1.《ネタバレ》 コメディ仕立てではあるがあつかう題材はかなり重い。 相当ブラックな話になっている。 1990年代に実際にあった販売価格操作(闇カルテル)事件の話なのだが主人公がすごい。 会社重役の立場にありながらFBIに協力して内部情報を何年にも渡り収集して証拠集めをする。 ついに事件は立件され告発されるが実はこの主人公は調査期間中にカルテルで得た会社利益のキックバックやら脱税やらマネーローンダリングやらで900万ドルも個人資産にしていた。 結果その罪で彼は8年半も連邦刑務所に服役することになる。 でも出所後の後日談がすごい。 今はカリフォルニアにあるバイオテクノロジーの会社社長なんだそうな。
これだけだとなんかすごく重い犯罪映画なんだけど、完全にコメディタッチで描いている。 主演のマットデイモンの好演が見もの。 すごい人格を見事に演じて観客を惑わせてくれる。 実は観ている間はマットデイモンだとは気がつかなかったのだが。 それくらい役になりきっていたということか。 それにしても実在の人物(しかも今も現役の会社社長)をこんな風に映画で描いちゃって良いのかな。