1.《ネタバレ》 子供心にくっきりと刻まれた忘れがたい一本です。映画館で衝撃を受けた、初めての経験だったと思います。イーダを待ちながらことこと独りで動くイスが哀れで泣きたくなったし、15日で止まったままの日めくりカレンダーの意味するところを知って辛かった。スクリーンから暑い陽射しが伝わってきてあの日の広島はこんなに晴れていたんだろうか、と後々になっても史実と映画の記憶が混ざってしまうほど鮮やかな映像でした。イスの最後が映画ではとても悲しいのだけど、友人から借りた原作ではラストはだいぶ趣きが違っていて、「あ こういうのもありなんだ 良かった」とちょっと救われたのを覚えています。