48.他の方のレビューを全部読みましたが、騙された騙されたの連発で、一人くらい最初から全部読めたって人が居てもいいんじゃないの?って思いました。なんて偉そうな事言ってお前はどうなんだ?と言われそうですが。私は全く騙されてなんていな……嘘です、思いっきり騙されました。 これはずるいですよ。巧妙に引っかけようと脚本を練りに練っているわけですから。さらに映像でも騙そうと巧妙な仕掛けを施しているとなれば手の打ちようがありません。 これから見ようと思う方はどうぞ無駄な悪あがきはやめて逆に思う存分騙されましょう。 するとどうでしょう。次第に騙される事自体が快感に変わるはず。そして気が付けば、当然のように2回目を鑑賞している事でしょう。ほらあなたもレッツ騙され!(何のこっちゃ) 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-22 16:59:00) (良:2票) |
47.《ネタバレ》 鮮やかに決まる仕掛けの数々に座布団をあげたくなっちゃう。目の前でパーツがかちかちとスライドパズルのように移動して、状況が組み合わさって見えてきたその絵に驚嘆。大泉、堺、佐々木、誰一人観客を引っ掛けようと演技しているわけじゃない。観てるこっちが勝手に誤解するようにリードされてるんだけど、でも痛快。 まさか大泉が全部持って行っちゃうとは思わないでしょうが。 世間ズレした佐々木探偵が完敗するとも思わなかった。 教室で大泉がすれっからしの探偵に言い放つセリフが実に真理で男らしい。正論をこのトボけたキャラクターが言うから直球になるんだな。 とにかく編み方の綺麗な脚本です。何度も観ました。 【tottoko】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-09 23:46:27) (良:2票) |
46.《ネタバレ》 この人の映画は、左脳をフルに使わされる。最近は、右脳全開の映画のほうが“映画的”ということで評価されがちだが、我々は左脳も持っているのだから、こういうシナリオに手間をかけた作品も堪能したい。脳にギリギリ一杯までハテナを詰め込まれて、それが後半消化されていく心地よさは、右脳映画では味わえないものだ。冒頭、新婚夫婦の生活スケッチのように見せて、なんだか分からない山本圭をうろつかせる(この監督のことだから義父ということはないだろうと確信)。これいったい誰なのよ、とちゃんと引っ掛かるようにしてあり、その後、どんどん引っ掛かりが脳に堆積していくわけだ。田畑智子はキャバレーの売れっ子には見えないなあ、とか(ラストの彼女のかわいかったこと)。さあ騙してもらおうか、でも簡単には騙されないぞ、という気持ちでこちらは見ているわけで、その気持ちに挑んだり迎合したりする、作者の呼吸のよさが醍醐味。そして全体としてトリックのためのトリックで終わってしまわず、“得にならないこと”をする主人公たちの、単に権力の犬になったわけではない気持ちのよさが描かれ、そこで『アフタースクール』(放課後=卒業後)という題も暖かく決まっている。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-05 11:56:59) (良:2票) |
45.上手い落語のよう。アラを探すのは野暮ってもの。 【veryautumn】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-02-17 09:24:17) (良:2票) |
44.何を書いてもネタバレになってしまう。映画が始まった瞬間から、すべての観客は騙されている。エンドロールが流れ、客席からどよめきが起きた映画はこれが初めて。 【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-05-30 08:16:18) (良:2票) |
43.《ネタバレ》 「なんか理科室の匂いがするな」。大泉が佐々木の車に乗り込んだときの台詞です。この言葉が本作の構造を言い表しています。アフタースクール=放課後。学校をとうに卒業したはずなのに、今なおどっぷり“学校漬け”の大人たち。そんな図式が見えてきます。理科室の匂いとは、みなさんご存知のとおり酢酸臭です。佐々木が根城にするアダルトショップにもご存知…じゃないかもしれませんが、独特のニオイがある。何となく似ている。どちらも実験資材が揃っていますしね(笑)。大人の視聴覚室に、大人のクラブ活動。それに生徒会長選挙ですか。よくよく日本人は学校が好きなよう。というより、学校も一般社会も変わらないということなのかもしれません。世間の荒波に揉まれて人は変わる。広い世界を知る。でも井の中の蛙が公園の池を見て、全てを分かった気になっているだけかもしれない。大人になるとは、どういうこと?私達は一体何を知っている?内田けんじ監督のシニカルな視線がイタ気持ち良いです。でも決して嫌らしくないのは、監督が人間を根本的に信用しているからじゃないかと思いました。本作も今までの作品同様、監督の人柄が窺える映画でした。決してトリッキーな脚本だけがウリの作品ではありません。でも、やっぱり上手い。緻密な脚本には相変わらず唸らされますが、キャスティングセンスがまた抜群です。特に田畑智子。あの顔じゃなきゃ、この役は務まらなかった。子供の頃から変わってないと思うもの。反芻すればするほど、味わいが増す作品だと思います。あえて欠点を探すなら、上手すぎてインパクトに欠けることでしょうか。「器用貧乏」と呼ばれないための魅力的な画作りを要望します。 贅沢ですみません。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-05-26 21:26:19) (良:2票) |
42.《ネタバレ》 うどんやさんのシーンですが、ちょっとネタばらしが早すぎる気がしました。片岡組長が入ってきてから警察が初めていたことがわかるという方が、見ているほうにはもうちょっとどきどきできたかなと思う。 【pokobun】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-08-16 20:56:57) (良:1票) |
41.《ネタバレ》 途中まで、出てくる人物それぞれにそれぞれのもくろみがあって、5つどもえみたいな、複雑な設定で、いったいどんなことになっちゃうんだろうと思わせながら、ラストでいっきにそれを単純な設定におとしこむという手腕は見事でした。キャストでみたんだけど、それぞれの役者が説得力のあるいい芝居をしてました。ただ、この「状況」のなかに外からまきこまれた格好になった○○が、最後にぐちを言うと、隠れ主人公に罵倒されておしまいというのが、ちょっとかわいそうな感じがしましたね。ここをもう一つ工夫すると、ずいぶん後味が変わってきたのではないかと。でも楽しかったです。 【小原一馬】さん [地上波(邦画)] 8点(2011-01-21 10:04:11) (良:1票) |
40.《ネタバレ》 鑑賞中、徐々に蓄積して行くモヤモヤや疑問が、映画の折り返し地点で見事にひっくり返って行く展開は快感です。見終わった後、即座に最初から見直してしまいましたよ。それと不思議なくらい、大泉洋がカッコイイのもポイントが高いですね(笑)。 【幻覚@蛇プニョ】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-28 01:35:52) (良:1票) |
39.《ネタバレ》 こわい伊武雅刀の組長が罠にひっかかるところが痛快。前作に比べるとキャストが豪華になってますが、皆いい味を出しています。個人的には、えらいことをやってのけるわりには煮え切らない堺雅人が良かった。こんな複雑な脚本を考える内田けんじには感心しますが、新作が出たら絶対見ようと思わせる貴重な監督さんです。 【きーとん】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-07 16:15:50) (良:1票) |
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38.脚本、仕掛け、さらにはキャスティングまでジャストフィット。何だか大げさな話しでどこに終着点があるのかと思ったが、結局は普通の日常に還る。色々と細かい仕掛けが施されていて見終えた後にわかってくる。 いやあ、とてもよく出来た映画だ。近年の邦画は「アタリ」が多いなあと思う。 【胴】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-06-27 06:33:30) (良:1票) |
37.大金を掛けた作品もいいけど、こうした練りに練られた脚本の作品を見た方がずっと得をした気分になります。もう一度見たくなる作品ってそうそうないよ。 【tonao】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-29 21:37:58) (良:1票) |
36.《ネタバレ》 今年見た邦画の中では個人的にナンバー1です。多分オチを知ってから2度3度と見返すともっとジワジワ来ると思う。キャスティングも脚本もほぼ完璧で、一部強引な展開や、辻褄合ってるかな?と疑問の残る所はあるけど、非常に完成度が高いです。観客を見事に思い込ませます(騙すとも違う)し、力関係が中盤~終盤に変わってくるような気がするけど、実はスポットを当てている部分が違うだけで、最初から同じ方向に進んでいるだけというのも斬新。1カット目からいきなりそれが始まってるのが見事。「アフタースクール」ってタイトルもいいですね。選挙演説が生徒会長選挙と重なったし、理科室とアダルトショップは確かに臭いが近い気がするし、堺さん演じる木村は学生時代から今まで変わらずお人好しで憎めない(^^; キャスティングも非常に魅力的なので、1度だけで全貌が掴めなくてももう1度観る価値があると思います。最後のエレベーターのシーンも何とも笑顔になってしまいました! 小生は男なんですが、「篤姫」で家定を観てから、すっかり堺雅人さんの虜になってしまった・・・(笑)どうでもいいけど産まれたばかりのはずなのに、赤ちゃんデカッ!!! 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-07 21:49:01) (良:1票) |
35.前作「運命じゃない人」で、衝撃のスパイラルムービーを見せつけた内田けんじ監督の最新作。またもや、人の思惑と思惑がストーリーの“裏側”で入り交じる展開が見事だった。 何も考えていなさそうなやつが、実は秘めている企みの妙。確信犯的なストーリー以上に、人間が常に秘めている表には出さない感情と真相に、面白味を感じた。 今作では、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人と、それぞれに味わいを持った性格俳優がメインを張っていることも、「人間の深層(真相)」という部分で、深みを持たせる要因となっている。 日本には今、エンターテイメント映画のジャンルで、良作を連発できる映画監督は少ない。 肯定的な意味で、“同じような映画”を連発する監督が少ないのだと思う。 内田けんじ監督には、今後も、積極的に観客を騙し続ける映画を量産していってほしいものだ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-07-13 12:04:45) (良:1票) |
34.《ネタバレ》 まさかしょっぱなかなだまされてるなんて思いもしなかった。 お父さんと思っていた人がお父さんでなく 妻だと思っていたのが妻でなく 追い込まれていたと思っていたのが追い込んでいた。 いやたしかに言ってないけど! いやだまされました!でも会場が笑ってるほど笑えませんでした。 そりゃくすりとはしたけど笑うというと・・・ 【とま】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-06-02 01:50:23) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 まず最初に書きたいのは、すごく不思議なことに、 「なんか理科室の匂いがするな」という言葉の10秒前から 映画館に酢酸の匂いがしてきたことです。 最近の映画館ってそんなこともできるのですかね? まぁ話は戻って映画の話。 前に運命じゃない人を見てこの監督への期待も 最高の状態で行きながら満足できる映画でした。 しかしながらこの映画の売り文句である軽く見ると騙されるという点。 売り方の問題ではありますが、 これが騙すために作られた映画であるということが気になってしまいました。 果たして話の中で全くの違和感がないかと言えば、 この映画は消化できない違和感が多々あるのです。 話のつくりも上手い、話自体もしっかりしている、 それなのに不思議と騙されてスッキリしない。 自分としてはそれは騙すために作られた話からなのではないかと思ったわけです。 とまぁいろいろと述べてはきましたが、 映画としての完成度は今年見た映画の中ではナンバー1ですし、お勧めです。 2回みたくなることは覚悟してください。 |
32.《ネタバレ》 緊急事態宣言下で、GW中は家の外に出ずに自粛 せよとのお上の御命令で、しょうがなくTV番組表を見たらやって いたのでさして期待もせず暇つぶし程度に観たのですけど、これ は、なんというか・・・めちゃくちゃ面白かったですね。 始まってから何だか人間関係も状況も良く分からず、謎が深まって いくのに引きずられて最後まで観てしまいました。中学時代の初恋 なんかも絡めてなんとも切ないエンディングでした。 巧みに観る側に真相を悟らせず誤解する方向に誘導するようにセリフ をうまく選んでいたというか、そこに最大の努力と細心の注意を払った という作品のようです。 義理の父だと思ったらデカ長だった、団地の住人のおっさんだと思った ら警備の刑事さんだった、探偵さんは騙していると思ったら自分が騙さ れていた、そして最後のエレベーターのシーンの種明かしといい、細部 にまでこだわったなかなかの脚本力です。 だから通常の作品のような突っ込みどころが突っ込みどころとして成立 しなくなってしまうという異色の作品に仕上がっています。 俳優さんたちもそれぞれに個性的で、うまい配役でした。中でも大泉さん の演技がなんとも言えない味を出していました。 【キムリン】さん [地上波(邦画)] 8点(2021-05-04 12:46:51) |
31.《ネタバレ》 どんでん返しの連続の映画。初見は、心地よく騙された。と共に、監督は大変だなあとも思えた。このレベルを続けるのは難しい。でも、期待したい。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-01-30 22:00:34) |
30.大泉洋と佐々木蔵之介の2人が上手い。怪しい探偵に訳も聞かされずいいように使われる先生。友達が事件に巻き込まれたので仕方がないのかと思って観てたが、実は全然違いました。ラスト10分で次々と明らかになっていく人間関係で、それまでのよくわからない線が繋がります。なかなか良くできてましたね。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-07-22 18:38:35) |
29.《ネタバレ》 鍵泥棒が超楽しかったので、引き続きの鑑賞。前半、というか尺の六割相当の一時間過ぎまで「あーー、これは外れだったのかぁ」と後悔しまくり。 つつも、ここでの評点を信じて見続けました。 結果8点でした。皆様、ありがとうございました。鍵泥棒には及びませんでしたが、十分に楽しい作品でした。 惜しむらくは、謎解きをもう少し時間かけて丁寧にして欲しかった。見終わって、一緒に見た相棒と「あれこれ」と感想を言い合って。「あーーそうだったのかぁ」と気づかされること多数。 そして「近日にもう一回見よう」と結論。 上映時に見ていたら、二度映画チケットを購入したでしょう。 大泉さんの起用がズバリ当たり。 巻き込まれて迷惑と思いつつも、人がよくて何となくやってしまう感のイメージぴったりの役者さん。 だから私も相棒も騙されたのでしょうが・・・ うどん屋で一斉に離席して、「オメェなんか興味ないんだよ」のシーンは、スカッとした。 上記から一週間。 で、再鑑賞しました。こんなに短期間で再鑑賞したのは、約三千本みた中で 生まれて初めて。 なるほど・・そういう伏線もあったのか! と驚かされること多数。 スゲー作品です。 惜しむらくは、・・横浜のホテルで明るいうちに乗り込んだのに、 世田谷?の到着が夜になって、レッカー移動が夜中2時になったのが・・・??? ホットケーキ以外に時間を過ごしていたのなら、最後のあたりに もう少し、それらしい演出が欲しかった。 |