44.《ネタバレ》 悪がはびこる世の中に正義の鉄槌を下すべくコスプレしてヒーロー活動を開始する主人公(キック・アス)だが、有名になり過ぎてマフィアのボスから目をつけられてさあ大変。といういかにもコミックっぽいストーリーだけを予備知識に鑑賞した。基本的にはコメディかと思って観ていると、意外とハードなバイオレンスシーンやアクションシーンも多いのが予想外だった。ただ、このおかげで映画にメリハリがついて、結果としてはとても良かったと思う。 まず、軽快なストーリー展開やユーモアあふれる台詞回しが素晴らしい。ビッグ・ダディとヒットガールの親子関係って、シリアスに映すととんでもなく辛気臭くなりそうなんだけど、そこはコミックだけに、うまくエンタメに昇華させている。また、主人公と友人や父親との関係、マフィア親子の関係など、巧みな台詞回しや構図で人と人との心理的な距離感が表されていた。 演技面では、ヒットガール役のクロエちゃんがまずとにかく可愛くて可愛くて仕方が無い。「童貞ウォーズ」に出演していたプラッセのオタク演技も堂に入っていてにやついてしまう。オタクの動き方の特徴って洋の東西を問わないね!しかし、中でも最高だったのはニコラス・ケイジ。嬉々として、というかノリノリでビッグ・ダディを演じていてかなり笑えた。こういうちょっとブチ切れた役はまさにはまり役だ。 あとは、音楽も良い。ガツンと来る爽快感のあるロックチューンを中心に選曲されているが、個人的にはヒットガールが敵の本陣を衝くときに流れる「荒野のガンマン」にシビれた。やっぱりバイオレンスはウェスタンの心意気を受け継いでいないと面白くない。初心を忘れない選曲が泣ける。 ただ、最後にひとつだけ。近年すごい勢いで娯楽映画の暴力描写がエスカレートしている気がして、内心ハラハラしてしまう。原作のアメコミからして凄いらしいので、しょうがないっちゃしょうがないのだけど、そんなにやらんでも…という気もする。マフィアによる指切りとか人間電子レンジのくだりは無くても良いんじゃないかと思う。隠せば良いというものでもないかもしれないが、映画の本筋からしてそれほど必要なシーンとは思えなかった。どこが肝になったか知らないが、とにかくR指定になってしまったのは残念だ。これくらいでR指定かよ!という弁護をしたくもなるが…。 多少のグロに耐えられる人なら絶対面白いよ、この映画!必見! 【枕流】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-09 21:14:40) (良:3票) |
43.《ネタバレ》 素直に面白いと思える映画。 他のヒーローモノの世界とも異なり、もちろん現実的な世界とも異なるが、“現実”をベースにした独特な世界観が非常にユニークと感じられる。 あまり見たことのないタイプの作品だけに、評価をしたいところ。 世界観だけではなくて、ストーリーに関しても観客を裏切るような展開が多く、飽きることが全くない。 ゲイネタを盛り込んだり、他のヒーローモノのパロディネタを盛り込んだり、いきなり大量虐殺が始まったり、主人公がとんでもないところから登場したり、バズーカの使いどころといったように、自由自在さが観客を驚かせる。 さらにオタク系の恋愛モノや親子愛モノなども盛り込まれており、“現実感”を取り込み続けることで、映画が非常に豊かな仕上りとなっている。 瀕死のビッグダディがヒットガールに対して、指示を送り続けるシーンには親子の長年の訓練による“絆”のようなものも感じられる良いシーン。 「悪者はただぶっ殺せばよいのか」「女児童による殺人は許されるのか」という問題もあるが、リアリティや倫理性を重視している作品ではなくて、正義感やエンターテイメント性を重視しているのであり、それほど問題はない(現実感がある作品にリアリティがないというのも面白い)。 主人公のガールフレンドがきちんと悲しんでいたので、この点に関しても一応はフォローされている。 ビッグダディの友達の警官もフォロー役として機能している。 最後にキックアスとヒットガールが本名を交し合っており、ヒーロー(殺し屋)ではなくて、生身の人間であるという確認する行為を行うことでこれらの問題に対する提起もなされているように思えた。 また、声高々に「ヒーローとは何か」「正義とは何か」といったテーマを叫ぶようなことはしていない点に好感がもてる。 そのようなことをしなくても、他のヒーローモノとは異なり、生身の人間だからこそ、心に訴えてくるようなものがあったように思える。 ヒーローを見て「カッコいい」と思うようなことはあっても、ヒーローと同じことをしようとは思わないが、キックアスを見ると「自分は何をすべきなのだろうか」と思うようなことはある。 日本は幸いなことに暴力や強奪が横行しているわけではないが、少なくとも傍観者ではいられないのではないだろうか。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-07 00:55:25) (良:2票) |
42.《ネタバレ》 11歳の子供を洗脳して殺人マシーンに仕立て、訓練で実弾を(防弾チョッキの上から)打ち込んだりすのは残虐やエロ描写、下品な言葉使い以前に設定がR指定です。きっと映画企画段階から「R指定でいこう」と割り切ったように思えます、その分面白い!。なのでこの映画はR指定と知った上で映画の評価に含めるのが正しい観方。ポケモン見て「子供向けでガッカリ」なんて言わないでしょ? 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-29 20:56:12) (良:2票) |
41.《ネタバレ》 ノリの軽いアクション・ヒーローコメディかと思っていたが、大分違う手触りに少々戸惑う。確かに笑える部分も多く、コメディの要素は多い。一般的なバカ映画ならこういうノリはアクションシーンであろうと継続され、バイオレンスを笑いにするのが常套手段であると思う。しかし、本作でのバイオレンスシーンはシリアスでハード。アクションシーンではあまりおちゃらけず、痛みを表現している。 特に幼い女の子が殺戮をする場面なんか陽気な音楽が流れてて爽快に感じてもおかしくないのに、マジメに残酷な描写がされるためか、どこか憂いを帯びている。 デイブ君らが敵に追いつめられるようなシーンはハードに描かれ、なかなか笑えない。 それなのに映画の雰囲気自体はすぐに陽気に戻ったり、という温度差が実は気持ち悪かったりする。何も考えず楽しめる爽快アクションとはちょっと違うのである。 とはいっても、敵味方脇役に至るまですべての登場人物に愛嬌があって非常に楽しい。 ヒットガール演じるクロエちゃんはクソ可愛い。クソ可愛いだけに、殺しに哀愁がにじむ。耳に残るポップでハードな楽曲の数々も素晴らしい。 少しだけ気になった点と言えば、デイブ君の立ち上がる動機が弱いところ。ヒットガール親子がしっかり戦う宿命を持ってただけに、主人公のデイブ君が薄すぎるのが少し残念。 しかし、2時間しっかり釘付けにされたし、コメディ&ヒーローハードバイレンスという新鮮味のある娯楽作品でした。面白かった! 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-25 18:19:59) (良:2票) |
40.パッケージから興味無しとスルーしていましたので大分遅れて鑑賞しました。子供にここまでやらせていいのかという議論はごもっともですが、、だからこそ面白かったとも感じます。ラリった不良は画面に登場させてもOKで、正義の味方として若いヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ)が銃を撃つのはNGというのはやはりちょっと理不尽でしょうか。 キックアス(アーロン・テイラー=ジョンソン)の思想はなかなかの失笑もんですが、ボッコボコにやられるので思ったよりリアル路線で描かれています。身体に金属が入ってDCコミックみたいだと喜ぶ彼はなかなか痛い人物なのが見てとれます。また、ヒットガール親子(クロエ / ニコラス・ケイジ)の口の悪さもなかなかアレですが、、普段の彼らがインテリで結構まともそうなのも笑いどころです。フランク・ダミーコ(マーク・ストロング)とレッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)親子の物語も結構面白く、シニカルでドギツイ感じがなかなかの恐怖感を醸し出しています。徹底的にリアル路線で描かれたキックアス側と比較してヒットガール側とマフィア側はマンガチックに描かれていて軽めの演出だったのは意味があるのかないのか。 キックアス陣営、ヒットガール陣営、マフィア陣営、それぞれの温度差も一つの見せ場になっていて、映画としては思ったよりもずっと深い作りになっています。ボコられるシーンがYouTubeで人気になったり、TVゲームを意識した見せ方、ロリ的な可愛さを強調したり過激な殺陣のシーンなど色々とツボを心得た作りになっています。また、死体処理のシーンなどもリアルにしっかり描かれていて、この監督さん、意図的に色々やってる感じがあってなかなかの曲者です。助手席にキックアスで運転席にヒットガールというのも、この映画の立場関係を物語っているようで意味深です。またリアル路線のキックアスにラストの善悪を考えさせるのにも何か意味があるのかないのか・・ 単純に面白いのはもちろんですが、色んな部分で問題提起された映画だったと思います。興味本位でも構いませんので是非一度お試しください。音楽の使い方もオシャレでポップです♪ 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-09-05 13:44:09) (良:1票) |
39.《ネタバレ》 前に、「スーパー!」っていう映画を観終わって本サイトを覗いてみたらやたらとこの映画のことが引き合いに出されていて、気になってずっと借りたいと思っていたのだけど、いくら探しても近所のビデオ屋さんには置いてなくて、この度たまたま立ち寄ったツタヤで偶然発見。ツタヤだけといううたい文句に「なんだよ、ツタヤ限定だったのかよー。そりゃゲオでいくら探したってないはずだよー」とちょっぴり不貞腐れながら鑑賞。うん、正義と独善の差をシニカルに取り上げた「スーパー!」と違い、こちらは何処までもオタクで童貞の冴えないティーンエイジャーの妄想力爆発のエンタメ作品でした。こういう馬鹿馬鹿しい映画って昔からけっこう好きなのだけど、ちょっとおれの好みとはずれてるかなー。もっとハチャメチャしてくれても良かったと思うのだけど、ビックダディ&ヒットガールに比べて肝心の主人公のキックアスがおとなしすぎるのがおれには物足りなかったです。それでも、紫頭にアイマスク姿で屈強な男どもを次から次へと薙ぎ倒すヒットガールのポップでキュートな可愛さには、ちょっぴりロリコンの気があるおれとしては完全にノックアウトされちゃいました。ヤバい、可愛すぎるって、ヒットガール!あぁー、おれもヒットガールちゃんに無茶苦茶にされたい!!ということで+2点(笑)。スピンオフで、彼女を主人公に一本映画を撮って欲しいなー。ってもう彼女は成長してしまってるから無理なんだろうけど。そんな女の子の成長の速さが、ロリコンとしては辛いところっす(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-10-15 10:26:43) (良:1票) |
38.こんなに可愛くて強い殺人マシン少女は見たことない。 日本物では『あずみ』が思い浮かぶが、本作のほうがエンターテンメントに徹して突き抜けた感じ。 グロも不快ではなく痛快で、悪党のヤられっぷりが心地よい。 クロエありきの映画だけど、他のキャストもなかなかいい。 それにしてもヒーロー願望の強い国だな、アメリカは。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-13 22:32:36) (良:1票) |
37.ヒーローに憧れるオタク坊やのお話しかと思いきや、ヒットガールという傑出したキャラクター登場でめきめき面白くなった本作。 最高にクールな彼女に釘付け状態で最後まで一気に楽しめた。 もちろん、少女がガンガン殺人するわけで「これ、人によっては受け付けないだろうな~」とは思うのだけれど、ベースが軽快なノリのコミカルなストーリーであるせいか、ちっとも陰惨じゃない。 キック・アスとビッグ・ダディ&ヒット・ガール父娘のお話は別の物語にしてもいいほど、それぞれのパートが輝きつつ、軟弱な少年の成長譚と、父娘の復讐劇がバランス良く構成されていて、そのギリギリの平衡感覚がこの映画をすごく魅力的にしているように思う。 続編では、キック・アスを「ただのオタク」と知りながら「友だちだ」と言い切るほどに孤独な少年、レッド・ミストの活躍にも期待したい。 【poppo】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2011-10-14 18:52:27) (良:1票) |
36.《ネタバレ》 出ました!ひさびさの痛快作に出会ったという感じです。クロエ・グレース・モレッツが『シベールの日曜日』のパトリシア・ゴッジにそっくりで、21世紀の新しいロリコンのイコンが誕生しました。ビッグ・ダディもヒット・ガールも高度な殺人テクニックを持っているだけで別に身体的な超能力があるわけではなく、アメコミ・ヒーローの中でも明らかにバットマンとバット・ガールのパロディですよね(ニコラス・ケイジのコスはモロにバットマンですし、レッド・ミストはロビンを彷彿させてくれます)。自分の中で銃社会のアメコミ・ヒーローが銃器を使わないことに今まで不自然さを感じていましたが、本作でそこを見事に払拭してくれました。ニコジーも近年まれに観るのびのびとした演技で、楽しんで演じているのが良く判ります。そしてジェイソン・フレミングとデクスター・フレッチャーの『ロック・ストック』コンビの贅沢というかもったいない使い方、思わず笑ってしまいました。いかにも続編を撮るぞという終わり方でしたが、このセンスなら十分に期待できるので早く観たいものです。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-25 14:33:35) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 レビューを見ていくと、前半を評価する人と後半を評価する人とに分かれていて興味深い。 ■前半というのは、通常のヒーローものへのアンチ的意味も込めて、凡庸ななにもすごくない主人公がヒーローになろうとする(そしてなれない)物語を描いている。ギャングに返り討ちにされたり、一生懸命練習したりと、妄想で「自分もヒーローになれたら」というような甘い夢を見事に打ち砕く現実的な展開だ。 ■他方の後半は、基本的にバイオレンス(アクション、とはあえて言わない)満載で幼女がスカッと大活躍するPVがベースになる。もちろん父との死別等、物語として見ても重要な部分もあるが、基本的には派手でスピーディーなアクションを見せている。 ■前半の流れで行くと、後半はご都合主義的にすぎるし、結局「超人的ヒーロー(ヒロイン)が敵をなぎ倒す」というのでは前半の流れが意味がなくなってしまうというのはその通りだと思う。ミンディも様々なものを捨て、死ぬほど過酷な訓練を積み重ねて超人的になっているのだろうから、そこをもっと描き出してもよかった気がする。 ■とはいえ、通常のヒーローものをひっくり返すような展開と、べたつかないバイオレンス×幼女というすごい展開が見れるので、十分当たりだと思うが。 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-19 00:41:10) (良:1票) |
|
34.やっと見れた。 いつものビデオ屋の新作コーナーを毎週チェックして、「出てないなあ」なんて思ってたら、コレ、ツ○ヤ限定のレンタルなんだ。ようやく気付いた。 そんなことがあると思わないとか、ネットで調べようとか思わないって、もうトシかなあ。 ついでにビデオ屋って言葉も、もうジジくさい死語かな。これからなんて言おう。 それはさておき、映画の話。 前半は結構退屈だった。 R15らしく悪趣味なんだけど、なんかみんなヘタレだし。 しょうがないから、主人公が思いを寄せる女の子を一緒になって好きになっちゃったり。 でも彼女、こっちが勝手に清純派(これも死語?)と思ってたら、こっちの理想と違う言動取り始めるから、映画にのりきれない。 でも、クライマックス、映画史に残る見事なアクション! グロいくせに爽快って初めて見た。 最後の最後でヒットガール大好きになった。 彼女、なんかマスクしてるときの方がキュートに見えた。 ってことは、結局、この映画にうまくハマれたってことだ。 だけど、この映画は、テレビ地上波放送不可能な、映画好きだけのための秀作だなあ。 だってグロいし、前半退屈だし、マイナーだし、そもそもヒットガールの設定自体がちとヤバいし。 【まかだ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-29 14:05:18) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 ニコラスケイジ本当にはまり役。30万ドルで購入したロケットマンはかなりイカシテル。そして最後はやっぱりあのバズーカ、すっきりしました。主人公の面構えも最初と最後では全然違う、成長したな! 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-02-01 10:26:43) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 期待に違わぬ快作で得した気分。現実と虚構、悲喜劇の混ざり加減が絶妙。主人公が自分の無謀さから偶然手にした特殊能力が、「鉄の骨格と無痛覚:プチ・ウルヴァリン」なところもシニカルで面白い。ヒットガールが人気あるのは分かるが、自分としては主人公の彼女の方が魅力的だった。現在の普通の米国女子はあんな感じなのかなと。悪役側も含めて登場人物の心情や今に至る裏側が丹念に描かれており、感情移入し易い。暴力的ではあるが、心地よいカタルシスを味わった後の、美しい朝日のラストシーンは癒される。ただ、ヒーロー=正義を為す者は、自分が思う主観的な正義を実践する傾向が強く、その正義は必ずしも万人の正義ではないのだなということを強く感じた。また、リンチや子供による大量虐殺など、容赦ない暴力シーンが取り沙汰されているが、それは普通の人間の所業こそがえげつないものなのだ、ということではないだろうか?兎にも角にも、なかなかの秀作であることは間違いない。続編もできるそうなので、そちらも必ず観たい。 【しぇんみん】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-25 22:44:02) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 まさに爽快!いやぁ~面白かった! 主人公の「どうして有名人を真似するやつは大勢いるのに、ヒーローになろうとするやつは一人も現れないんだ?」ってセリフは「確かに」って思いました。 そこで立ち上がった主人公がなぜあの服装を選んだのかはさておき、ニコラス・ケイジめちゃくちゃハマり役でしたね! 他の方も書いてますが、例のブツをネットショッピングするときとか最高でした。劇場でもみんな大爆笑でしたよ。 個人的には7.5点をつけたいところなんですが、、大好きなモリコーネの曲を使ってた(ヒットガールがビルに乗り込むシーン)ってことで8点にさせていただきます! |
30.《ネタバレ》 必要以上に特殊効果に頼ることもせず、ましてやそこまでたいしたこともない脚本(笑)にもかかわらずにこのおもしろさなのは、やっぱり小規模な作品ならではのスタッフ全員の映画にかける情熱がしっかり伝わったからだと思います。つまり…これこそが映画!! しかもぎりぎりのバランスですっきり爽快な後味なのは、数々の見事な伏線と同様に残虐描写がきっちりと計算されているからだと思いますが、それも見事。 自分は絶体絶命のピンチに自ら立ち向かって行くシチュエーションにすごく燃える(泣ける)んですが、そう言った意味で今作のラストシーンは「レオン」や「第9地区」のように歴史に残ると思います!! 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-18 15:09:32) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 今はやりの正義について問いかけるうんたらかんたらを一切無視して、単純な勧善懲悪を楽しめば十分だと思う。ただ煮え切れないこととして、正義の味方の名のもとに人をサクサク殺害することがただしいのかっていうことか。 ネット中継されたあのシーンなんかは、中東の首切り動画に対するメタファーみたいだし。バッドマンのコスプレは『ダークナイト』っぽいし。 【no_the_war】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-07 23:06:30) (良:1票) |
28.すんごい楽しいアクションヒーローもの。超能力は特に無いんですけど、アクションが凄く見やすい&ストーリーがわくわくなので、最高です。意外に血が結構飛びますけど、不思議と爽やかな血しぶきなんですよね。その血のせいで、子供と一緒には見られませんが、気分爽快なアクション映画でした。Shoot Them UpだとかRebellionを彷彿とさせるガンアクションです。余談ですが子役の子はこれから大人気になりそうなCuteさでした。 【ronronvideo】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-12-26 12:06:54) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 クロエ・グレース・モレッツという童顔なのかオバちゃん顔なのかよくわからない女優がちょっと気になっていて、本作に子役で出ているらしいので急遽見ることにしました。結論としては、この女優は時を遡るほどに、オバちゃん臭が強くなるということが確認できました(たぶん)。ま、化粧によるんでしょうが。で、作品です。架空のヒーローに憧れる少年や男を主人公にしたヒーローものパロディーは、あまり珍しくないと思いますが(少なくとも日本では)、主人公が最後まで、スーパーな能力を獲得しないのは珍しいような気がします(途中、防御力が少しアップしますが、あくまで現実レベル)。しかも、すでにヒーローが実在していて、陰でマフィアと戦っていて、主人公がその人たちと交流するところなど、ひねりが効いていて面白いと思いました。キック・アス役の彼は、ダサい全身タイツ的コスチュームを着てしまうと、逆にイケメンが隠せないですね。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-05-17 21:32:08) |
26.《ネタバレ》 クロエちゃん大活躍のスーパーヒロイン映画。アクションが凄い。後のキングスマンほどではないが、毒気も漂うコメディ。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-07 12:44:31) |
25.アクションの爽快感が凄く良かったです。音楽、色彩も魅力的で、テンポが良く時間も2時間に収められていてとても見やすかったです。製作者の映画愛も随所に感じられましたね。マシュー・ヴォーン、初めて見ましたが、これからの注目監督になりました。あと、ニコラス・ケイジのビッグ・ダディが良いキャラしてました(笑) ハマり役でしたね。 【素晴らしき哉、映画!】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-04-01 16:55:24) |