1.《ネタバレ》 こーゆーやつの2作目って前作とはまた違う舞台になることが多いのですが、これは完全なる続編。一作目の生き残りである大橋可奈の現在からストーリーは始まります。個人的にはこの大橋可奈の悲劇には8点をつけたいくらいです。
完全なる続編にも関わらず、『イジメ』という新たなテイストを加えたことは評価に値します。
このイジメが結構陰湿で、いじめられっこに感情移入し始めたところで、テケテケさん登場。『いじめっこは月に代わってお仕置きよ。』ってノリでテケテケさんがばっさばっさといじめっこ達を一刀両断。まさに文字通りの一刀両断を繰り広げるのです。時代劇も真っ青です。もはやヒーローのようなテケテケさん、そこにはカタルシスさえ感じてしまうのです。
ただそこはやはりジャパニーズホラーってことで、最後にはちゃあんと悲劇が用意されているのです。ぬかりがない。
前作とは違う味わい。ターゲットとなる犠牲者も前作より多い。比較的かわいい子が多く、スパスパシーンも多く、画的な満足度は高いです。しょぼいB級作品とはもはや言えない、立派なエンターテイメント的魅力があります。
つっこみどころは前作より多いです。
あれだけテケテケさんを怖がっていながら、夜中に一人歩道橋を渡る大橋可奈。
歩道橋から踏み切りにテリトリーを広げるテケテケさん。更には踏み切りからも出ちゃって、建物の中にも普通に出ちゃうテケテケさん。『赤は嫌だー』って言いながら人間真っ二つにしたら、その『赤』がいっぱい出てくるんだよ、テケテケさん。男性に乱暴されて自殺したのに、女性ばかりを狙うテケテケさん。いったい何がしたいのかな。頭が弱いのかな。