1.《ネタバレ》 死に際(あるいは死んでいる)男の情景が映し出され、その男...主人公の独白から始まるシナリオプロットは、米国の批評で「誰もが騙された」と言っているように、どこからがウソでどこまでが本当なのか判らなくなってくる。基本的にサスペンス系は謎解きをしながら観る人が多いかもしれないがこの作品に関しては、よっぽど謎解きに長けた人でないと、ライターに裏をかかれて苦笑いを浮かべることになる。しかし、その「騙された」という感覚が憎々しくないのは終始一貫している主人公の「スタイル」が何と言ってもカッコいいからである。それにしても、D・ホフマンと
R・ワイズは上映中の「ニューオーリンズ・トライアル」でも出演しているので、見比べてみるのもいいかもしれない。特にD・ホフマンは役による演じ分けが上手く、名優といわれるだけはあると納得である。