3.《ネタバレ》 まず映画の音声ガイドの仕事というものに初めて触れ、こういう世界があったのかと、とても興味を惹かれた。
視力障害を持った人がどうやって映画を楽しんでいるのか、絶妙なタイミングで挿入される状況説明や、BGMを頼りに想像力をフル回転させて楽しんでいるんだと言う事がわかり、これには感心させられた。でも、ガイドにはその人の主観が入るとかえって邪魔になってしまったりで、非常に奥深い世界なんだと思った。
なんと言っても、段々と視力を失っていくカメラマンを演じた永瀬正敏が凄い演技で良かった。
かろうじて見えていたのが徐々に視界が狭まっていき、やがて完全に見えなくなってしまうその瞬間を捉えた表情が、なんとも切なくてやりきれなかった。