2.《ネタバレ》 ルパン感は80点。さすがに20本以上もルパンシリーズを見ると好きと嫌いが分かれてきますが、これは好きなやつでした。
冒頭から「ルパン三世40th anniversary」の文字が。そうかもう40年にもなるんだ。そしてその記念すべき年になんと声優陣の大幅改変。主要キャラはほとんど新しい方に替わっていました。
私の勝手なイメージですが、きっと声優の世界も結構な縦社会で、昔からのベテランや偉い人に周りが忖度して、今回のような記念の年ならそれこそそういう人を立てて出演「していただいて」勇退してもらうのかなとか思ってたら、記念の年に外すなんて、なかなか思い切ったなあと変なとこで感心してしまいました。
新しい声優さんたちもだんだん聞き馴染んできました。流石に少し違和感は感じましたが、まあこれもサザエさんやドラえもんの声が変わった時のように、だんだん気にならなくなることでしょう。
内容も良かったです。人魚の宝石にさらに隠された八百比丘尼の財宝を巡って戦うルパン達と氷室一味。八百比丘尼の財宝や美沙と麻希の物語、ルパン一世を通して見る泥棒とは何かという問いかけなど、色々楽しめる要素がありました。ひたすら泥棒という仕事にこだわる麻希に向けてのメッセージのように一世の残したものを、「ま、泥棒なんてそんくらいのもんだ。結局楽しんだもん勝ち、ってとこかな?」と解釈するルパン。
個人的にはこういう、盗めないお宝的な話は大好きです。『お宝返却大作戦』もそうだったし、そういう話がもっと増えることに期待。