2.同名テレビシリーズの20年ぶりの完全新作ということで、ストーリーは直近の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」
から2年後を描いた作品となっています。
そういうわけなので、がっつり一見さんお断り、それどころか全話視聴済みのファンでさえ戸惑うほど唐突に
戦闘の真っ只中から本編が始まります。
映画を観て驚いたのは、とにかくモビルスーツの戦闘シーンが凄まじい分量だということ。
もしギネスに「最も多くのロボットバトルシーンがある映画」という項目があれば、間違いなくこの映画が
ギネス認定の筆頭候補でしょう。
内容的には新シリーズにしてもいいほどの盛りだくさんで、それでいて無理なく映画1本に収めたところは見事です。
セリフも演出も「いつものあのSEED」そのままで懐かしさ一杯、それでいて作画の方は劇場版の豪華仕様でビックリ、
まさにファンが長年待ち望んでいたものがそこにあると言っていいでしょう。
前作の「DESTINY」は批判する向きも少なくなかった作品でしたが、今回の映画ではその不満点が怒涛のごとく
解消され、ある意味ファンにとっては積年の鬱憤を一気に晴らしてくれる画期的な作品となっています。
本作はDolby Cinema対応作品ですが、Dolby Atmosの立体音響効果はそこそこといったところ。
ククルス・ドアンより100倍優れているものの、ハサウェイには及ばないといった感じでしょうか。
なお2024年2月9日までは完全なDolby Cinemaではなく、音響のみDolby Atmosに対応した状態で上映されるので、
早期鑑賞の際には留意が必要です。