1.《ネタバレ》 ある種のドキュメンタリーとして堪能させてもらいました。後発新興企業ならではの勢いや自由さやチャレンジ精神が感じられます。今の日本に足りないのはこういう部分じゃないかなと。
個人的に好きなのは「5000ドルの罰金」を逆手に取るという発想。「エア・ジョーダン」のネーミングが誕生する瞬間。そして印象的なのは、やはり最後の母親による「条件提示」。日本なら、どんなスター選手でも一瞬で嫌われるところでしょう。「がめつい」とか「守銭奴」とかいろいろ言われそう。しかしかの国では、とにかく権利を主張することが大事。ひとたび譲歩すればどこまでも利用されるという危機感があるのかなと。
まあ贅沢な暮らしにも限界があるし、預貯金をいくら積み上げても仕方がないので、結局はどこかに投資または寄付するしかないわけで。マクロ的に見れば誰がその主体になるかという違いでしかないのでしょう。いずれにせよ庶民の私にはいっさい関係ない話ではありますが。