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「女の小箱」より 夫が見た

[オンナノコバコヨリオットガミタ]
1964年上映時間:92分
平均点:7.44 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(1964-02-15)
ドラマサスペンスラブストーリーミステリー小説の映画化
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タイトル情報更新(2012-10-14)【イニシャルK】さん
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監督増村保造
キャスト若尾文子(女優)川代那美子
田宮二郎(男優)石塚健一郎
川崎敬三(男優)川代誠造
千波丈太郎(男優)吉野元男
小沢栄太郎(男優)大曽根大作
花布辰男(男優)重役A
星ひかる(男優)重役B
高村栄一(男優)重役C
橋本力(俳優)(男優)定見刑事
中条静夫(男優)谷田勇
小山内淳(男優)長野刑事
谷謙一(男優)敷島加工社長
伊東光一(男優)浅井専務
大山健二(男優)医者
当銀長次郎(男優)バアの青年
仲村隆(男優)大曽根の秘書
伊達正(男優)李公明
早川雄三(男優)京極孝男
岸田今日子(女優)西条洋子
江波杏子(女優)青山エミ
町田博子(女優)津村光枝
見明凡太朗(男優)山岡清
原作黒岩重吾
脚本高岩肇
野上龍雄
音楽山内正
撮影秋野友宏
製作大映(東京撮影所)
配給大映
美術渡辺竹三郎
編集中静達治
録音飛田喜美雄
照明伊藤幸夫
その他東京現像所(現像)
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1.《ネタバレ》 田宮二郎はやっぱり怖い。
あのコワモテに、あの人を寄せ付けない雰囲気、そしてあの体格。
全てが怖い。
そのキャラクターが見事に本作のキャラクターとマッチしている。
まさにハマリ役。

田宮二郎演ずる男は、金のためなら何でもしてきた男。
まさに出世欲と金欲のかたまりの様な男だ。
ある日、その男は大会社をのっとるために、若尾文子演ずる女に計算づくで近づいていく。
最初は若尾文子を騙すために近づいたのだが、すぐにその魔性の女の虜になってしまう。
「大会社をのっとる」という本来の目的は達成したものの、若尾文子に「だんなと別れて俺と結婚してくれ」と迫る田宮二郎。
それに対する若尾文子の切り返しが凄い!
「私と結婚したいなら、大会社をのっとるあなたの夢を捨てて。私をとるの?それとも会社をとるの?二つに一つ。どっちをとるの?さぁ、どっちをとるの?私?それとも会社??」
これだ。
この迫力。
まさに“にじりよる”若尾文子の魔性の女の迫力炸裂!

男にはメッポウ強く、押しの強さもハンパじゃないコワモテ田宮二郎も、これには完敗。
最初は多少反抗してみたものの、「わかりました。あなたをとります。会社をのっとる夢は捨てましょう。」とアッサリ男の夢を捨ててしまった。

どんな怖い男より、魔性の女の方が怖いし、力も強い。
あの田宮二郎の筋肉質な体も、女の柔肌の前には力のない物体と化してしまうのだ。

あぁ、何たる女の怖さよ。
そして、純情な愛の強さよ。
田宮二郎が男の夢を捨てたワケは、若尾文子の性的な魅力によるところはもちろんだが、田宮二郎が若尾文子に対して持ってしまった「純粋な愛」もその一因だ。

「愛した女の為なら何でもできる」
この、愛の力の凄さが、見事に表現された作品だ。

秀作揃いの増村保造作品の中でも、本作は上位にくる傑作であろう。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-07-11 02:20:08)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 7.44点
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200.00%
300.00%
400.00%
5111.11%
6111.11%
7333.33%
8111.11%
9333.33%
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