1.《ネタバレ》 ひかりTVでコレが観られるとわかりまして、さっそく。
最初、マイケル・ケインが出てきたかと思いました、奥さん役の女優さんはかなりきれいですね、きれいだけどよく似た感じの女優と見分けがつかないタイプだと感じたんですが、これは単に私が年をとったせいでしょうか・・・
奥さんの描き方、ここがリメイク版と決定的に違うところだと思います。
オリジナルのこっちはなんの疑いもなく奥さん、リザは冤罪・無実だと伝わるのです。
そして脱獄を計画してまで取り戻したいという夫、ジュリアンの心情もストレートに伝わります、脱獄がいいか悪いかを問題にするのは野暮ですね。
リメイクはハリウッド映画なので娯楽性に拘るのはわかるし、そういう見せ方をさせれば他国はかないません、しかし調子にのったかどうかは知りませんが余計なモノをくっつけてそれが鼻についたのでありました。
心情を伝える、人間を見せるという点ではオリジナルの方が濃密です、ジュリアンの両親、弟、特にお父さん。これが今生最後と予感し、息子をガシっとハグするシーンはやられました。そしてなんといっても幼い息子の健気さ可愛らしさね。
本当に久しぶりに渋いフランス映画を観ました。当然、リメイク版より点数は上です。