真空地帯のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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真空地帯

[シンクウチタイ]
1952年上映時間:129分
平均点:6.90 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-12-15)
ドラマ戦争ものモノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2015-02-14)【イニシャルK】さん
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監督山本薩夫
キャスト木村功(男優)木谷一等兵
神田隆(男優)峯中隊長
加藤嘉(男優)林中尉
利根はる恵(女優)花枝
岡田英次(男優)岡本法務少尉
三島雅夫(男優)立沢准尉
野々村潔(男優)内村一等兵
下元勉(男優)會田一等兵
西村晃(男優)大住軍曹
金子信雄(男優)金子班長
佐野浅夫(男優)地野上等兵
高原駿雄(男優)染一等兵
沼崎勲(男優)彦佐一等兵
沼田曜一(男優)週番士官
薄田研二(男優)内村の父
山田洋次(男優)
下條正巳(男優)
谷晃(男優)
花沢徳衛(男優)
原田甲子郎(男優)
小栗一也(男優)
三島耕(男優)
灰地順(男優)
原作野間宏「真空地帯」
脚本山形雄策
音楽團伊玖磨
製作嵯峨善兵
岩崎昶
美術平川透徹
川島泰三
あらすじ
軍内部の派閥争いに巻き込まれ、上官の財布を盗んだ罪をなすりつけられた木谷一等兵は、2年間の刑期を終えて隊に復帰する。しかし他の隊員からは刑務所帰りと白い眼で見られ、トラブルメーカー扱いされてしまう。そんな時、隊内の事務を取り扱う曽田一等兵から、野戦送りの人員に自分がリストアップされていることを告げられる。木谷は、前線送りになる前に、自分を罪に陥れた元上官を探し出し復讐しようとするが…。
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4.《ネタバレ》 戦時下における、軍隊の内幕をリアルに描いた作品。
軍隊内部ではイジメや暴力が日常茶飯事に行われており、むしろそれが内部では当たり前のこととされている。
上層部は物資を横流ししたり、人事を不当に行ったりと、こちらも腐敗し放題である。

そういった軍隊内部の内幕を、嫌というくらいにリアルに見せ付ける。
これが本当にリアル過ぎて辛すぎて、観ていて嫌になる。

作品の出来具合としては、文句のつけようがない。
時間の経過を忘れる程の力作である。

しかし、先に書いたように、観ていてどうも嫌になる。
気分が悪いままに二時間が経過するのだ。
「良い物観た」ではなく、「胸くそが悪い物を観た」。
観終えた後、そんな気分になってしまう。
そこがこの作品の良い所であり、悪い所でもある。

いずれにしても、本作が非凡な作品であろうことは間違いない。
久しぶりに凄い邦画を観た気がする。
にじばぶさん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-26 00:08:59)(良:3票)
3.《ネタバレ》 非常に見ごたえがある作品でした。激しい暴力や陰湿な行為の描写がとにかく凄まじくインパクトがあり、またこういったことは現代でも閉ざされた男の集団に存在するのでリアリティを感じます。
腐敗した組織に復讐をしようとする木谷が夜に抜け出して林中尉に殴りかかったところ。あれは木谷は林だけが悪いとは思ってなかったように思い胸が痛くなりました。しかし勧善懲悪にならないところも現実的で納得させられます。
この映画はポジティブな感想を残すものではないが見て良かったと思える力作です。
さわきさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-04-04 01:00:59)
2.《ネタバレ》 軍隊なんて所はいかに自由など存在もしなければ、自由すら求める事が出来ない場所であるという答えがこの作品の凄まじいほどのリアルで怖い非人間的な奴らの態度から伝わってきて、やりきれない思いでいっぱいになります。上等兵からの酷い仕打ち、それに対する下級兵からの心の叫び、あの木村功演じる木谷一等兵の才気溢れる演技から伝わってくる。人間の自由を奪う場所、それが軍隊における生活であるとするならば、それを自らの体験を持って書いた原作者である野間宏という人の過去を想像するだけでも物凄いやりきれなさでいっぱいになる。自らのこうした経験があるからこそ本物のリアリテイーを感じることが出来るのである。自分を裏切った者への復讐に燃える木村功の木谷一等兵の怒りの爆発の凄さ、人間は誰かに対して信用すればするほど裏切られた時の怒りというものは恐ろしい。その恐ろしさ、怒りを爆発させる木村功の演技がとにかく怖い。山本薩夫監督の気合の入った演出に応えて見せた俳優陣、軍隊の中では人間なんてものは非人間的であって、如何に惨酷な人間しか作ることが出来ないかというものをここまでリアルに描いた作品はおそらくこの映画が初めてかもしれない。そのぐらい凄まじい力を持った気合の入った恐ろしい映画である。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-03 21:58:50)
1.たかが財布泥棒くらいで軍法会議とは随分と仰々しいなと思っていたら、なるほどそういうことでしたか。しかしこれでは敵と戦う前に、味方同士で相当神経すり減らしてますね。こういうことが軍全体で一般的に行われていたとは、必ずしも思いませんけど、でもこれじゃあ戦には勝てませんね。大分昔の映画なので、映像や音声に多少ノイズ等が入っていますが、ストーリーがしっかりしていて面白かった。130分くらいありますが長さを感じさせません。軍隊という閉鎖的な空間をよく描いていると思います。全体的にあまり明るい雰囲気ではありませんが、劇中登場する唯一の女性・花江役の利根はる恵さんの美しさに救われる気がします。それにしても昔の女優さんてホント綺麗ですね。「男はつらいよ」の山田洋次監督が、ラスト近くの輸送船のシーンにエキストラ出演しているそうですが、分かりませんでした。
鳥居甲斐守さん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-20 13:40:49)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 6.90点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4220.00%
500.00%
6110.00%
7220.00%
8440.00%
9110.00%
1000.00%

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