アポカリプトのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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アポカリプト

[アポカリプト]
Apocalypto
2006年上映時間:139分
平均点:6.76 / 10(Review 84人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-06-09)
アクションドラマサスペンスアドベンチャー歴史もの
新規登録(2007-02-26)【.】さん
タイトル情報更新(2019-08-04)【Olias】さん
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監督メル・ギブソン
助監督ミック・ロジャース(第二班監督)
演出ミック・ロジャース(スタント・コーディネーター)
キャストルディ・ヤングブラッド(男優)ジャガー・パウ
ダリア・エルナンデス(女優)セブン
ジョナサン・ブリューワー(男優)ブランテッド
ラオール・トゥルヒロ(男優)ゼロ・ウルフ
フェルナンド・エルナンデス(男優)
高橋広樹ジャガー(日本語吹替)
甲斐田裕子セブン(日本語吹替)
東地宏樹ミドル・アイ(日本語吹替)
飯塚昭三ゼロ・ウルフ(日本語吹替)
脚本メル・ギブソン
ファルハド・サフィニア
音楽ジェームズ・ホーナー
撮影ディーン・セムラー
製作メル・ギブソン
ファルハド・サフィニア(共同製作)
タッチストーン・ピクチャーズ(共同製作)
製作総指揮ブルース・デイヴィ
ネッド・ダウド
配給東宝東和
特殊メイクキース・ヴァンダーラーン
ヴィットリオ・ソダーノ
特撮テッド・レイ[特撮](視覚効果監修)
アサイラムVFX(視覚効果)
美術トーマス・E・サンダース(プロダクション・デザイン)
衣装メイズ・C・ルベオ
編集ジョン・ライト[編集]
録音ケヴィン・オコンネル[録音]
グレッグ・P・ラッセル
字幕翻訳林完治
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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18.冒頭から驚きました。独特のメイクにケツ丸出しファッション、女性方はおっぱい丸出し(エキストラのみならず、ジャガーパウの奥さんのような重要な役柄に至るまで)、NHKスペシャルで見るようなジャングルの村がまんま再現されているではありませんか。これを演じているのはプロの役者さんなのですが、ジャングルで生活している人たちにしか見えません。映画であるからにはある程度綺麗に撮ろうとするものですよ、普通。おっぱいぐらいは隠すだろうし、少なくとも主人公にはかっこいいメイクをさせるものです。しかし本作はそのような映画的な修正を可能な限り排除し、徹底的にリアルに作り込んでいます。ここまで再現してくるとは思いませんでした。マヤの都市の作り込みも凄まじいものがあります。実物大セットとCGを見事に組み合わせた(実写とCGの継ぎ目がまったく分からないという完璧な完成度)都市の再現力は、私が見てきた時代劇の中でもトップクラスです。そこに生きる人々の描写も丁寧で、エキストラひとりひとりに至るまで衣装やメイクに手抜きがなく、画面に映る全員に対してきちんと演出が施されています。これ見よがしに巨大建造物を映し出す時代劇は多くありますが、そこに生活する人々を含め、都市の全体像を提示する映画はほとんど見たことがありません。しかも本作の舞台はマヤ文明。古代エジプトやローマのようにしばしば映画の題材になるような時代ならともかく、満足に映像化されたのは恐らく本作がはじめてです。そんな、参照すべき過去の作品もロクにない状態で、ここまでの完成度で過去の文明を描写してみせたことは驚異的と言えます。メル・ギブソンの監督としての才能と、優秀なスタッフを山ほど動員してきたプロデューサーとしての能力、どちらも大いに評価すべきでしょう。こうしてマヤの世界にどっぷり馴染んだところでいよいよ猛烈なアクションがスタートしますが、ここからはメル・ギブソンの才能がフルスロットル。ジャガーパウがゼロウルフの息子を殺した瞬間、「マジかよ」と場の空気が一瞬止まり、一呼吸置いてから追跡部隊が猛スピードで走り出すところからして燃えます。槍を持ってジャングルを走り回るだけのアクションをここまで面白く撮れるものかと、燃えっぱなし、驚きっぱなしでした。追跡者の動きを俯瞰で見せるカメラワーク等、ここでも優秀なスタッフに支えられていることがわかります。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-26 18:51:52)(良:2票)
17.メル監督はもっともっと大評価されてもいい監督だと思う。残酷な描写も徹底したリアリズム。これをグロと単純に非難することは浅薄ではないのでしょうか。

この作品も素晴らしい!話は非常に単純だがハラハラドキドキ。「いったいどうなっちゃうの感」は相当なもんです。カメラワークも美しい。ウイキペディアによれば
アステカとマヤがゴッチャになってるよという批判が載っていたが、こんな聞きかじったような知識をそのまま信用してはいけないと思う。ほんと歴史なんてもんはちょくちょく、実は定説は違っていたなどと書き換えられる事例がいっぱいなんです。

いや、そんなことはどうでもいい。映画とは過去の歴史にインスピレーションを得て、そこから自由にイメージの翼を幅羽ばたかせる。これが映画の神髄だと思うんです。歴史の教科書じゃないんだから。

ラストは呆然。さしずめ井の中の蛙、大海を知らずみたいなもんでしょう。傲慢に堕落しきったあの王国もジャガー・パウやその妻の命をかけた頑張りも、
もはやむなしく、一気に新しい神の名をもって、侵略され滅亡していくんです。

ああ・・・これが歴史というものナノダ。
うさぎさん [地上波(字幕)] 8点(2008-09-28 13:52:47)(良:2票)
16.《ネタバレ》 すごいなぁ、、メル・ギブソンって、、、。
文句とか言うとこがないです。
いいもの見せていただきました。
主人公たちが青い塗料を塗られるあたりで
マヤの有名な「翡翠の仮面」を見る目も変わってしまいました。
[生贄]を求めて熱狂する民衆のおぞましさは「パッション」とも共通するものですが
現在の社会でも「運が悪かった」として社会の「生贄」としての役割を担わされる人もいる。
数年前にあった東海村の臨界事故で亡くなった技術者たちなんて
便利な「オール電化社会」の生贄だったのかもしれないもんな・・・。
熱狂はしないけど「便利な社会の為に仕方ない」なんて思ったりするわけで。
当時の民衆も「作物を収穫する為に仕方ない」と思っていたのであって・・。
人間の社会という「文明の冷酷さ」を表現させたら、メルギブソンが一番だ。
感服いたしました。
グレースさん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-27 00:55:23)(良:2票)
15.《ネタバレ》 とても面白かった。冒頭のは野豚ではなくバクで馬に近いそうです。
シャイだが懐くと非常に甘えたで可愛い。狩って食う程その辺にいたであろう
動物を今では見るのも珍しい絶滅危機品種にまでにしてしまった現代。ジャガーもですね。
冒頭に誰か有名人?の、文明は外から壊される前に、既に内から崩壊しているものである
という意味の言葉。監督は現代に言いたいのはまるわかりです。村人が火を囲んでの
老人の話。「人は色んな動物にあらゆる可能性の贈り物を貰ったにもかかわらず
心の空虚を埋める為、欲し続ける・・世界がもう何も残ってないというまで。」
監督のコメントを最初だけちょっと聞いてみましたが(DVD)、
「伝染する恐れ、恐れるなーこれは大事なメッセージだな」と強調してました。
主人公は第六感みたいな物を持っていて、だからサバイバルに有利だ、と。
なんて言って、父と子が恐れの話をして去る場面に「おお、そして2つのケツが並ぶ。」
とか、小学生みたいなとりあえずお尻、○ンコみたいなギャグ満載で
メルさんていつもあんなんなんでしょうかw結構マジなシーンでもそんなんばっかだった
ので疲れてコメントは始めだけで止めました。あ、そうだ、確かにたった30分かそこらの
描写で村の人々に感情移入出来るようにしてるのは本当に良く出来てる。いじられキャラ
の兄さん?が死に際に助けてくれたのも泣かせた。泣くといったら、村人が奴隷として引
き摺られて行くのを子供達が追い掛けられないとこまで来て、大きいお姉ちゃん(でも8歳
くらい)が「私がみんなを面倒見るから!」と子供ながらに決心して叫ぶ所は一番泣けた。
世界に何もなくなるまで搾取しまくって、これから終わるかもしれない腐敗しきった現代
しかし何が起こっても、恐れないでいよう。伝染する恐怖に飲み込まれるな。
梅干御飯さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-30 01:40:21)(良:1票)
14.《ネタバレ》 「映画秘宝」で掲載されてからというもの長い間待ち侘びていた作品です。端っからこの作品に対して、史実に基づいたマヤ文明の宗教くさいリアリティーなどは求めていなかったで、純粋に娯楽映画として楽しめました。メル・ギブソン監督自身も「ブレイブハート」や「パッション」で養った演出手腕を如何なく発揮し、彼独自のエッセンスが詰め込まれた見事な血みどろ映画へと仕上がったのではないでしょうか。最初のカットから最後まで一瞬たりとも気の抜けない、ある意味爽快なアクション映画です。
シネマブルクさん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-24 11:15:03)(良:1票)
13.《ネタバレ》 ★これは宗教エッセンスをちりばめたホラーサスペンスアクションの変形映画というべきでしょうか。栄華を誇ったマヤ文明も、末期の頃には人心や政治の荒廃・農業の衰退・疫病の流行・他部族との争いなどの諸原因でズタボロの瓦解寸前だったのでしょう。★マヤについての描写はいろいろ批判もあるようですが、僕はメル・ギブソンはマヤについての諸説を吟味した上、自分の主張に合致するものをチョイスしただけと解釈します。少なくとも文明はある日突然興って1,000年間同状態で続き、突然消えうせるものではありません。誤解を生みやすい描写とは言え、ああいう人狩りや首切りがありえなかったと断定は出来ないと思うのです。★後半、ジャガー・パウのわき腹を貫いた矢傷は、逃走の中いつの間にかほとんど回復!ハリウッド映画のお約束?そうではなく、あれはキリストの復活の再現と見るべきでしょう。しかし彼が「キリスト」だというなら、ラストに姿を現す白人たちは?★一見、「彼らが到着するまえから、マヤ文明は荒廃しきっていた。こんな野蛮人たちは滅びて当然だったのだ」とも読めます。しかし映画のタイトルは、例の「ヨハネ黙示録」をどうしても想起させます。単純に白人擁護であるはずがないのです。★復活した「キリスト」は、家族を守りつつ、森の中へ、自然へ=神の元へ去っていく。マヤ文明の最期に引導を渡す白人達。しかし文明に汚れた彼らにも既に神の加護はない、いつの日か同じことが繰り返され滅び去る時が来るのだ、と。・・・★この映画の主義主張を出来る限り好意的に解釈してみました。しかし知られる通り「人格大いに問題あり」の監督ですから、すべて間違ってて、ただのエログロ猟奇バイオレンス映画である可能性も高いです(笑)。★もっとも冒頭の、「宗教エッセンスをちりばめたホラーサスペンスアクションの変形映画」として、メル・ギブソンのテクニックは非常に秀逸だと思います。僕はこの映画の「上手さ」だけでもかなり満足して映画館を後にしたのですが・・・
wagasiさん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-01 15:55:51)(良:1票)
12.われわれの眼に飛び込んでくる、画、画、画、それはそれは、よく練られていて、たいへんすばらしいものだ。われわれは製作者の撮った画を次から次へと、湧き出る残酷な好奇心にどっぷりひたりながら、ながめているだけで良い。
この映画のはなしは単純明快だ。だからこそ、われわれ人間は考える。思考する。人間について、戦いについて。最後のほうで帆船に乗った人間(文明人)が登場し、すこしだけ安堵した。しかし、その感覚は間違いだった。ひとは昔も今も、歴史をつくり、宗教(オカルト)をつくり、哲学し、キリングフィールドを作り出し、いけにえを作り出し、兵器を創り、殺し殺される。しかし、なんてことはない、すべての行動は、ひまだから、おもしろいから、興味があるからやるだけのはなし。人間(動物)なんて全く変わってないのですねえ。マヤ文明と比べりゃ、そりゃーすこしは変わりましたよ。それでは、なにが変わったのか。そうです!殺し殺されの方法が洗練されてきたんですねえ。殺人と防御の方法が進化した。しかし、いまも昔もやってることはまるで同じ。ドッカーン!と一発ですよ。そう!弱肉強食。ただ、それだけのはなし。マヤ文明も、ナチスも、ポルポトも、どっかの原理主義も、元某帝国も、お米の国も、国取物語、すべておんなじですから。そして、永遠に、人間(動物)は戦うことをやめない。くりかえし、くりかえし。これはまちがいない。
しょうがない。でも、私がダイッキライなのは、この映画でもあったように、巨大な力のある組織(国)、グループに生命をおびやかされることですね。絶対に許したくない!いやですよ、ひとのために死ぬなんて。戦うなら、1対1ですね。これなら、やられてもあきらめがつく。わたしはマジョリティーが大嫌いだ!(でもそう言いながら、その平安のなかで、のうのうと生きている私。だから、性格が卑屈になる。卑屈になる必要なし!恐れる必要なし!うーん、なんだか元気がでてきたゾ!by植木等)
男ザンパノさん [映画館(字幕)] 8点(2007-06-19 01:10:55)(良:1票)
11.《ネタバレ》 キ○スト様をフルボッコした映画から3年。
その血なまぐさい衝撃を今度はマヤ文明で!?
これは現代のエルトポであろうか?
どの場面を切り取っても正に神。まるでナショナルジオグラフィック!
迫力がすごい。並みの映画とはスケールが違う。これが映画だ!とでもいうかのようだ。
並みの映画は反省するしかない。
映像の中に神が宿る映画を久々に見た。
当時の恐ろしい儀式の再現度は神がかり。
博物館や図鑑でしかなかなか見ることのできない文明をハイクオリティーで映像にしただけで資料的価値と意義がある。
なんだか違うと思うけどパゾリーニのアポロンの地獄を思い出した。
この映画は人の原始の美しさ、勇敢さ、そして野蛮さを体感することができる。
音楽が非常に良い。
疫病の巫女少女は印象に残る。
お腹がキリキリと痛むような人間の腐敗ぶりと暴力はパッションに通じるかも?
人間と自然の迫力は僕の知る映画では頂点に近い。
ゴシックヘッドさん [DVD(吹替)] 8点(2012-12-28 23:15:55)
10.壮絶な映画でした。色々衝撃的なシーンがありましたけど、一番印象に残ったのが予言をしていた子供の目ですね。凄みを感じました。個人的にはかなり惹きこまれて鑑賞できましたが、目を背けたくなるような展開や描写の数々に、一人で観て正解だったなと思いました。結局マヤ文明ってなんで滅びたんでしょうね。
sava1100さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-19 10:22:19)
9.《ネタバレ》 残酷描写がキツいので他人に勧めようとは思えない映画ですが、かなり気に入ってます。我が国を含めいろんな国で生け贄の風習がありましたが、生け贄に選ばれた人の心境についてたまに考えることがあります。神を本気で信じていたような時代に、自分の身(血肉)を神に捧げるということは、どのくらい誇らしく思えたのか、そして殺されることへの恐怖はどの程度だったのか? この映画の主人公は違う社会の神のために勝手に生け贄として運ばれるので、名誉も何もあったもんじゃないだろうし、怖いだけだったろうな。道徳をはじめとするいろんなルールがまだまだ幼稚だった原始的社会のなかで、人々の日常にはどれだけの不安と恐怖があっただろう? アルタミラやラスコーの壁画は、当時の人々がそれに向かって矢など放ち、狩りで野生動物に向かっていく勇気を喚起するのに使われたと聞いた記憶がありますが、刃物や矢を持つ(何しでかすか分からない)よそ者や恐ろしい野生動物と同じ空間で生きていくということのしんどさをこの映画で感じました。ラストの海岸のシーン大好きです! 必死に世界大戦してる最中にUFOがやって来たような衝撃でした(笑) 実際にそうなったらば、この星で今もどこかで行われている戦争も、先進世界からのビジターの目にはかなり幼稚ないざこざに見えるんでしょうね。
だみおさん [DVD(吹替)] 8点(2010-06-13 00:38:41)
8.《ネタバレ》 久々に此処までものすごいアクションが連続する映画を観た気がします。話としては先が非常に読める展開なのですが、そのベタさを逆手に取った熱い展開が繰り広げられます。敵に狩られる側だった主人公が、自分のテリトリーに入ってから逆に敵を狩る側になるのはランボーみたく面白かったです。
本当にここまで出来の良いアクション映画は中々無いと思います。要所要所で入るサスペンスなシーンも非常にハラハラドキドキもので最初から最後までアドレナリン出っぱなしでした。
ただ最後の船が来て助かるという展開はなんだかなぁ。ご都合的過ぎる気がするし、あの話の流れに合ってない様な気がしますね。
民朗さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-12 23:30:30)
7.《ネタバレ》 ナショナルジオグラフィック誌2006年10月号からの引用です。
【南米メキシコ・テオティワカンの「月のピラミッド」で死の儀式の痕跡が発見された。
愛知県立大学の教授杉山三郎とメキシコ国立人類歴史学研究所のルベン・カブレラ・カストロが率いる調査隊が、月のピラミッドから身の毛もよだつ埋葬跡を発見したのだ。埋葬跡は5カ所に及んでいた。
月のピラミッドの埋葬跡には、胴体から切り離された頭蓋骨や、異民族の戦士や聖職者の亡骸、肉食の哺乳類、猛禽類、獰猛な爬虫類の死体が残されていた。
いずれも生け贄として神に捧げられたようだ。】

このように映画での描写のように、生け贄として異民族を殺害することは行われていたようです。
当然ながら『異民族』からすれば迷惑この上ない話であって、逃亡を図る者もいてもおかしくはありません。
史実に着想を得た逃亡劇と言えると思います。

生け贄のシーンは確かにリアルすぎて胸が悪くなるような描写も多々あります。
首を切り落とされた胴体が血を吹き出しながら階段を転げ落ちていくシーン。
無数の死体がうち捨てられた巨大な窪地。
でも、それはメル・ギブソン一流のリアリズムであって、残虐シーンを描きたかったわけではないという印象を受けました。
人間本来の自らと家族の生命を守るという本能を描きたかったのでしょう。

逃亡シーンの描き方はやや冗長な印象がありますし、反撃に出る部分ではランボーを思い起こさせるようなシーンもあり、やや不消化な部分があったように思います。
もう一捻り欲しかったところです。

前半で描かれる主人公の集落での平和で楽しげなシーンはそれだけで秀逸と思いますし、生け贄シーンとの対比という意味でも重要なシーンです。

個人的には好きな作品です。
kazu-chinさん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-21 09:11:01)
6.マヤ文明の様子をリアルに描いた作品は初めて観ました。メル・ギブソンは監督に専念していただきたいです。
くだごんべさん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-14 20:14:06)
5.《ネタバレ》 冒頭からのバク狩りに引き続いた獲物の内蔵分けで、「ああ、結構エグそうな映画!」
と覚悟はしました。不妊症の男に獲物の睾丸を食わせ皆で笑う、そのあとの「すり込む
と効くぞ」と渡したトウガラシ様粉末などで村中で笑い物にするなどと、
原始時代には、性が大きな笑いになっていた事を思い知らされました。
その様に原始的な生活をどのように表現したかを幾つかあげてみます。
▼穴に落ちた息子の足の切傷を大蟻に咬ませて縫合する、石器はエリート
のみの持ち物であった、ボディ・ペイントの色で階層が区別されていた、奴隷売買は
女性のみであった、などでした。加点2
▼ひたすら逃げるのみで、ラストにスペイン艦隊が現れ、あれほど周りの部族を
恐れさせていたマヤ族も滅亡の悲劇をすぐ味わう事になるんだ、という事は
頭では分かっていても、なぜかすっきりしない終り方でした。減点3。
それにしても疫病にかかり、マヤ族の滅亡を予言する少女は、「砂の惑星」
のポールの妹を思い出させました。もっとオドロオドロシイ方が面白かったのに!
▼あのモブシーンや大規模なセットは、CGではなかなか出来そうにもない感じがして、
やや点数が加算されました。加点4
(通常の映画への点を5点と計算します):総計8点
亜酒藍さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-06 01:52:45)
4.《ネタバレ》 懸命に守ってきた財産や家族、プライド。己が命と同等に大切なものを一方的に奪われる痛みたるや想像を絶します。侵略の罪は果てしなく重いと考えます。主人公と同じく怒りと恐怖に打ち震え、自身の無力さに絶望しました。体の芯がジンジンし、硬直しました。ゆえに主人公の逆襲には大きなカタルシスがありましたし、結末には心から安堵しました。逃げることではなく戦うこと選択したジャガー・パウ。追われる限り逃げなくてはなりません。其処に尊厳などあろうはずもなく。主人公の父が言う「怖れるな」は、「勇気を持って立ち向かえ」ということだと感じました。ただ、彼は矛盾していたとも思います。侵略の予兆から目を逸らしたのは、恐怖に蓋をしただけではないでしょうか。それでは意味がありません。勇気を持って脅威に立ち向かうべきでした。侵略を憎むこと、自らが侵略しないのは当たり前。重要なのは侵略されないために何をなすべきか。自分の(我が国の、我が人種の)狭い価値観で物事を判断するのは、あまりにも危険な行為だと感じました。最後に冒頭の一文「文明は内部から崩壊する」について。外的要因(キリスト教宣教師団)を肯定する言い方に聴こえますが、自分は支持出来ません。人を生贄にする野蛮な原始宗教も、博愛主義のキリスト教も、主人公にしてみれば同じ侵略者に違いありません。自己の存在を肯定し、自分たちの文化文明に誇りを感じるのなら、他者のそれも同じように尊重すべきだと思います。主人公は“新たな始まり”を求めて森を目指しました。彼らがこれから築くであろう新たな財産が、彼らの手に在ることを願うばかりです。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-04 18:55:59)
3.力強く、美しい作品。捕虜の青年が追っ手から逃げるという単純なストーリーを、ジャガーや太陽といった象徴物やジャングルの美しさを捉えながら一気に魅せられる。主人公が恐れを克服して立ち向かう姿にも胸うたれました。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-26 19:14:04)
2.《ネタバレ》 エグくて、ちょっと最初は最後まで見れるかと思ったけど、ところどころ目を背けつつスピーディーな展開なので最後まで一気に見れた。あまり古代文明(特に南アメリカ)が舞台の映画を見たことなかったので、私には馴染み深くなく新鮮に面白く見れました。
kayoriさん [映画館(字幕)] 8点(2007-06-17 23:29:29)
1.《ネタバレ》 一見、マヤ文明が絡んだ小難しい学術的な映画と誤解されているという記事を見たことがあるが、実はとても単純明快な娯楽アクション大作。
生身の肉体を駆使したアクションは思わず力が入って見入ってしまう。
特に一番のクライマックスといえる深いジャングルの中での逃走劇の疾走感、緊迫感は大したもの。
その反面、村の襲撃シーンや生贄シーンでの容赦のない殺戮場面はかなりエグめで他の観客とか嫌悪感を表す声とか聞こえたが私はそれよりも展開の面白さに惹きつけられてあまり気にならなかった(冒頭のあるシーンにはちょっとウゲっと思ったけど・・)
完全末期のマヤ文明国家の退廃ぶりを表すシーンも圧巻でとても見所の多い映画と思う。

ラストで主人公がやっと家族と再会できた後に目撃する新たな『略奪者』の出現を匂わせて、ただのハッピーエンドにさせない感じも好きだったりする。
足を運んだ劇場では正直、ガラガラなのが悔しい・・某超大作続編映画より面白いと思うのに・・・。

まりんさん [映画館(字幕)] 8点(2007-06-17 17:43:50)
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【点数情報】

Review人数 84人
平均点数 6.76点
000.00%
100.00%
211.19%
355.95%
433.57%
51214.29%
61214.29%
71922.62%
81821.43%
91011.90%
1044.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review8人
2 ストーリー評価 6.46点 Review15人
3 鑑賞後の後味 6.80点 Review15人
4 音楽評価 6.53点 Review13人
5 感泣評価 4.57点 Review14人
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【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
音響効果賞 候補(ノミネート) 
音響賞ケヴィン・オコンネル[録音]候補(ノミネート) 
音響賞グレッグ・P・ラッセル候補(ノミネート) 
特殊メイクアップ賞ヴィットリオ・ソダーノ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2006年 64回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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