1.《ネタバレ》 いわゆる夢オチの部類に入る作品だが、正確に言えば最初からチャップリンが居眠りした先で見た“夢”だし(「担え銃」をよく見ればそうだと解る)、最後も悪夢から目覚める形式だ。チャップリンと警官が絡む作品は大抵チャップリンを追う敵になるが、今回は悪夢から一応彼を“救う”形となるのが面白い。
しかし夢の中でも山高帽といつもの杖を持参しているのが凄い。それ以外の格好は原始人のものだけど。
嬉しくないパンチラ、落とされる原始人たちの王者、一瞬のハーレムと王の帰還、頭を石で打たれる瞬間と警官が警棒で頭をつつく瞬間が結びつく。
劇中のチャップリンにはそれほどの重さと痛みを感じるものだったのだろうか。