15.《ネタバレ》 自分は好きだが、157分は社会派サスペンス好きでないときついかも。タイトルの最終30分の緊張感は凄い。自分の鑑賞環境では20数人いた観客は自分以外全員50代後半以上。 最後のシーン、マヤの涙で見せる祝福と呪い。長官との食堂のシーン「自分にはこれしかありません」からここにつながるマヤの達成感と喪失感のアンビバレントさ。時代の変化、自分の環境変化を経て、捜査当初のテロ撲滅という大義から、もはや復讐へと変化する作戦の意義。直前のマッチョな軍人男性の中、一人の女性諜報員という対比と強い存在感から一転しての広い飛行機内での孤独な涙は、その強さの裏返しというより、ここまで得た強さ故の喪失感・虚無感に見えた。 公私の区別なく取り組み続けることによってのみ成り立つというこの成功は、アルカイダ側にこれを応用した途端、最後の作戦での婦人をいとも簡単に殺害される環境に反転する。 生きることの困難さを実話にどれだけのせて「映画」とするか、その見本のような作品だと思う。 【楊秀清】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-02-18 01:00:34) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 これと「ハート・ロッカー」結構何度も放送されていて、観る機会はいくらでもあったんですがどうもあまり気乗りがしなくてね。本作も拷問シーンでたまらずチャンネル変えたこともあったんですけど、ついに観ちゃいました。 上映時間157分だそうですがその長さを全く感じませんでしたし、最後まで緊張感が途切れず、人物を語る描くということもなく淡々としているところが逆に入り込みやすかったです。 今回CIAに対しては印象が良かったんですよね、私。相手は無差別テロリストですからなんの感情移入もないし、する気も無し。そんなことよりテロの首謀者として追われる身でありながら、隠れ家で家族と暮らし子ども産ませてるってなに?子どもの多さにもびっくりですわ。 いつ突入され、殺されるかわからないような危険な状況に幼い子供をおくってどういう神経してるんだ?子どもの目前で親を殺されるという状況を作り、子どもを巻き込んだのは親本人ですね。 そしてやはり本作も主人公は悲しげな表情で終わるのです。報復、復讐を遂げた後は皆、悲しげで苦悩に満ちた表情なんですよね。成し遂げられてもそれで全てが良くなり、元通りになるわけではない、そして次やることがわからないみたいな虚しさを感じるんですよ。 しかしビンラディン殺害が2011年でこの映画が2012年制作ってところが凄いなと、突入シーンの臨場感もすごかったです。 監督のキャスリン・ビグローって見た目は女優でもいけるくらいエレガントな美人なのよね、そしてこんな映画撮っちゃう。キアヌ主演の「ハートブルー」の監督もこの人だったのか、魅力的な人です。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-30 18:23:39) |
13.《ネタバレ》 ハートロッカーほどの面白さ、臨場感は感じられなかった。 全体的にやや冗長だが、楽しめた。 銃撃戦のアサルトライフルの音がちょっとしょぼく感じる。 【チェブ大王】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-01-03 20:11:59) |
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11.《ネタバレ》 どこまで事実なのかは置いといて、すごくリアリティがあった。特に最後の突入からの展開は見事。息遣いの音で緊迫感が増した。ジェシカ・チャスティンは、「欲望のバージニア」を観てすごく良いと思ったが、まったく別の顔を見せてれて満足。 【ラグ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-02-06 23:16:33) |
10.《ネタバレ》 2時間半もあるのに、しかもアクションシーンとかも少ないのに、まったく飽きない キャスリン・ビグロー凄いな 前作ハートロッカーと作りが似てる ハートロッカーの時も思ったんだけど 右とか左とか、どっちのイデオロギーとかプロパガンダとか はっきりと語らない、なのでアメリカのプロパガンダ映画とか言い出す奴がいるんだろうな、ぜんぜん違うけど。男性監督と全く目線が違う気がする お話としては、実際に起こった事なんだろうけど本当にすごい CIAの裏をかいたテロの凄さを見せつけられる テロリスト相手には拷問ではどうにもならないのか、ほんとに一筋縄ではいかないな こんな相手と戦ってるアメリカは本当に大変だ 反面、男性監督ならかなり力を入れるであろうネイビーシールズのディテールはあっさり エリア51で極秘開発されたステルスヘリとか四眼ゴーグルとかガジェットがいいだけにもう少しちゃんと見たかった しかし作戦は詳細でしょっぱなにヘリが墜落するなどほんとうに実話なのか?と思うほどにドラマチック オサマを倒した後に家族にオサマの名前を確認するなどリアル 隣で娘か奥さんか知らないがラディン!としきりに叫んでいたじゃないか 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-01-02 16:53:01) |
9.いや~ シリアスで良かったです~ 予想以上に上手く創っていますね~ 秘密裏にこんなことが、展開されていたとは..すべてをオープンにしているとは、思いませんが..CIA職員(主人公)の執念みたいなものが、垣間見れて面白かったです..緊迫した突入シーンも、とてもリアルですごい!..CIAの“よいしょ”映画だとしても、よくぞここまで映画にしたな..って感じです..映画「JFK」の時も、そうだったけど..ある意味、アメリカってすごい... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-12-23 15:34:46) |
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8.《ネタバレ》 CIAから現地突撃部隊への指示はビンラディンの生け捕りではなく発見次第即射殺。 その指示通りに目的を果たし思いを遂げるアメリカですが、一緒に突撃した気分に浸る私ら視聴者にとっては最終ちょっと置き去りにされた気分で なんか「あれれ」な感覚残ってしまいます。なぜなら、ビンラディンの捜索・殺害シーンにおいて、その時、ビンラディンという呼び名が一切出てこないのです。だから隠れ家内において、複数の成人が射殺され続ける中において 結局どれがビンラディンだったのか どの瞬間において米国民の思いが遂げられた瞬間であったのかがすごく分かりにくい。実際私はDVDを巻き戻してみてはじめて ああ、あれがビンラディンだったのだなと確認できた次第です。 以上の事からですが、これから初見なされる方、射撃部隊の一員から軽く 「大当たり」 という言葉が発せられた時、この瞬間こそがビンラディン殺害、すなわち目的が達成された瞬間なんだと思って見てください。後に彼は(ビンラディンのことですが )ジェロニモという呼ばれ方もしています。その辺りを知っておきながら目にしていくと 憎きビンラディン抹殺の〝その瞬間〟を尚一層共感できることでしょう。 【3737】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-30 21:43:58) |
7.後半30分は実にリアル。9.11の映像が焼き付いているので、ついアメリカに肩入れしてしまいがちだが事象にはあらゆる側面があるだけに終始複雑な気持ちで鑑賞。この映画はどちら側にたつわけでもなく淡々と事実をなぞっている。あえて難を申せば30分短く出来たかな。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-15 21:03:04) |
6.《ネタバレ》 映画以前にビンラビン突撃のドキュメントなど見ていたので概略は知っていた。 いわば、日本で言えば、夜中に敵をうちとる忠臣蔵で、映画にはしにくいだろうと思ってら力業で事実にそう変わらない程度に映画化したのにはおどろいた。 一方的にアルカイダを悪く描いているわけでもなく、CIAの拷問を描写したりしてドキュメントとエンターテイメントをうまく両立している。 最後に主人公が満面の笑顔でやったーとガッツポーズにしなかったところに、この映画のよさといえる。 【mtx】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-05-26 12:18:25) |
5.《ネタバレ》 見ごたえありました。マヤは主人公ではあるけれど、彼女を中心に物語が進むというよりも、物語の一部に彼女がいるという感じでした。最後のアジトへの突入ミッション、実際の突入の様子を見ているようで迫力がありました。 ただ、いくらステルス機能付きのヘリでもさすがにアジトへの上空ではうるさいのでは?陸路で潜入して引き上げる時にヘリの方が現実的と思ったのは自分だけでしょうか。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-19 22:43:54) |
4.《ネタバレ》 予告編は見ないで映画館に足を運んだ方が良いです。ぜひ。 アクション映画ではなく、インタビュー調査に基づいた真実に近いドキュメンタリー映画。その内容は濃く、章立ても巧みで、あっという間の158分でした。 10年という時間の中で、調査が停滞する序盤、急展開する中盤、最後の決断までのじれったさが、映画の中でもシーンの長さでうまく表現されていました。後から、女性監督だったというのを知って頷けました。 ポスターで使われているヒロインの写真が良いです。シールズに全てを託してCIAとしてたった1人基地に残る場面ですが、その表情に10年間のすべてが詰まっているように思えます。 ラスト、好待遇を受けながらも末席に着席する主人公が印象に残ります。パンフレットの中央見開きのページに、その搭乗直前の写真が大きく取り上げられています。 切ない映画でした。。 【ursla】さん [試写会(字幕)] 8点(2013-02-24 10:20:22) |
3.観終わったときの感覚は「ミュンヘン」とおなじ。アジトに残った子どもたちがどのように成長していくのか想像できてしまう。「負の連鎖」が再生産されていくんだなって。場所・時を説明するテロップと、サブタイトルが適当に挿入されるので大変わかりやすい編集だったと思う。そのサブタイトルを読むと、キャスリン・ビグローの考えがわかると思いますよ。この作品がアカデミー賞取れないだろうっていう噂どおりの仕上がりですね。合衆国民はこんなの認めないもんね。パキスタン人に「ガンダルフ」つってもわかんねえよっていうツッコミは別にして、現代の戦争を見事に描いてると思います。本当にエリア51にあれだけの人連れてったのかね? 最近その名も「エリア51」って本読んだばっかしだったので。ところで、Aがアルファ、Bがブラボー、Cがチャーリー…とつづく俗称“ICAOコード”が台詞に出てきたとき、そのコード自体を字幕に入れるのを散見しますが、本来のアルファベットにすべきです。そうしないとそんな名称なんだと勘違いされてしまう。もともと無線での聞き間違いを防ぐために考えられたものなので。今回だと単純に“E”なのに「エコー」ってね。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-02-21 18:12:54) |
2.傑作。僕はマヤになれるだろうか?誰ならマヤになれるだろうか? 【枕流】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-02-21 02:07:22) |
1.映画開始初っ端からトイレに行きたくなり、ずーっとムズムズしながら鑑賞しました。さっさとトイレに行けば良かったものの、どうしてもスクリーンから目が離せなくなり、結局最後まで踏ん張っていました(汗)。映画を観てて思い出したのは、韓国映画「殺人の追憶」です。実際に起きた殺人事件の、あまりにも杜撰な捜査や、刑事たちの追い込まれて行く様が、「ゼロ・ダーク・サーティ」を観ていて頭をよぎりました。「殺人~」は、証拠の捏造や容疑者への拷問が日常茶飯事として描かれていて、逆に笑ってしまう程ひどいレベル。しかし今作はその「笑ってしまう程ひどい」行為を、全世界を巻き込む国家レベルで繰り広げています。これはもうゾッとするなんてもんじゃないですよ。「殺人~」を観て「こんなムチャクチャな警察がいるかよ!」とあくまで娯楽として笑っていたものが、現実として突きつけられるんですから。(「殺人~」も実話ですが、かなり脚色されたフィクションということになっています) 主人公が、そしてアメリカ自体が「殺人の追憶」に囚われてしまっているようでした。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-02-17 03:45:41) |