2.《ネタバレ》 自国の砂浜に埋設された地雷を除去させるのに、敵国の捕虜ほどうってつけの者はいない。だって彼等の国が埋めたんだから。
ドイツ兵に対する憎しみが軍曹からも、民家のおばさんからも伝わってくる。
理不尽さを感じながらも、無事に片付けて帰るしかない。
帰国してからの夢を語り合うシーンは見ていてつらかった。
自国の復興の前に、自分たちの国が埋設した地雷除去の方が先。
少年だろうが、兵士である以上仕方のない部分ではあるんだろうけど。
命の軽い地雷除去要員が、徐々に一人の人間として軍曹の中で重さを持ち始める描写は、およそ2000人と言われる地雷除去要員にも、一人一人名前や人生があったことをわからせてくれる。
現実にそんなことはなかっただろうけど、軍曹が少年たちとの約束を守ったことに救われた気がした。