1.《ネタバレ》 ドナルド「興奮するとつい殺っちゃうんだ」
2010年の米国アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した作品。これほど全方面喧嘩上等・あらゆるオマージュやパスティーシュ、やりたい放題でカオスな作品はないだろうねえ。
ま、ゴジラだって国会議事堂ブッ壊してたし問題ないだろう(多分)。
マクドナルドからTAMIYAまで世界中のあらゆるロゴが出て出て出まくる凄い作品です。
ドナルドがジョン・ウェイン・ゲイシー並みのアルカイック・スマイルで銃持って暴れ・・・いや、その前にミシュランの警官が銃で人質撃ったりとかしちゃうんですがね。
MGMのライオンが寝ているのには笑った。
ドナルドのテロリズムが何時の間にか地盤沈下やノアの洪水で大惨事、ありとあらゆるロゴが“消滅”していく。
星の如く存在する企業、企業、企業のロゴマーク。
ロゴマークの大パノラマ。
ロゴとそれに絡む事件もイチイチ意味がありそうで面白い。
これだけの情報量をあんな短時間にぶっこんでしまうのだ。
これは監督を務めたルドヴィク・ウープランやフランソワ・アロー、エルヴェ・ドゥ・クレシーだけでなく、キャストとしてクレジットされているデヴィッド・フィンチャーもその職人的手腕を振るったのではないかと思ってしまうほどだ。