27.《ネタバレ》 ハリウッドではハイスクールのプロム(卒業ダンスパーティ)をテーマにした青春映画がひとつのジャンルになっていますね。邦画ではいわゆる“学園祭映画”というジャンルが相当しますが、本作こそがこの“学園祭映画”の始祖になるんじゃないでしょうか。 まず芦原すなおの原作小説が、まるで大林宣彦が映像化することを想定して書いたんじゃないかと思えるほど、大林ワールドにピッタリなんです。地方の県立名門高校の高校生活がとてもノスタルジックで、経験者には世代を問わずとても懐かしく感じるでしょう。 そして全篇を彩る讃岐弁ワールド! 中でも「あんじゃるー!」のインパクトは強烈でして、いまだに心の中では使わせて頂いています(気色悪い、という様な意味です)。登場キャラの中ではやはりお寺の息子・合田富士男くん、高校生のくせに既に名僧の貫禄ですがあの口八丁ぶりなら営業マンやってもトップとれます。彼を演じたのは大森嘉之という俳優でこの後あまりパッとしない映画歴ですけど、本作に関してはまさに鬼神の様な演技でした。 主人公の甘ったるいナレーションやカメラに話しかける手法にはけっこう抵抗ある人が多いでしょうが、実はこれが原作小説の雰囲気を良く表現している事は確かです。誰もが経験した高校生活からノスタルジーを引き出す技に関しては、やはり大林宣彦はピカイチだと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-07-03 23:59:52) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 バンドが組みたい。 メンバーを集める。 バイトをしてお金をためる。 楽器を買う。 練習場所を探す。 練習する。練習する。練習する。 ・・・そして本番。 ただこれだけのことなのに、面白い。 二時間以上だけど、長さを感じない。 とても心地良い作品です。 何より、合間にはさみこまれる、女の子たちとの一瞬エピソードがたまらないです。 まさに「あるあるネタ」の「瞬間バージョン」。 その刹那に気づいて共感できる人はより楽しめると思います。 文化祭前日の夜の準備。 響く警報ベル。 集まる人々。・・・ただのミス。 !!!しかし、その偶然を利用して、「明日頑張ってください。」と声をかけてくる見ず知らずの女の子。それ以上の追加エピソードは何もなし。 良いですね!良いですね! すっごくわかります! 共感しすぎて目から鼻血が出そうです! 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-06-25 00:18:26) (良:1票) |
25.文化祭のバンド演奏(すでに懐かしい響き)ってあんなだったなぁ、と在りし日に黄昏させてもらった作品ですね-僕は裏方君でした。ちょっと照れがあって、でもどこか結構誇らしげで。女の子についても「覚えがあろう?」って、あるに決まってんじゃない!のオンパレード。青春万歳一辺倒でなく、ちゃんと自分が抱えていたものに目を向けられる作品だなぁと感じました。ちょっと痛くて、かなり甘くて、何ものにも変えがたい刹那の宝庫。あったなぁ… 【瑛久】さん 8点(2003-09-14 12:52:30) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 名曲にビビッと来て音楽の世界に入り込む、同志を集め、バイトに励んで楽器を購入、初めての仲間との音合わせ、人前での演奏、徐々に上達していく喜び・・・音楽に縁のない私でも主人公たちのワクワク感が良く伝わりました。仲間内での意見の対立や、ジャズに興味のない大人との軋轢も見たかったかな~と思いますが、それでも高得点を付けずにはいられない作品です。ラストがいいんですよ。なぜ演奏シーンを飛ばすの?と思ったジョニー・ビー・グッドが、おお!エンディングに来たか~、そして〆はパイプライン!やっぱり名曲だ~。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-12-23 16:40:16) |
23.その時代、その土地の空気が伝わるようで、エレキギターに青春を投じた高校生達の描かれ方がとってもリアル。主役はともかく脇役陣が大変充実しており、中でも大森嘉之の好演が冴え渡っている。岸部一徳の珍妙な踊りもクセになる。青春ものが嫌いな私でも、概ね楽しめる内容だった。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-23 00:53:00) |
22.私が過ごした青春とは時代も地域も違いますが、素直に楽しめました。お寺の息子が非常に良いキャラですね。彼の存在が、この映画のスパイスになっていると思います。 【川本知佳】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-02-14 04:10:24) |
21.自分より上の世代の話なんだけど、時代的にも自分の洋楽好きはこういった人たちに導かれたのかもしれないと思うと更に好感。原作未読ながら、このバンドメンバー4人の立たせ方、演出、脚本とも素晴らしい。快作。 |
20.浅野忠信の演技のテクスチャが日本的な演技と一線を画しているのにただただ引き込まれていた。 しかーし!この映画で刮目すべきは合田富士男役:大森嘉之であろう。彼ほど寺のいっちょまえな小坊主を演じた人物・作品を、私は他に知らない。 この映画を見た時は丁度大学でバンドをやっていたときなので、バンドを組んで間もない方は、同じ文脈に乗っかることで、より楽しめるのではないかと思う。バンドキッズへ。 【よこやまゆうき】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-11-23 18:59:46) |
19.《ネタバレ》 素直に最初から最後まで楽しく見れました。てか良くないと思った点が一つもない。今まで見てきた映画を振り返ってみると、それってなかなか珍しくて素晴らしい事ですよね。 まあ、かと言ってめちゃめちゃ面白いわけでは確かにない笑。でもほのぼのとしていて非常に良かったですね。 あと、けっこう遊びを入れてきてるんだけど、(例えば突然出演者がカメラ目線で説明を加えたり、シーンの切り替わりがぶつ切りだったり)それらがすんなり入ってくるんですよね。全然奇をてらってる感じがしなくて、嫌味らしくない。それが映画にとってすごくいいスパイスになってると思いましたね。 僕もバンドを始めて10年以上たちますが、初めてギターを手にしてアンプから音を出した時のドキドキ、メンバーと初めて音を合わせた時の高揚感を思い出して、共感できたのもこの映画を楽しめた要因と思います。とてもいい映画でした。 |
18.《ネタバレ》 大林監督全開の作品でしたね。久しぶりに、あの甘ったるいセンチメンタルな世界を堪能しました。巨匠であるにも関わらず、あえて大型新人監督が作ったような青臭い雰囲気が出るのが、大林流演出だと思います。それとまた、あの海水浴のシーンの女の子。16のオレなら、熱かなんか出してしまいそう。ああいうい~い子が必ず出てくるのも、この監督ならでは。期待に、きちんと応えてくれるわけです。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-12-23 03:43:34) |
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【ホットチョコレート】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-09-27 10:18:04) |
16.《ネタバレ》 青春モノの王道。ちょっとした映像的遊びが安っぽくも見えたが、総じて面白いと感じた作品。感動という感動もないが、楽しく観られる。オープニングのクレジットを観て浅野忠信を探していたが、今とは全然違うのでびっくり。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-06-12 13:44:08) |
15.《ネタバレ》 いい映画でした。海辺のデートがとても素敵だった。序盤ちょっと長かったですが、最後まで観て良かったです。音声が聞き取りにくかったのが残念。字幕があると良かった。 【よしふみ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-17 00:30:02) |
14.原作は未読。特にドラマチックな出来事もなく、妙にディープな恋愛エピソードもなく、主人公達の生活が描かれていくだけだが、まったく飽きずに楽しく観れた。最後まで爽やかないい映画だと思う。様々な役者のカメオ出演も楽しい! 【いわぞー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-15 21:12:51) |
13.大林節はあまり受け付けない方なのだが、それを差し引いてもおもしろかった。ラストまで笑いあり、涙ありと、勢いよく展開していくのが、見ていて爽快だった。時代設定が自分の青春時代よりもだいぶ古いわけだが、すんなりと感情移入でき、やはりあの年代の感覚というのは共通しているのだと改めて実感した。構成も抜群であったし、ペーソスもうまく利いていて、エンドロールでは心動かされた。やはり、小説にしろ映画にしろ「あの感覚」こそ醍醐味であろうかと思う。 あ・・・あと演奏シーンはやはり同録でやって欲しかった、映画も心も高まっているところなのに、クールダウンしてしまいそうになった。何とも勿体無かった。 【K・T】さん 8点(2005-03-03 06:25:24) |
12.青春映画の傑作。この作品では岸辺一徳が太りすぎていてバナナマンにそっくりな気がしたのは私だけでしょうか? 【バチケン】さん 8点(2004-12-19 00:35:23) |
11.初めて見たときはびっくりした。こんなに面白い邦画があるなんて思ってもなかったんで。見終わった後ギターを弾きたくなるのは俺だけか? 【ふくちゃん】さん 8点(2004-08-29 05:17:14) |
10.古きよき時代を描いた青春映画。素晴らしい映画だと思った。私のこのような、美しくて罪のない青春を過ごしたかったことだ(そんなに暗い青春だったわけでもないですが)。登場人物すべてに悪意がなく、やることなすことがすべて微笑ましい。楽しくて、切なくてさわやかで、何か懐かしい。最初から最後まで、気持ちよく見られる名作だと思います。 |
9.ほんと、ギター弾くひとには、あの頃のドキドキしながら買った一番最初のギターとか、初めてみんなで音合わせした時の感動とか(映画みたいに最初からあんなにうまくできないけど)そういう要素が全て入ってて、甘酸っぱく、懐かしく、なんかわかんないけど恥ずかしい、みたいな、胸キュン(古っ!)な気持ちにさせられます。主人公のみんなの気持ちの動きなんかが手に取るように分かって”あぁ青春やなぁ・・・”と素直に感じる事ができました。何度でも見たい作品ですね。 |
8.雰囲気がウォーターボーイズににてたがこっちのほうが全然好き。あの坊主がいい味出してんだよなぁ。 【俺は直角】さん 8点(2003-11-27 01:25:39) |