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シングルマン

[シングルマン]
A Single Man
2009年上映時間:101分
平均点:5.33 / 10(Review 24人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-10-02)
ドラマ同性愛もの小説の映画化
新規登録(2010-08-13)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2019-07-22)【Olias】さん
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監督トム・フォード〔監督・デザイナー〕
キャストコリン・ファース(男優)大学教授 ジョージ・ファルコナー
ジュリアン・ムーア(女優)ジョージの友人 チャーリー
ニコラス・ホルト(男優)ジョージの教え子 ケニー・ポッター
マシュー・グード(男優)ジョージのライフパートナー ジム
ジニファー・グッドウィン(女優)ジョージの隣人 ストランク夫人
リー・ペイス(男優)同僚の大学教授 グラント
ジョン・ハムジムの従兄弟 ハンク・アカリー(電話の声)
内田直哉大学教授 ジョージ・ファルコナー(日本語吹き替え版)
日野由利加ジョージの友人 チャーリー(日本語吹き替え版)
原作クリストファー・イシャーウッド"A Single Man"
作曲セルジュ・ゲンズブール"Beaudelaire"
梅林茂"George's Waltz 1"他
製作クリス・ワイツ
トム・フォード〔監督・デザイナー〕
配給ギャガ・コミュニケーションズ
衣装アリアンヌ・フィリップス
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4.《ネタバレ》 この映画は、一人の男が、「死」に向かう“一日”という道中を描いた“ロード・ムービー”だと思う。

孤独に苛まれた男が、何処か遠くに行くわけではない。普段と変わらない一日をある「決意」を込めて生きるだけの話である。
だけれど、そこには起伏に富んだ出来事と出会いが繰り返される。

“孤独感”に埋め尽くされて色彩の無かった世界が、ふとしたことで色味を帯びていく。
それは、世界中のすべての人間の何気ない日常の中に、「生きる」ということの意味と価値が溢れているということを物語っている。

それと同時に、世界が色を帯びていく過程には、「死」を決意した男自身が、「生きたい」という本能に気付いていく様を感じた。それは、「明快」という言葉を隠れ蓑にして現実から目を伏せてきた男が、自分が在る世界を直視したということだったと思う。

結果的に、一日の最後に主人公の男が得た結末は、目覚めたときに決意したままのものだったかもしれない。
しかし、そこには明確な違いがある。

“死ぬために生きる”のか“死ぬまで生きる”のか。

同じように聞こえる言葉の価値の違いを強く感じる映画だった。


世界的デザイナーのトム・フォードという人が初監督をした映画だけに、作品全体に強い「美意識」が溢れている。
そういうタイプの映画は多いけれど、この映画の美意識は決してビジュアルの表面的な部分だけではなく、人間のインサイドに至るまで徹底的に反映されている。

素晴らしい才能だと思う。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-05 14:17:29)(良:1票)
3.《ネタバレ》 同性愛の偏見が強い時代の割には、いとも簡単にそれらしい相手に遭遇できるのが不自然だった。パートナーにはなかなか巡り合えないゲイだからこそ、相手に先立たれるショックははかりしれないと思うのだけど、次から次へといい男が向こうからやってくる。それこそバスのように。この辺の違和感が少し引っかかったが、上質ないい映画を見たという余韻があった。
別れた元妻は、今でも心の友。マイノリティであるゲイと知りながら、師のために銃をわが身に隠す美しい教え子。渋いなあ・・・。口数の少ない主人公をコリンが抑えた演技で演じているから、画面から彼の気持ちがにじみでているように思えた。
tonyさん [インターネット(字幕)] 8点(2017-11-14 00:25:39)
2.《ネタバレ》 トム・フォードは知らないが、とても雰囲気のいい映画だった。大切な人を失った孤独。過去、現在、未来と思いをはせては、孤独を重ねていく。ゲイを演じるコリン・ファース、夫と別れ子供と離れて孤独をぶつけるジュリアン・ムーア。どちらもクセの現れそうそうな役だが、感情を押し殺して現実味のある感じが良かった。
カワウソの聞耳さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-12 22:03:44)
1.《ネタバレ》 デザイナーのトム・フォードのことはそれほど好きではなかったが、本作のデキは素晴らしいと言わざるを得ない。全体的に高い“美意識”に支えられており、彼が描こうとしたヴィジョンも明確であり、才能の高さをひけらかす様な嫌らしさも微塵も感じさせない。単なる道楽ではなくて、彼がGUCCI、イヴ・サンローランを捨ててまで、映画の監督にこだわった理由というものがきちんと見えた気がした。
最愛の恋人を亡くし、自殺を決意した男の、いつもと変わらないようで何かが変わっている一日を通して、彼の『過去』『現在』『未来』を浮き彫りにしている。
『人生』『孤独』『恐怖』『希望』といった哲学的な要素を交えながら、前向きに生きることができるような一筋のまばゆい光が感じられる。
どんよりとした曇り空が晴れるような感覚、海の中で呼吸ができないでもがいている中で陸地に辿り着いたような感覚を味わえる。
ラストの展開は結果的には同じかもしれないが、明確な違いを打ち出している。
大切なことは“結果”ではなくて、“気持ち”の問題であろう。
孤独から逃げた果てではなくて、最愛の恋人に迎えられるというハッピーエンドと捉えることもできる。
彼の専門分野のファッションについてももちろん輝いている。
しかも、映画の本質とは無関係に輝いているのではなくて、映画を盛り立てるための道具としてしっかりと輝いている点が素晴らしい。
登場人物のキャラクターの性格や生き様をファッションなどのライフスタイルという形を通して代弁しており、デザイナーならではの感性が活かされている。
『ウィンザーノットで』と指示を書き加えるシーンには、主人公がイギリス人であるという誇りが込められているだろう。
また、トム・フォード自身ゲイであることは有名であり、本作もゲイを扱った映画である。ゲイに対する差別や偏見などを直接描いた部分がないにも関わらず、ゲイに対する差別や偏見なども本作を見ることで緩和していくような気がした。
彼らも我々と何一つ変わることのない普通の人間であり、普通に誰かを愛する人間であるということが描かれている。
声高々にストレートに主張してうっとうしいと思わせることなく、自分のメッセージを相手の心に伝えているということも評価できる部分だ。
男同士のラブシーンもあるが、嫌らしさなどは全くなく、トム・フォードのセンスの高さが垣間見られる。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2010-10-14 23:17:29)
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 5.33点
000.00%
100.00%
228.33%
314.17%
4416.67%
5625.00%
6625.00%
714.17%
8416.67%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 2.00点 Review1人
2 ストーリー評価 2.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 0.50点 Review2人
4 音楽評価 5.50点 Review2人
5 感泣評価 1.00点 Review2人
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【アカデミー賞 情報】

2009年 82回
主演男優賞コリン・ファース候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2009年 67回
主演男優賞(ドラマ部門)コリン・ファース候補(ノミネート) 
助演女優賞ジュリアン・ムーア候補(ノミネート) 
作曲賞 候補(ノミネート) 

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