蟻の兵隊のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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蟻の兵隊

[アリノヘイタイ]
The Ants
2005年上映時間:101分
平均点:7.88 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-07-22)
戦争ものドキュメンタリー
新規登録(2007-08-20)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2009-05-01)【+】さん
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監督池谷薫
あらすじ
奥村和一の体内には、今も第2次世界大戦時に受けた無数の砲弾の破片が残っている。彼は軍命で戦後も中国に残り、中国内戦を戦った。だが長い抑留生活に耐え、帰国した彼を待っていたのは逃亡兵というレッテルだった。彼は元残留兵たちと共に国を相手に軍人恩給を求め、最高裁に上告。その証拠を探しに中国にも足を延ばす・・・。 奥村和一、80歳 人生最後の闘いに挑む。
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1.《ネタバレ》 ドキュメンタリーでいいのは、予定調和をカメラが裏切っていくところ。元日本兵の奥村さんが中国を訪問し、初年兵教育の最終試験として初めて人を殺した場所を訪れた後で、生き残った中国人の家族と対面するシーンがある。おそらくカメラは、謝罪と赦しのようなところを撮れればいいと思っていたのだろう。ところが奥村さんは、そのとき国民党軍と八路軍との間で妥協があったのではないか、ということを厳しく問い詰めだす。奥村さんの中に急に皇軍がよみがえったような感じ。もちろん司令官に裏切られ一部隊ごと中国側に傭兵として渡されたことへの恨み・悔しさ・死んだ戦友への義務などのもろもろが芯にあるのだが、彼の主張の根に感じられるのは、我々は皇軍として戦ったということを確認したい、という念願なのだ。あそこで奥村さんという個人が、兵士の経歴ごと・60年という歳月ごとまざまざと立ち上がり、彼の悔しさがひしひしと迫った。枯れるとか諦観とかの対極で深く怒っている老人像が、こちらのステレオタイプを砕いていく。ドキュメンタリー映画を見て良かったと思う瞬間だ。そしてこの司令官の卑劣さ・上部ほど無責任になり生き残る体質が、軍隊の本質なんだなあと思う。終わりの方、靖国で小野田さんとやりあう場は、いささかこしらえ過ぎかとも思ったが、どちらも残留者でありながら、小野田さんは中野学校出のエリート中のエリート、奥村さんは赤紙で引っ張られた一兵士、という違いが出た。皇軍教育を叩き込まれた小野田さんがあの戦争を自信を持って肯定するのに対し、奥村さんは「私は戦争を知らないかもしれない」という境地に至る。この境地が大事だ。元自衛隊の田母神某と小野田さんてそっくりに見えるんだけど、軍のエリートって同じ単線的な思考をして同じ顔になるものなのか、彼らには「私は知らないかもしれない」という謙虚な・しかし思考の始まりには必須な境地は訪れっこないだろう。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-20 12:23:38)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 7.88点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6112.50%
7337.50%
8112.50%
9225.00%
10112.50%

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