12.《ネタバレ》 スコセッシ・ディカプリオのコンビ作品では自分としては本作が一番好きです。ディカプリオのハワード・ヒューズは、さすが自分が立ち上げた企画だけあって迫力満点、あの眉間のしわは特殊メイクじゃないかって思えるほど強烈な印象が残ります。スコセッシも“頭のおかしな人”を描くのは得意中の得意ですから、ヒューズの病的な潔癖症の精神状態が痛いほど伝わってきます。「飛行家(アビエイター)」としてのヒューズに焦点をあてていることもあり、CGを多用しているとはいえ登場する航空機の考証は行き届いていて感心しました。ケイト・ブランシェットも当初は「お前はちっともヘップバーンらしくない」とスコセッシに苛められたそうですが、見事スコセッシ作品では『アリスの恋』以来のオスカー受賞女優になりました。まあ、この演技なら受賞は当然ですね。またスコセッシ映画にしては宗教色が皆無なのも珍しいところです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-25 22:37:38) |
11.ハワード・ヒューズには前から興味はあったのですが、奇人変人の大金持ちというイメージしか持っていませんでした。この映画では、人前から姿を消す前の飛行機と映画に情熱をささぐヒューズを描いています。かなり長い映画ですが私は退屈もせず、予想以上に楽しめました。ディカプリオはこれでアカデミー賞が取れなければ今後も無理では...と思わせる熱演です。スコセッシの熱心なファンではありませんが、タクシードライバー以来の感動作です。 【仏向】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-04-27 12:43:22) |
10.ハワード・ヒューズの事は少しは知っていましたが、これほどまでの人だったとは! と、楽しく観る事ができました。 自分もこんなに金持ちだったらなぁ~。と妄想できましたし、今後も妄想遊びを楽しめる映画です^^; 長い映画ではありましたが、私はもっと長くても問題ありませんでした。ハワード・ヒューズが亡くなるまで描いて頂いても問題なかったです。 【アキラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-16 20:17:09) |
9.ハワード・ヒューズの凄まじいまでの生きるパワー、カリスマ性、時代の寵児となるもやがて精神を蝕んでいき、スキャンダルに翻弄される様を、スコセッシはゴージャスな映像、テンポのいい演出で169分の長丁場を全く飽きさせずにまとめ上げた。さすがだ。ディカプリオは童顔でヒューズ本人とはあまり似ていないので、これはミスキャストではと思ったが、素晴らしい演技力でそんな杞憂も吹き飛ばしてしまった。やはり彼はただ者ではない。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-09-02 15:46:54) |
8.恐れ多くも、主人公と今の自分を比較しながら見てしまった私ですが、この世に同じ生を受けたにもかかわらず、こうも違うものなのか?と上映中は結構鬱になりましたが、映画館を出るときは「俺もちょっとガンバロウかな?」と何故かちょっと前向きになれる作品でした。評論もいいんですけど、折角の伝記モノですから主人公の生き様やメッセージに何かを感じられるかどうかで3時間の充実度も変わると思います。 |
7.ものまね大会?(笑)とはいえ、ディカプリオはよかった。初めて「うまい!」と思った。ケイト・ベッキンセールは、いさましい女の役をやらせるとうまいんだけど、女らしい役は…うーん。ボロボロのヒューズのヒゲを剃ってやるシーンとかは、キリッとしててハマッてたと思うけど。今後もいさましい役で頑張ってほしい。映画自体は最後まで飽きずに観れた。裁判も、カットは割と単調だけど中身がエキサイティング!あと栄華を極めた人の映画って、だいたい最後はボロボロに落ちぶれて終わって、映画館出るときドンヨリした気分になるけど、ハワード・ヒューズは強かった!後味の良さに拍手! 【エムラ兄妹】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-25 21:45:57) |
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6.ハワード・ヒューズって、日本人にはあまり関係がなくて、それほど興味や関心が持てる人物っていう印象もあまり持てなかったんだけど、自分の好きなこと(航空業や映画作り)に財産を派手に使い尽くして、結果、歴史に残るような作品を残したり、精神障害で長い間閉じこもっていたりしたところは、何だか、ドイツのノンシュバンシュタイン城を作った皇帝(ヴィルヘルム二世だったか!?)を連想したな~。あとは、ケイト・ブランシェットが演じたキャサリン・ヘプバーンが印象強くって、実際にどんなふうな人だったのか知りたくなった。トリビアネタですが、確かじゃないんだけど、彼女の父親かおじいさんだかが言語学者で(父親は映画の中で医者だったな…)、ヘボン式ローマ字を発明した人だって聞いたことがありました。「ヘボン」というのは彼の苗字の「ヘプバーン」に由来するって聞いた覚えが…うろ覚えなので違ってるかもしれません(^^; 【kiku☆taro】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-14 23:38:09) |
5.《ネタバレ》 まず俺は見る前まで本作に対して全くと言って良いほど期待していませんでした。伝記映画だし、長尺だし、ハワード・ヒューズなんて言われても日本じゃ馴染みの無い名前だし、「ギャング・オブ・ニューヨーク」も俺としてはそれほど面白くなかったし、自分が苦手そうな要素ばっかりだったのですが、そんな俺でも本作は素直に楽しめました。3時間という長尺なのに、ヒューズの夢を追いかけ続けた情熱や、苦悩や、女優達との恋愛や、所々にアクションシーンまで混ぜてあり、非常に見応えのある3時間であったと思います。キャストに関しても、ディカプリオは「ロミオ&ジュリエット」や「タイタニック」の頃からは想像も出来なかった体当たりの演技が好印象でした。ケイト・ブランシェットは今まであまり好きじゃなかったですが、本作では非常に魅力的に見えました。俺が言及したいのはエヴァ・ガードナーことケイト・ベッキンセール。彼女を目当てに見に行ったのですが、やはりすごく魅力的であったと思います。登場シーンが意外に少なかったのは残念でしたが、内容が非常に面白かっただけにあまり気になりませんでした。ただ、悪い所もあります。というのも本作では、編集というかストーリーの繋ぎ方がすごく雑な印象を受けました。冒頭にヒューズの少年時代が3分くらい描かれた後いきなり社会人になった彼が出てくる所とか、何の前触れもなくキャサリン・ヘップバーンやエヴァ・ガードナーとデキてる所とか、ヒューズの事を何も知らずに見に行った人は本作を見て少し戸惑うのではないでしょうか。あと冒頭のダサいタイトル・ロゴにも幻滅です。もっと上品な感じにして下さい。とは書きましたが、やはり3時間という長尺を一分たりとも退屈させず楽しませてくれた功績は素直に評価しますんで8点にします。 |
4.《ネタバレ》 ハワード・ヒューズについては多少知っている程度。ただの金持ちのボンボンに終わらず、あらゆる面でセンスに長け、空を自由に飛び、映画を好きに撮り、女優をも手中にする。ある意味男の夢を現実にしているヒューズは羨ましい限り。常人との差がありすぎるのでいろいろな精神の病のハンディで他者とバランスを取ってたのかもな。それにしてもアレくらいのモチベーションが欲しいと思う今日この頃。ディカプリオは演技も面構えも素晴らしかった。どこらへんで賞獲りを意識しているというのか、どこら辺で賞を取れるのか分からないし、誰が何の賞を取ろうが私は基本的に興味ないです。この作品はディカプリオにとっても、スコセッシにとっても誇れる作品だと思います。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-04 21:18:20) |
3.《ネタバレ》 ハワード・ヒューズの伝記映画と言う事で、楽しみにしていた。ただ主演男優のデカプリオは丸顔でヒューズの細面のハンサム顔とは違うので少し違和感を感じた。映画の内容としては、上映時間が2時間49分もあるにもかかわらす短く感じた。だだ最後ら編は、場面の流れが早く内容が分かりにくかった。一フアンとして3時間を超えても良いからカットが少ない解りやすいのが見たかった。DVDに期待しています。最後に、私自身映画を見る前までハワード・ヒューズは実業家のイメージであったが、実は飛行家(アビエイター)もしくは芸術家である事が分かった。そのように考えるのならヒューズ自身始めっから飛行機を軍隊の道具に使うことを反対していたのではないかと思う。スプールス・グース(木製の飛行艇)を作ることによって時間を稼いだり、はたまたXF-11をわざと落としたたのではないかと思ってしまう。私的な意見ですみません! 【青s】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-03 13:51:58) |
2.飛行機好きなので、とにかくワクワク。。「地獄の天使」の撮影シーンなど、実機勢揃いで最高。ロッキード・コンステレーションの優美な機体には、TWAの塗装がよく似合う。当時の映画界の状況をうかがうことができ面白かった。 キャサリン・ヘプバーンは、おばあちゃん役ばかりと思っていたが、若き日の華やかさを知り妙に感心。ヒューズの人物像と人生を丹念に描いているが、公聴会の尋問ではちょっとダレた。 【ちくわ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-02 01:02:55) |
1.《ネタバレ》 みなさんは、この映画どんな風に捉えますか?ヒューズの伝記だから、デカプリオが主演しているから。、スコセッシ監督作品だから、ケイトブランシェットが、アカデミー助演女優賞をとったから、なんとなく、どの理由でもいいです。見てください!1940年代、こんなに熱く男のロマン、夢を現実の物にした存在があったことを知って欲しいです。また、それを見事に演じきったデカプリオに、アカデミー以上のものをあげたいと思います。時代の背景も見事に描きだされ、出てくる実在の人物にも大変興味引かれる映画だと思います。MGM,FOX,パンナム,のお歴々。キャサリンヘップバーン、エバガードナー、エロールフリン、数々の実在人物が登場します。キャサリンヘップバーンの愛称は、ケイト。出てる女優さんに二人のケイトを使ったのは偶然なんでしょうかね。ケイトブランシェットは、大げさにもとれるほどヘップバーンの特長を良くつかんでましたね。ただ、ヘップバーンの方がもうちょっと可愛かったけどね。(ケイトフアンとしては)エバ役のベッキンセールは、クールな中に最後に見せるハワードへの母性のようなものが良かったですね。全てを失いかけたハワードに救いの手を差し伸べるシーン、愛を信じず、一番クールだったエバが「いい男にしてあげる。」と彼をクリーンにして送り出す。母以上のものを彼は感じたのでしょう。くしくもデカプリオがラストシーンで口にする「未来への道」それは、デカプリオ自身にも言える言葉ではないでしょうか。これから、もっともっと良い俳優さんになっていくことでしょう。 【としべい】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-03-28 08:10:38) |