132.大食(いつも何か食ってる)、強欲(金遣いが荒いくせにケチ)、怠惰(明日できることは明日やる)、肉欲(暇さえあればエロビ)、高慢(能力ないくせにプライドだけは高い)、憤怒(すぐにムッと来る)、嫉妬(自分よりデキる人間をすぐ妬む)……全部俺に当てはまってるじゃねーか!!これから月のない夜に外を歩くときは背中に気をつけることにします。 ブラピの「撃つべきか、撃たざるべきか」の葛藤に苛まされる表情、モーガン・フリーマンの箱を開けた瞬間の驚愕の表情、そしてフィンチャー監督の作り出した緊迫した空気。この作品のラストシーンは後味の悪さと共に、あまりの戦慄から鳥肌が立つ。 【コバ香具師】さん 8点(2004-06-13 09:05:04) (良:1票)(笑:2票) |
131.《ネタバレ》 後味が悪い映画として『ファニーゲーム』や『ミスト』が良くリストアップされますが、私にとってはこの二作なんかは可愛いもんで、『羊たちの沈黙』なんて単なるピカレスクヒーローもの、躊躇なく『セブン』が史上最凶のバッド・エンド・ムーヴィーだと叫びます。よくもまあこんなお話しを思いついたものだと、憎さを通り越して脚本家に畏敬の念さえ抱いてしまいます。 今回観直してみて実感させられたのは、ジョン・ドゥのキャラや凝った殺人の手口なんかは、間違いなく『ソウ』シリーズの製作に強い影響を与えているんじゃないかと言うことです。比べればジョン・ドゥの方が聖書の七つの大罪にこだわる狂信者と単純にとらえる事が出来るだけにジグソウほどの人間的な複雑さは感じられませんが、ドゥの個人的な背景がほとんどスルーされるのでかえって不気味さが増すことになります。ドゥが殺人を重ねる月曜日から金曜日まではずっと雨天、そして舞台もごみごみした下町がほとんどで、てっきり舞台は中西部か東部の都市かと思っていたらロケはLAなんですね。アメリカ人なら風景から判ったかもしれませんが、あえてでしょうけど劇中ではその都市名がいっさい語られないのですから、こういうところにもこの映画に神話的な色合いが付加されています。 ブラピ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシー、この三人が一人もオスカー演技賞にノミネートされなかったというのは、ちょっと驚くべきことです。巷で噂されているアカデミー協会のデヴィッド・フィンチャー嫌いは、この頃から始まっていたのかもしれません。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-08-28 21:52:47) (良:1票) |
130.《ネタバレ》 面白くて良い映画であるのは言うまでもありません。俳優も音楽も映像も◎。好きなシーンは、主役二人で胸毛剃るシーン。あれは、渋い。そして特筆すべきは、カイルクーパーのモーションタイポグラフィのオープニングが、今まで見た映画の中でも忘れられないくらいカッコイイ。 【Nujabest】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-02-02 16:23:00) (良:1票) |
129.《ネタバレ》 ヤバいぐらいの面白さです。不満はやはりオチですね。最後にあの銃口を自分に向けて、自殺すれば… 【カフカ】さん 8点(2004-06-20 15:36:40) (良:1票) |
128.《ネタバレ》 何故だったのだろう。この類の映画は苦手な私が、前評判でかなりグロいシーンもあると聞かされていたこれを、わざわざ映画館まで足を運び見に行ったのは。多分思い付きだ、一人で行ったから。そうだった、何かに腹を立てて、怒りのやり場にこの破滅的な映画を選んだのだ。聖書にでてくる「七つの大罪」を基にした事件を追う、定年間近の老齢の刑事と熱い血に任せて行動する若き刑事。噂どおりの暗い映像と見ているだけでどっと疲れを感じるような犯行現場。事件が七つ起きるまでの早さとベテラン刑事が犯人のめぼしを付ける早さは置いておくにしても、絶望感の礫をこちらに投げながら進むストーリーに、完全にはまり見入ってしまった。雨の中の追跡シーンは、がなるような音楽と黒い色、展開の速さに圧倒された。犯人役ケビン・スペイシーの、傍に寄られたくないと思うほどの嫌悪感も出色だった。絶望のラストにはなぜか太陽光が降り注ぎ、ヘミングウェイの一説が語られる。普段あまり気がつかないようにしているが確実に存在する、心の中の闇を映像化したような作品だ。良くできた映画を選んだと思った。お腹の中の怒りをずるんと引っ張り出し、最悪の後味を土産に持たせてくれたハリウッド映画。やられた。 【のはら】さん 8点(2004-02-26 19:03:12) (良:1票) |
【Ronny】さん 8点(2003-12-30 00:27:28) (笑:1票) |
126.《ネタバレ》 延々と降り注ぐ雨、鉛色にくすんだ都会、絶えず流れ込んでくるノイズ。個人的にカイル・クーパーのベストワークだと思うメインタイトルとエンドクレジットに飾られたこの映画は、細部に至るまで意匠が凝らされていて、深い絶望の色が美しい映画でした。サマセットとミルズを追うカメラは、シネスコの魔術師ダリウス・コンジによって絵画的に切り取られ、音は、スピーカー位置がハッキリしてしまうデジタル音響の欠点を補うように移動し、包み込みます。物語的には、ちょっと?なところ(ミルズの奥さんに必要以上にウェイトを置くのが疑問で、最後にそれはラストにかかっていたため、と理解するのですが、いかんせんバランスが悪いです)もありましたが、超鬱なこの映画が嫌いになれない、消極的ながらも好きと言えてしまうのは、その負の美を芸術的なレベルにまとめあげたフィンチャーのセンスがあればこそ、だったと思います。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-09 16:03:48) (良:1票) |
125.《ネタバレ》 “SE7EN”この“7”がカッコいいですね。当時色んなドラマとかでパクられた、カッコいいオープニング映像といい、映像クリエイターだったフィンチャー監督のセンス炸裂です。公開時は「エイリアン3の監督かぁ…」って警戒していましたが、人によって得意分野ってあるものですね。 名作だけど結末がとっても重たいので、今回も久しぶりの視聴です。ぼんやりと6人が犠牲になり、最後自分が7人目なんて記憶していましたが、あれ?奥さんのお腹に…って思って再度整理してみました。 タイトル通り7にちなんだ連続殺人事件で、ジョン・ドゥが『七つの大罪』に沿って、自分の犯した罪を明かしていきます。5人目の高慢までは順当で、最後の2つ、嫉妬はジョン。憤怒はミルズで『七つの大罪』は完結しています。一方でジョンが引き起こした殺人として、ミルズの妻トレイシーと、お腹の子で7人を殺害。だけどジョン自身が直接殺したのはトレイシーだけで、お腹の子と、暴食の男は副次的に死んだとも言えます。罪を重ねた結果、被害者は死んだ体になっています。肉欲に関しては直接殺人をした男が罪で、娼婦は肉欲の被害者になるでしょうか。…こういうサイコパスの殺人を考えると、自分までオカシクなりそうで怖いですね。 ミルズの配属早々サマセットは「7日間は見ているだけでいい」って言いますが…この殺人事件が捜査線上に上がったのが月曜日。事件は日曜日に解決します。この期間がサマセットが退職するまでの7日間だったのも、ジョンは計算していたんでしょうか?自分が殺される嫉妬(6)までの罪は、死を持って断罪されますが、最後の憤怒(7)は、自分が死ぬまで自責の念を抱きながら生きていく、あまりに厳しい断罪。 7日間が過ぎると、殺人犯も、事件を追った2人の刑事も、誰も残らない。一本の映画として完璧なパッケージングです。ついつい7点を付けたくなる気持ちを抑えて… 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-08-04 16:41:30) |
124.命をかけてやり遂げた犯人の狂気とラストの衝撃に後味悪すぎ。 【TERU】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-06-21 22:21:55) |
123.《ネタバレ》 警察署内の暗さや、降りしきる雨が、この猟奇的な事件の雰囲気をよく醸し出している。 自分を射殺させて犯罪の完成をするとは、異常という言葉では表現しきれない。もしかして、ブラピの頭に向けた銃の引き金をひかなかった時に、この結末を思いついて、わざと生かしたのだろうか。 ともあれ、(狙った通りであろうが)後味が悪く、恐ろしい映画だ。 【チェブ大王】さん [地上波(吹替)] 8点(2019-10-21 19:39:13) |
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122.《ネタバレ》 ラストの衝撃は、知っていてもやはり強烈。 妻役のグィネスが聡明で可憐だっただけに、ミルズに感情移入してしまう。 そして犯人役のケビン・スペイシーのなんと憎たらしいことか。 この後ブラピもスペイシーも役者としてどんどん魅力的になっていく、過渡期の名作。 カット割りがストーリーとマッチして、鬱々とした気味の悪さを感じさせるデビット・フィンチャーの手腕もさすが。 |
121.たしかに「衝撃のラスト」でした。後半に登場したケヴィン・スペイシーが、おいしいところを全部持っていった感じ。いったい何が始まるんだろうという緊張感がいい。こういう不気味で知的な狂気を漂わせられる役者は、他にいないんじゃないでしょうか。そういえば「ユージュアル・サスペクツ」も同年の作品なんですね。たいそうなご活躍ぶりです。 ただし結局のところ、犯人の意図がいま一つよくわかりません。愉快犯なのか、社会への恨みなのか、それとも単に狂気なのか。実のところ、ブラピやM・フリーマンを相手にしているというより、その向こう側にいる観客に対して辻褄合わせをしているようで、ちょっと腑に落ちない感じもします。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-08-13 01:46:38) |
120.《ネタバレ》 サスペンスのお手本とも言える映画ではないでしょうか。最後の二つの罪はミルズとサマセットかな?なんて思っていたら「そっちかーーー!」っと見事に騙されましたよ。ええ。デヴィット・フィンチャーの作品としては初期の部類に入りますが、この時点で彼の才能を存分に味わえる仕上がりとなっています。脚本の良さをしっかりと引き出すことのできる監督だと感じました。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-09 02:38:40) |
119.《ネタバレ》 ブラッド・ピットって魅力無いねって言ったら本作を勧められました。 デビッド・フィンチャーの「ドラゴンタトゥーの女」と同じくらい面白かったです。 でも、やはり私にはブラピは魅力無い男でした。 どうして犯人は、あそこまでブラピに執着していたのか理解できませんでした。 ネタバレなしで見たけど、ケビン・スペイシーが犯人役だとわかって、ちょっとガッカリでした。この役者、「アイデンティティー」でも同じような役やっていたので。 それからDVD吹き替えで鑑賞したのですが、野沢那智の声だと一発でわかってしまったので、そこですぐ記者が犯人だと分かってしまったのもマイナス。ここで野沢さんや磯部勉さんを使うのはセンスのなさを感じます。 【クロエ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2015-01-17 09:22:11) |
118.ファイトクラブを先に見てしまったことが残念。 あの衝撃を越えてはくれなかった。 |
117.《ネタバレ》 雨の中ずぶぬれで靴の底をすり減らすように捜査する二人がいい。捜査する街自体が鬱屈した感じがするのもいい。ミルズの妻のような、後からこの街にきて、街自体を拒否している感覚で映画を観た。サマセットも決してこの街を好んでいないように描写されていたと思った。 宗教に関心のあまりない自分にはよくわからない宗教的な雰囲気があるんだろうなと思う。こういう映画ではその辺の感覚が感じ取れたらもっとゾクゾクしながらみることができるのかなと。日本の映画に例えると八つ墓村みたいな感じかな?なんてよく考える。 【JF】さん [DVD(吹替)] 8点(2014-06-17 16:34:06) |
116.《ネタバレ》 ただただ、シチュエーションだけに酔ってしまう。退廃的な感じが何ともいい。最期の場面につなげるためのストーリーだが、それを引いてもいいだろう。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-27 22:36:29) |
115.《ネタバレ》 決して後味の良い作品ではないが、面白い映画だと思う。 グロテスクで直接的な表現によらずとも、ミルズ(ブラッド・ピット)の妻トレーシーの生首が入っている(だろう)箱を見せること等の間接的な表現で想像させ、恐怖を煽る手法はすばらしい(?)。 物語の中盤でミルズがジョン・ドゥ(ケヴィン・スペイシー)に銃を突きつけられ、撃たれる寸前まで行くのだが、ジョンは撃たなかったわけはなんなのだろうか。自分の計画をじゃましたミルズに対して、思いも掛けない方法で復讐をするために撃たなかったのだろうか。しかし、ジョン自身が殺されるような展開は容易に想定できる復讐方法をとったのはなぜなのだろうか。う~ん、わからん。まぁ、常人がサイコパスのやることを理解しようとすること自体が無理か。 終盤で、妻を殺されたミルズが逆上、いや悲観に暮れてといった方が正確かかな? 撃っちゃいけないぞと願いつつも、俺も撃つんだろうなと思う。裁判の行方が気になる。 最後に、エンドロールが上から下に流れるのは捻りはきいているが違和感があった。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-15 19:24:04) |
114.《ネタバレ》 ブラピ演じる血気盛んな新米刑事と冷静に現実を見つめるベテラン刑事。正反対の二人がぶつかり合う中で育まれる心の交流、熱い漢の友情!不気味な怪奇連続殺傷事件、緊迫感あふれるサイコサスペンスに止まらない燃えるものがありました。あまり相性の合わない鬼才デヴィッド・フィンチャー監督初期の作品にして現時点の最高傑作です。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-06 23:27:40) |
113.《ネタバレ》 観てしまうと絶対に忘れないラストシーン。 普通に撃つでしょ。撃って良し! 【虎王】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-17 00:47:46) |