。 【杜子春】さん 8点(2004-12-24 18:03:23) |
8.西部劇の神様と言われ続けている、J・フォード監督作品を遂に初拝見。正直言うと今までJ・フォード作品は避けてきた。何故今までJ・フォード作品(西部劇)を避けてきたかと言うと、単純に西部劇に対してあまり興味が無かったというのもあるし、それに今まで観てきた西部劇の中で面白いと思えた作品に出会った事が無かったので、新たに違う西部劇を観ようと言う気にまったくと言って良いほどならなかった。しかし今回、勇気を振り絞りビデオを借りました。そして観賞。まったく馴染みの無い西部劇とジョン・ウェイン。人間ドラマ中心のストーリー構成に加え、終盤でのスピード感溢れる駅馬車対アパッチ族、そして最後の最後までジョン・ウェインの本当の凄さを見せずに隠し続け、じらせてじらせて最後で「ドカンッ!」。正直驚きました。 あの演出、あの配役、あのスピード感。正直スゴかったッス!でもまだ10点や9点を点けれるほど西部劇に対して慣れしてないので8点が限界です。 【ボビー】さん 8点(2004-09-25 20:03:24) (良:2票) |
7.西部劇と日本の時代劇、この二つには同じものを感じる。共に映画産業を大きく支え、主流となり、しかし時と共に衰退していく・・・。あぁ切ない。だがしかし、素晴らしい作品はいつまでたっても色褪せないのだ! 「七人の侍」がそうであるように、この作品も一人一人のキャラクターがとても魅力的、しっかりしていて面白い。普通1人か2人は目立たない奴がいたりするもんだが、この映画においては全員の顔をしっかり覚えることが出来る。これは凄い人間ドラマ。 そして各人それぞれの物語を乗せ、駅馬車は壮観な荒野をひた走る。その道には迫力の大チェイスあり、ラブストーリーあり、そして決闘あり。ネイティブアメリカンが完全な悪役として描かれているのにはやはり抵抗を感じるが、それでも西部劇の面白さがこれでもかと詰まったこの映画を楽しまずにはいられないのである。 【紅蓮天国】さん 8点(2004-01-09 18:21:00) (良:1票) |