5.《ネタバレ》 ゲーテの「ファウスト」は未読でぼんやりしたあらすじしか知らないものの、悪魔に魂を売り渡す行為=ファウスト、のイメージが始終つきまとった。金という一時的な魔法を手に入れ、わずかな幸福の時間を仲間たちとともに過ごす。小説では「おじき」と称された悪魔、映画ではマーロンを起用してかなり象徴的な悪魔像を描いていると思う。衛生面はもちろんだが、中でもひどい差別は、子供たちに教育の権利を与えていないことだ。だから彼らはいかに自分たちが不当な扱いを受けているかを悲しみをもってしか自覚できず、現況を打破していく術も見出せないでいる。教会よりもまず学校だろう!と思った。己を殺して他を生かそうとする献身的な主人公の大きな愛が胸に迫り、ラストは涙でくもり、見えなかった。 【tony】さん 8点(2004-05-06 21:45:36) (良:2票) |
4.いやーたまらんな~渋すぎる!設定も面白い。ラスト一週間を家族のために・・・泣けてくるね。男だ! 【ピニョン】さん 8点(2004-01-09 00:40:16) |
3.暗い!胃の中に10㌔の鉛が入ったような感覚で見てました。さすがジョニー監督作・・・。重~く暗~い雰囲気が全体に漂ってましたな。ただこんな書きながら自分はめちゃんこ感動。ラファエルのとった行動は・・・判断が難しい所ですが自分はラファエルが選んだ道なので何も言おうとは思いません。人間は自分の選んだ道しか歩めないから。でもね~~~、死ぬ迄の一週間のいとま、人間が変わったかの様に家族と楽しむラファエルを見てたら、最後階段を上っていくシーンでは『あなたが死ぬ事は無い!!』ってぼろぼろ泣いちゃいまひたよ、グスッ。自分は好きな映画です。 |
2.《ネタバレ》 拷問を受けて死ぬ、しかも、いわれなく、ただ金持ちの趣味(死に行く者の苦しみ、勇気を見ることに感動する)のために。本来ネイティブアメリカンの一部族の誇り高き族長の地位にあるラファエロが家族に、じき壊される街から出て生活する術を与える唯一の方法として、それを選ぶことしかできなかった、それは哀しい。彼は部族の伝統には死に向かうまで目を向けず、しかも荒れた生活をし、しかし族長としてネイティブアメリカンとして人間としての誇りを持ち続けた。それが無口な彼の行動の端々に表されていた。その最後の誇り故に、家族の誇りのために、彼は死を選んだ。他人の趣味のための無駄死にとも言える死を選んだ。それが彼の“brave”だ.*素朴な疑問。背景の壁の落書きに“?”が目につく気がしたのだけど何か意味あるんでしょうかね? |
1.僕は少しだけ思うとこがあったので高い点数を付けさせて頂きます。マイノリティーの暮らし向きの不安定さや、厳しさをフロンティアスピリッツの精神をのぞかせながら荒いタッチではあるものの、じっとりとした感じで見事に描いています。家族の大黒柱としての男の生き様を描いていて良かったと個人的には思います。 【チャーリー】さん 8点(2001-08-27 21:54:21) |