ヒトラー 最期の12日間のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ヒトラー 最期の12日間

[ヒトラーサイゴノジュウニニチカン]
The Downfall/The Downfall: Hitler and the End of the Third Reich[米]
(Der Untergang)
2004年オーストリア上映時間:155分
平均点:7.17 / 10(Review 125人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-07-09)
ドラマ戦争もの伝記もの
新規登録(2005-01-16)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2018-04-04)【イニシャルK】さん
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監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル
キャストブルーノ・ガンツ(男優)アドルフ・ヒトラー
アレクサンドラ・マリア・ララ(女優)トラウドゥル・ユンゲ
ユリアーネ・ケーラー(女優)エヴァ・ブラウン
コリンナ・ハルフォーフ(女優)マグダ・ゲッべルス
ウルリッヒ・マテス(男優)ヨーゼフ・ゲッベルス
ハイノ・フェルヒ(男優)アルベルト・シュペーア
クリスチャン・ベルケル(男優)シェンク博士
マティアス・ハービッヒ(男優)ワーナー・ハース
トーマス・クレッチマン(男優)ヘルマン・フェーゲライン
ミハエル・メンドル(男優)ヘルムート・ヴァイトリング将軍
ウルリヒ・ノエテン(男優)ハインリヒ・ヒムラー
ユストゥス・フォン・ドナーニー(男優)ヴィルヘルム・ブルクドルフ将軍
クリスチャン・レドル(男優)アルフレッド・ヨードル将軍
アンドレ・ヘンニック(男優)ヴィルヘルム・モンク
トーマス・ティーメ(男優)マルティン・ボルマン
ユリア・イェンチ(女優)ハンナ
大塚周夫アドルフ・ヒトラー(日本語吹き替え版)
安藤麻吹トラウドゥル・ユンゲ(日本語吹き替え版)
木下浩之ヘルマン・フェーゲライン(日本語吹き替え版)
大川透ハインリヒ・ヒムラー(日本語吹き替え版)
水野龍司(日本語吹き替え版)
土師孝也シェンク博士(日本語吹き替え版)
田中正彦ヴィルヘルム・モンク(日本語吹き替え版)
天田益男(日本語吹き替え版)
坂東尚樹(日本語吹き替え版)
細谷佳正(日本語吹き替え版)
廣田行生(日本語吹き替え版)
脚本ベルント・アイヒンガー
撮影ライナー・クラウスマン
製作ベルント・アイヒンガー
配給ギャガ・コミュニケーションズ
日活(ビデオ・DVD発売)
特撮CAスキャンライン・プロダクション(視覚効果)
美術ベルント・レペル(プロダクション・デザイン)
編集ハンス・フンク
その他ベルント・アイヒンガー(presenter)
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12
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31.ドイツではタブーとされているヒトラーを描いたことで、賛否両論あったそうだが、評判ほどヒトラーの「人間性」に重きを置いて描かれているようには思えなかった。史上最も悪名高い男の「カリスマと狂気と苦悩」が描かれているかと思ったが、自尊心から現実を受け入れられず部下を罵る彼の姿は、単なるヒステリーな夢想家にすぎなかった。しかしそれこそが一人の人間として描いた場合の彼の実像だったのかもしれない。「アレキサンダー」を観た時のように、倒産する会社を観ているような感覚、カリスマの権力者を中心に集まった集団が滅び行くさまをまざまざと見せつけられた感じがした。‥‥‥鍵十字のナチ自体を忌み嫌い、それに触れることすらタブー視するのが今のドイツなのかもしれないが、この映画はヒトラーを描いたことが問題にされているのではないように思う。ヒトラー=悪という大原則のに思考停止するのではなく、ヒトラー=ナチスという団体の中に居た先祖の人々の人間模様を真っ正面から描き切ったことが問題であり、評価に値するのではないか。ナチスの犯した罪は大きい。しかしその中にも、軍人としての立場を超えて奔走した医師のように市民を守ろうとした真の愛国者も居れば、歪んだ民族主義を抱きユダヤ人を虐殺した者も居たことだろう。その当時の様々な状況を見据え、現実をとらえて考えることが大事なのだ。これは同じ敗戦国であり、戦争犯罪という「言葉」の前に思考停止している我々日本人にも共通するべき点なのではないだろうか。
six-coinさん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-17 13:47:37)(良:3票)
30.人間アドルフ・ヒトラーを描いたとパッケージにあったが,それにはさほど興味が湧かない。彼は冥府の王でも大魔王でもなく,当然ながら最初から最後まで人間なのだ。迷妄の虜となってわめき散らすのも人間ヒトラーなら,女性秘書らにそっと垣間見せる繊細さを持ったヒトラーもやはり人間。しかし,私はその点にあまり興味をそそられなかった。全体主義という名の巨大な鉄の要塞が,率いるべき途を示す指導者という求心力を失ってしまったとき,どのように崩壊していくかを私は見たかった。そしてその崩壊は音もなく,響き渡る民衆の悲鳴も伴わず,あたかも老人が静かに息を引き取っていくかのようだった。全欧州を蹂躙したナチス・ドイツのいまわの際とは,かくも静寂であったのかと今にして空しさがこみあげ,そして,あらためてその陰で犠牲になった多くの人達の冥福を祈らずにはいられない。それにしても,ラストで秘書が語る「もっと目を見開いていれば」の言葉の,なんと虚ろなことか!いくらを目を見開いていても,初めから見ようとしなければ決して見えないというのに。あの時代のできごとは大昔の伝説ではなく,今日我々のすぐ隣に存在しているはずだ。そういう意味で,多くの人に観て欲しい映画の一つです。
Roxyさん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-05 09:49:17)(良:2票)
29.下の方に書いている方もいますが、戦争って始める事より止める事の方が
難しいんじゃないかと思います。 
あの状況下で自分の意見を言う事の難しさ。
生き抜くことよりも死を選んだ方がいいと思ってしまう。
忠誠を誓って・・・と言う所は、日本の神風特攻隊となんら変わりが無いように感じました。
子供が武器を持つ、そんな世の中は間違っています。
上層部は最後まで食料があり、酒を飲み、タバコを吸い・・・・
日本の最期もこんな感じだったのでしょうか?
ドイツは同じ敗戦国でも日本とはちょっと違うように感じます。
日本ではこのような映画は作れないでしょう。
しかし・・・いつの時代も女性は強いですね。
ヒトラーの愛人(最期は奥さんか)のいさぎよさ・愛の深さには
女の私も惚れちゃいます。 子供を手にかける奥さんも
自分で生んだから自分で始末つけたのでしょうか。
終わった後、ダンナを見る目が・・・何も語らなくても分かるような。
命の土壇場の時、女って強いなぁ~としみじみ。
あずきさん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-01 21:02:11)(良:2票)
28.ヒトラーはともかく、ゲッベルス首相の顔がやたら怖い。(実物のゲッベルスは どちらかというと妖怪顔だったのに対し、今回なぜだかそれ以上。) そこが不謹慎にも今回少し笑えたポイントなんですwww。   だがしかし、そんなことより、ヒトラーはともかく、今回、側近たちの逝き様について追求してみた挙句に、 いらん事、悲しい写真を目にする事になってしまったのですが、例えば、ネット上にはハインリヒ・ヒムラーの自殺直後の写真が存在しています。 また 悲しいかな ヨーゼフ・ゲッベルス、マグダ・ゲッベルスの半焼死体写真だって公開されています。 そしてさらに悲しいかな  ・・・その横には毒殺によって亡くなった娘たちが横たわっています(><。) 軍人であった人間ならともかく、その娘たちの亡骸写真をいつまでもオープンに垂れ流しておく必要ってどこにあるのでしょうか。これって旧ソ連側の管理体制にあるのでしょうか ひどい仕打ちです。  だが、しかしです。 ということは、つまりです〝捕まって晒し者にはなりたくない〟〝いいか、自分の死体は確実に焼却してくれ〟 と指示してこの世を去った某ヒトラー。あなたの思い通り、晒し者になる事は避けれましたね その自分勝手な逃げっぷりについて私はどうのこうのとは言いませんが、なんだかなあ・・って感じです。  ★出来栄えの評価としては限りなく9点に近い8点評価とさせていただきます。良い作品を観せてもらったと思っています。ヒトラー1人に焦点をあてたドラマでは無いのに 観客を惹きつけた〝ヒトラー最期の12日間〟という邦題、いいと思います。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-27 11:06:48)(良:1票)
27.敗戦を目前にした国家の首脳陣の姿を、壮絶な市街戦を交えながら群像劇として描いた、まさに力作。『タイタニック』以上にタイナニックな沈没感覚。中でも辛いのは、子供たちが毒殺されていく光景。眠っている子供たちに毒のカプセルを飲ませ、そっと顔を隠すように、掛け布団を頭の方へ引き上げる。と、露わになる子供たちの小さな“足”、それをカメラは捉える。うん、子供が一番いとおしく感じられるのは、彼らの“手”や“足”の小ささを見る時だと思う、我が子の爪を切ってやる時なんかにそう思う。その“足”を、こういう形で見せつけられる残酷さ。・・・というわけで、なかなか感慨深い映画、ではあったのだけど、むむむ、なんか釈然としない部分も残ってしまうのは・・・この、「敗戦を前に、厭戦気分と特攻精神が相半ばしている」という、なんつーかその、“アタリマエ”っぽさ。そりゃそうだろう、と思う一方で、それだけじゃあるまい、という気がしてしまう。ドイツ人自身が作った映画でありながら、ここが限界なのか、と。「善」「悪」は当然踏まえなければならない、だけど、ほんとうの本音のどうしようもない“何か”が悲劇の背景に必ずあるのではないか(例えば映画『アマデウス』で描かれていた「ドイツ語のオペラなんてとんでもない」などというコンプレックスにもナチへの萌芽があった筈)。それをドイツ人自身の目で、心で、描けなかったのだろうか。この映画の違和感って、例えば、北●鮮で現政権が崩壊した後、『将軍様 最期の12日間』とかいう映画が作られて、やっぱり内容は「厭戦vs特攻」だったら、何か変だよなあ(アタリマエ過ぎて)、という違和感・・・・・・。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-28 22:33:05)(良:1票)
26.勝敗がついた戦争において、敗者はどのように終わりを迎えるかをナチスとヒトラーをテーマに描いた作品である。日本の敗戦においても恥や意地ではなく国家の再生を考えて国民の犠牲を少しでも少なくすることを優先する人々と降伏など考えず民族が絶滅しても最後の一人まで戦うのが良いとする人々の確執が起こった。冷静に考えればどちらが本当の愛国者であるかは明らかなのだが戦中では軟弱、裏切り者という批難に耐えて前者を主張し続ける事は難しい。首都が陥落するまで戦い抜いたドイツは前者を主張する多数の良識を持ちながらナチスとヒトラーが後者であり続けたことが映画からも分かる。この映画は敗戦国だからこそ作れた映画であると思うがこのテーマは現代の国家においても、例えばイラク戦争や北朝鮮などにおいても、またもっと卑近な例では会社や組織のあり方においても我々自身の問題としてとらえなおすことができるのではないだろうか。真摯な作風と丁寧な映像にこの点で。
rakitarouさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-20 18:03:15)(良:1票)
25.この映画に対して点数をつけるのはとても困難です。おもしろいとか、価値があるとかそういう言葉で表しきれないけれど、でもこの映画を見て考えるべきことはたくさんあると思います。同じ敗戦国である日本とドイツは戦後補償の点においてよく比較されます。日本では大戦時のアジア侵略をこのように形に表すことはおそらくないでしょう。とかく、日本は被爆国であることを強調しているように思えるのですが、日本も戦時下ではアジア諸国に対して残虐な行為もしてきたということ。そしてその後の対応が現在の中国や韓国との歴史問題に発展していること。この映画を通して、戦後補償における日本の在り方についても考えさせられました。
織姫さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-11 00:53:46)(良:1票)
24.ドイツ版「日本のいちばん長い日」でしょうか。
ドイツであれ日本であれ敗戦濃厚になると徹底抗戦派と講和(降伏)派の対立が浮き彫りになる様子が良く解ります。
ゲッペルス夫人が幼児らを毒殺するシーンは心が痛みます。
それにしても戦争終結を日本では昭和天皇自らのお言葉により玉音放送で国民に伝えられましたがドイツでは
街宣車まがいの車で淡々と伝えられたんですね。
映画としてというより独裁国家の末路を改めて知るドキュメンタリーとして良い作品と思います。
yoroshikuさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-08-06 15:00:46)
23.《ネタバレ》 -The Downfall: Hitler and the End of the Third Reich-“没落:第三帝国の滅亡とヒトラー”
日本の終戦映画というと、一般市民目線や末端の兵士目線で描かれたものが多く、この映画のように上層部を描いたものって、思いつかない。戦国時代や幕末のものならあると思うけど、やはり太平洋戦争だと難しいのかな。

ドイツだってこういう、過去の忌まわしい歴史をほじくり返す映画を撮るのは、色んな面で難しかっただろうに、偏り無くしっかりと描いていると思う。なんか『国民は騙されてた!』とか『みんな本心はナチスに反対してた!』とか『ユダヤ人に同情してた!』とか、後のせサクサク作品にも出来たろうに。ヒトラーでさえ人間味と温かみを感じさせる描き方が出来るなんて、歴史への向き合い方がスゴいなぁドイツ。
ゲッベルス、ヒムラー、ゲーリング。本部の地下壕が舞台なため、大戦史上の重要な人物がふらっと出てくるのが観ていて豪華。「銃殺されに来た」と出頭するヴァイトリング将軍。インフラ破壊命令を拒否したシュペーア大臣。独裁者の絶対命令に対し、自分の考えで行動した姿が印象深い。エヴァ・ブラウンもとても魅力的な女性に描かれていて、ユンゲに高級なコートを渡すシーンとか、彼女の死の向き合い方がよく描けたと思うし、死の直前の結婚式なんて実話とは思えないようなドラマチックな展開に思えた。

ハンナ・ライチュの強行着陸は、たぶんヒロイズムになるから描かれなかったんだろうけど、彼女自身を熱狂的なナチス信者として描いている。もっと狂信的なのがゲッベルス婦人で、生き延びる道を模索するでなく、ヒトラーの死後に希望を見出だせないからと、自分の子に毒を飲ませる姿は、恐ろしくも悲しくもあった。
ヒトラーにしろゲッベルスにしろ、ベルリンを守る市民に対してコレっぽっちも気持ちがないのが、歴史に残る悪党らしくて、逆に清々しい。市民には一切同情しないけど、自分の子に毒を飲ませるのを全部妻にやらせるゲッベルスというのも、ある意味人間臭くてリアルかもしれない。

最後、現代のユンゲの「ホロコーストを知らなかった」は、嘘偽りのない事実だと信じよう。だけど当時の貧しい敗戦国から、ヒトラーを信じることで、豊かな生活とゲルマン人の誇りを手に入れたドイツ国民が、もしホロコーストの事実を知ったとして、ナチズムやヒトラーを止める事が出来たとは思えないし、きっと見て見ぬ振りをするしか無かっただろうから、あの最後の映像があっても無くても、ユンゲの答えは「知らなかった」しか無かったと思う。
K&Kさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-14 18:22:20)
22.狂気の男と、その男を崇拝する狂信者たち。
人類史上に刻まれる負の記憶は、そこに端を発している。
その異常性を淡々と描いていく手法も俳優も見事。
後戻りできない悲惨さは、世界共通なのだろう。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-05-23 18:12:55)
21.《ネタバレ》 負け戦をボロボロになりながらも秩序を保とうとするゲルマン魂、もはやこれまでと我が子たちを毒殺する帝国の母、描き方は違うけどまるで「日本のいちばん長い日(1976)」を見ているような緊張感と凄味が伝わってくる。ラストで「語り部」である元秘書が吐露するホロコーストやアウシュビッツに対する大甘な言葉に、違和感と同時に自己否定を避けようとする人間の本質を感じてしまう。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-06 00:46:16)
20.ブルーノ・ガンツの熱演といい、ナチ高官に激似の役者さんたちといい、崩壊してゆく大都市ベルリンの姿といい、この当時の再現力が凄い。自国の負の歴史を顧みるにあたってもきっちりと正確な仕事をするドイツ人気質を見る思い。際立って自虐に走るでなく、抗弁するわけでもなく、“史実”を淡々と描く。追い詰められる総統ヒトラーの精神崩壊ぶりが迫力ありすぎで150分間釘付けになった。ベルリンを襲う悪夢のような市街戦が凄まじく痛ましく、ドイツの人はこの映画をどう思って観るのだろう。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-05-30 00:05:43)
19.ヒトラーを総統と一個人の両方の面から赤裸々に描いているのは凄いし、演じているブルーノ・ガンツが本当のヒトラーと思ってしまうほど見事なできばえだと思う。
あの突然怒り狂ったように発せられる命令は、誰も逆らえないほどのすさまじさを持っている。またヒトラーを心底崇拝し運命をともにする忠誠心は何だろうかとも思う。
また戦争末期にベルリンを包囲したソ連軍は、映画以上に残忍だったらしい。ナチスだけが悪いように思われがちだが、最も悪いのは戦争そのものだろう。
映画の最後にトラウドゥル・ユンゲ自身が登場し、自分と同じ年の女性ゾフィー・ショルについて語っている。もちろん、この映画の後に見たのは「白バラの祈り」だった。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-16 22:58:39)
18.《ネタバレ》 第三帝国崩壊の最後を描き出した問題作。ヒトラーを「一人の人間」として描き出そうとして物議をかもしたというが、まさにその「俗」な側面も含めてきちんと描かれていたと思う。

■負けゆくときに何を考え、どう行動するか。そこに人間性は現れるように思う。最後までヒトラーに従って死のうとするもの、無駄死にを避けようとするもの・・・タイトルとは裏腹にヒトラー以外の人物もよく描かれているので、そういうところは見どころであろう。

■そういう意味では、やはり「日本のいちばん長い日」と比較しながら見てみたい作品であろう
θさん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-09 00:02:35)
17.数年前に見ましたが、長さが気にならないくらい集中できました。でも後味が、というか、やっぱりどん、、、と落ちました、しばらく。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-09 16:50:44)
16.《ネタバレ》 妻投稿■「おっぱいぷるんぷるん」とか「ちくしょーめー」とか「×××スターリン」とかうるせー旦那は放っておいて、再度レビュー、レビュー(元ネタがわからなかったらyoutubeへ^_^;)■私の友達に韓国系(お母さんが日本人)の女の子がいて、その子は竹島は日本の物だと考えているし、日本を勉強するために靖国博物館に行った事がある。人懐っこい高校生だ。でもその子が私に「最近インターネットとか本とか見ていると怖い」「『拉致問題で責任と取れ』と道端で暴力をふるわれた事がある」と言った事がある。「もし東海大地震が起こったら、関東大震災の時みたいにみんなが私を殺すんじゃないかと思う事がある」とも。「もしなんかあったら家にかくまってね」と言われて、私は「日本人は理性的で頭いい民族だからそんなことしないよ」と言ったけど、この映画を見て心配になってきた。■いや、日本人が理性的で賢い民族だと言う事には異論はないんですよ。そして、ドイツ人は日本人と同じくらい自動車などの科学技術でも文学でも哲学でも医学でもメチャメチャ優秀な民族だ。そして理性的で劇中のヒトラーやゲッペみたいに子供には優しい人たちであるはずだ。そんなドイツ人が揃いも揃って第三帝国に脳味噌を全部預けてしまったのだ。■あーあ、私はおばちゃんになった主人公みたいな言いわけ「知らなかった」を言う事が出来ない立場になった。私はルームメイトと一緒に育てている今4歳のチビに無理やり毒物を飲ませる羽目になるのか、それともパーティ会場で旦那風にいえば「おっぱいぷるんぷるん」な裸踊りをするのかはわからない。 でもそれを私にさせたのはDVDパッケージにあるような「戦争の狂気」ではなく「理性」(裁判員裁判風にいえば)「一般社会における常識」になるんだろうと思う。■「戦争の狂気でそうなった」というフレーズで逃げようとする主人公に「いや、これは狂気ではなく理性がそうしたんだ」と畳みかける結末。これが「あなたにも責任がある」と言われれば、「私には決定権はなかったわよ」で言い逃れられるが、「これは皆さんが狂ったわけではなく、極めて理性的に決めたのだ」という結末なので、多分誰も逃げられない。
はち-ご=さん [DVD(吹替)] 8点(2009-07-30 03:09:13)
15.《ネタバレ》 これは、ヒトラーの秘書の証言に基づく「ヒトラーの最期」のスケッチです。為政者の言うことを盲目的に聞くことが以下にばかげて危険なことなのかを教えてくれます。敗戦を前に将校たちは現実逃避してパーティばかり。その間にも少年兵や民衆は死んでいく。大勢が犠牲になったという報告を聞いて「それがどうした?(国を守って死ぬことは)若者の義務だろ?」というヒトラーに怒り爆発。自軍の保有戦力も把握できなくなってヒステリーを起こしているヒトラーがみっともないです。爆撃音が大きいので鑑賞の際は注意を。
承太郎さん [インターネット(字幕)] 8点(2009-05-04 00:32:06)
14.《ネタバレ》 最近、トム・クルーズの『ワルキューレ』を観て、米国人や英国人がドイツ人将校を演じることに(しかも全編英語)違和感を感じずにはいられなかったので、本作の「終極版」を鑑賞。劇場版に約20分の未公開シーンを加え、TV放映用に2部構成に再編集されたものだ。やや駆け足に感じた劇場版に比べ、人物描写がより緻密に分かり易くなっており、少年兵ペーターとその家族のシーンが増えることにより、地下要塞に立て籠もっていたヒトラー一族との対比が利いている。今回最も印象に残ったのが、ヒトラー周辺の女性たち。語り手でもある秘書のユンゲは勿論、ヒトラー夫人のエヴァ・ブラウン、そして、我が子を手にかけるゲッペルス夫人。常に笑顔で人当たりの良いエヴァは、何故死ぬまでヒトラーに尽くしたのか?狂信的なゲッペルス夫人とは対照的に描かれており、彼女の悲壮な決意には心打たれるものがあった。「総統」ヒトラーは狂人だったが、女性に対しては優しく寛大な態度をとっており、これはブルーノ・ガンツの演技力の賜物だろうが、実際のヒトラーもそうだったのだろうと思われた。邦題は『ヒトラー』だが、実際にはヒトラーの死後、帝国の崩壊の過程をかなりじっくりと描いており、時代背景やいくつかの固有名詞を知っていればより深く本作を楽しめると思う。何といっても本作の肝は、これがドイツ映画であるということ。ドイツ人のスタッフ・キャストが、全編ドイツ語で正面きってヒトラーを描いたところ。他の「ヒトラー映画」とは一線を画す説得力がある。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-31 21:42:33)
13.《ネタバレ》 ヒトラーのことはこの映画見るまでは実はあまりよく分かっていませんでした(悪い人ってぐらいしか)

最初は意外と優しい人っぽかったし、ところどころそんなヒトラーが見られたが、追い詰められると狂気をさらけ出し、その時に出る言葉の1つ1つが冷酷で恐ろしい。どれが本当のヒトラーなのかと思えてきて、ブルーノ・ガンツの見事な演技もあって非常に考えさせられた。

そしてそのヒトラーが死に、仲間達が自害していくその姿は哀しかったが、そこまでするのかとも思える。

この映画の中で市民が死ぬことを自業自得と言うものの、この映画のような結末も自業自得だろうと思った。


そんな考えを持たせたこの映画はヒトラーの全てではないが最期の部分を知るのでは十分にいい映画。悲惨さや重さがあるけど、それは戦争映画にはつきものだと思う
ラスウェルさん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-22 11:28:19)
12.《ネタバレ》 そう、ヒトラーの内面は、ユンゲの言うように謎である。家庭ではよき夫であるのに、総統としてのヒトラーは実に冷酷。決して文章や当時のフィルムだけではわからない、生のヒトラーが、ブルーノ・ガンツの見事なまでの人体模写によって蘇っています。そしてその当時の空気や雰囲気、敵に追いつめられた絶望的な状況下が、まるで自分がそこにいて目撃しているかのように、生々しく見せてくれます。こうやってドイツ人がドイツ人の手で映画化するというのは、大いに意味があるでしょう。なんせタブー視されているものですから、タブーの中の世界では自由な意見も公平な判断もあったもんじゃない。こういう作品が世に出る事によって歴史をきちんと検証出来る土台作りの一躍になれればいいですね。ヒトラーの思想に「優生学」「弱肉強食の原理」がありますね。彼が書いた「我が闘争」にも、この映画の台詞の中にも出てくる。強い者が弱い者、劣った者を支配する。それが自然の法則であって、情けとかは不純なものだって。この点がヒトラーは悪魔だって言われる所以なんだけど、でもこれはある意味では凄く正しいと思うのね。だって、まさにその力の原理によって、第三帝国は連合国に破れたのだから。これほどの皮肉はないですな。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-15 23:12:29)
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【点数情報】

Review人数 125人
平均点数 7.17点
000.00%
110.80%
200.00%
321.60%
443.20%
5118.80%
61411.20%
73931.20%
83124.80%
91713.60%
1064.80%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review10人
2 ストーリー評価 7.83点 Review12人
3 鑑賞後の後味 7.72点 Review11人
4 音楽評価 6.37点 Review8人
5 感泣評価 6.75点 Review8人
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【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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