2.ナターシャ・ヘンストリッジ演じる”シル”が綺麗で、魅力的ですね。個性あるはずの、追跡者達(殺し屋、科学者、霊能力者など)の実力が、いまいち発揮出来なかったのが、実にもったいないです。だが”シル”のクリーチャー・デザインは、HR・ギーガーも満足したように、エレガントで素晴らしい。よく映画でありがちな、どこからお金を持ってくるんですか?的に、手ぶらで歩いている人が、買い物出来たりするシーンって多いですが、この作品では、ちゃんとウエスト・ポーチをして、きちんとお金を出したり、カードを使ったりするのが、細かい演出だと思いました。この作品はディレクターズ・カットがあればもう1度新たなシーンなど、そういうのが見たい作品ですね。ラスト、シルが子供を産んだ後、まだ人間の姿の赤ちゃんの手をエイリアンの手が守るようにやさしく握るシーンが本編では、カットされたのが、非常に残念です。とても素敵なシーンなのですが、実にもったいない。単純なSF映画に見えて、実は奥が深い作品ですね。アメリカで一時、1位になったのも、うなずけます。