4.《ネタバレ》 映画を見終わった後に、原作を読みました。原作と映画、全然違う!!!作品が面白いどうこうは置いておいて、とにかく脚本が凄いです。以下思いっきりネタばれです。映画と原作の違いメモ。
1)映画では数名の、重要人物最初から出て来ない(最大の犯人候補すら)
2)その分の補てんを自然に出来る人物数名追加
3)ある登場人物の性格設定変更(もはや残るは名前のみレベル)
4)原作で重要な人物関係を映画では一切絡ませない(親子とか実は、親子とか)
5)暗殺者の人格大幅に別人(上映時間の短縮に貢献)
6)原作で死ぬ人を映画で殺さず、別の事に活かす(原作で死んだ時びっくりした)
7)それで生じた現象で、映画での犯人の候補が1人増(謎が増えるのは良い事です)
8)原作ではぶっ飛びの、映画向けな出来事を思い切ってカット(実際では有り得なさそうな事なので、真実味で言ってもカットで正解)
9)ラングドンさんに危険な行動させず、あまり怪我をさせない(時間の短縮&年相応)
10)爆発物の取り扱い仕様の変更(多分映画の仕様の方がベター)
11)現実?のびっくりエピソード、アイテムを一切披露しない(マジかよ!?と思った)
12)恋愛の駆け引き一切カット
13)重要アイテムの1つをまさかの変更
14)ラングドンさんへのご褒美変更
15)最大の驚きは、犯行動機の最大の要因エピソードのカット冷や汗
16)原作では全体的にTV放送されちゃう事態について、映画ではそもそもTVクルーすら出てこない
要は、具沢山過ぎる原作と上映時間の限られる映画が、同じ筋道辿りながらも色んな設定を変更し改善し、原作から美味しいものだけチョイスした別の作品。カレーと肉じゃがみたいな関係の作品に仕上がりました。さらに脚本家の偉い所。具体的に言うと、ラングドンさんが最初に呼ばれる場所をセルンからヴァチカンに変更したけど、初登場シーンを水泳中にしたこと。原作では水泳に関して、たった一行回想で触れただけでした。でもカットしまくりの中にもしっかり水泳のことに映画でも触れたから、酸素が送られなくなった部屋でも、若い男の人より先にラングドンさんはぶっ倒れなかった理由にちゃんとなってるのです。原作読んでてその一行読んだ瞬間、はっとしたよー。