1.《ネタバレ》 グレタ・ガルボってこれぞ「伝説の女優」ってイメージなのですが、この映画のガルボにはヤラレましたね!実在したマタ・ハリも憶測だらけで神秘的な感じですが、それ以上にガルボが演じるための『マタ・ハリ』だと思いますね、この作品は。それに映画の出来栄えも相当いいな、と思います。マタ・ハリ(ガルボ)がロザノフ中尉(ラモン・ノヴァロ)を初めて部屋まで送らせた夜、別れ際にカーテンを全部閉めずにおくのですが、そこで(アレッ)と思います。そんで翌朝にロザノフ中尉が浮かれに浮かれきってやって来る、ここで(ははぁ~ん)と思います。それを冷たくあしらうガルボのガウンが肌蹴て胸が出そうな感じのとことか、こういう意味深なシーンの流れとかがとても楽しめるんです。ガルボ目当てで観ても充分値打ちがありますが、それだけではなく非常に観応えのある映画だなと思います。