4.《ネタバレ》 人と人とがつながるって大切ですね。繋がろう日本!
人は一人で生きていけません。繋がろう日本!!
こんな繋がろうブームに乗じて、公開されたムカデ人間は人と人との繋がりがいかに難しく、煩わしいかを描いた社会派サスペンスである(嘘)。
でも、これを観た後は、誰とも繋がらないで一人で生きていきたくなることであろう。
ウィレム・デフォー2世とも言える顔立ちのマッド・サイエンティストと日本人のチンピラヤクザの二人が最高だ。口元とか痛そうだったり、あちこちから出血してるから、
案外可哀そうで、無邪気にケラケラ笑えない部分もあった。
…まあ、それでも笑うしかないんだけど。こんなヨーロピアンホラーで日本人のチンピラが怒号吐いてるだけでもシュールだ。趣味の悪い変態映画である事は間違いないんだけど、独りよがりにならず、しっかり楽しめるようになっている。
変態医師もムカデみたいになっちゃうさまは、とても愉快。
クライマックスのシーンでは会場が一体になって「ムカデ人間がんばれ!!」と拳を握りしめていただろうし、ちょっぴり胸が熱くなってしまった。
こんな映画で俺は感動しているのか・・・!?
これはもしや感動作だったのか!
と、思いきや最後の謎展開で、感動をブチ壊されるのであった。
あー面白かった!!